暑中見舞いの書き方・子どもから先生へ書く時の5つのマナーと4つのポイント

暑中見舞い

暑中見舞いには、いくつかのマナーがあります。

せっかく送ったのに、「これはちょっと・・・。」と思われたら残念ですね。

マナーにそった「暑中見舞いの書き方」を紹介していきます。

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暑中見舞いって何?

「暑中見舞い」は、江戸時代にできた風習です。

江戸時代には、年に2回、お正月とお盆の時期に、お世話になった方々へ贈答品を用意し挨拶回りをしました。
その風習が簡略化され、お正月は「年賀状」お盆の時期は「暑中見舞い」の挨拶状へと変わっていきました。

「暑中見舞い」とは「猛暑期に、お世話になった方々へ送る挨拶状」です。
送る相手の健康を気遣い、自分の近況報告をするのが基本です。

では、具体的な書き方をみていきましょう。

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暑中見舞いの書き方

①お見舞いの挨拶

最初は「暑中お見舞い申し上げます」と書きますが、ここで早くもマナーがあるのです。

  • 本文よりやや大きめの字でかくこと。
  • 「暑中お見舞い申し上げます。」のように「。(句点)」は、書かない。
  • 届くのが8月7日を過ぎるなら「暑中」は使ってはいけません。(2019年)

最初の挨拶ですので、年賀状の「あけましておめでとうございます」と一緒です。
本文よりやや大きい字で丁寧に書き、「。(句点)」は書きません。

なぜ8月7日なのかというと、2019年の立秋が8月8日だからです。
立秋は毎年同じとは限らず、8月7日に立秋を迎える年が多いのですが、今年2019年は、8月8日になります。
もし8月8日以降に届く予定なら「暑中」ではなく、「残暑」にしましょう。

「残暑お見舞い申し上げます」と書く場合でも、8月中に届くように出しましょう。

②季節の挨拶と相手の健康を気遣う

「暑中お見舞い申し上げます」の後は、本文に入ります。

必ず改行しましょう。

まずは、季節の挨拶と相手の健康を気遣います。

  • 暑さ厳しい折、いかがお過ごしですか。
  • 暑い日が続きますが、お元気ですか。
  • 暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 連日猛暑が続いておりますが、ご家族の皆様にはお元気でお過ごしのことと存じます。
  • 今年はことのほか厳しい暑さが続いておりますが、○○先生にはお元気でお過ごしのことと存じます。など。

7月頃の時候の挨拶をネットで調べると、他にも色々あります。

相手の健康を気遣う言葉は、自分と相手の関係で変わってくるでしょう。
とても親しい間柄なのに「存じます」だと、相手はびっくりするかもしれませんね。

③近況報告

次に自分の近況報告をします。
この時は、改行してもしなくてもどちらでもいいです。

ここが充実していると、もらった相手は嬉しいものです。

自分のことや家族のことなどを書きましょう。

しかし、近況報告をする親しい間柄ではない場合は、「おかげさまで、私ども家族一同も相変わらず元気に暮らしております。」のように元気に過ごしていることを伝えましょう。

④相手の健康を気遣う言葉(結びの言葉)

結びの言葉になりますので、必ず改行してください。
相手の健康を気遣う言葉で、文章を結びます。

  • これからも暑さが続きますので、皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
  • 暑さが続きますので、お体に気を付けてお過ごしください。
  • 猛暑が続く毎日ではございますが、お体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます。など。

⑤日付

最後に日付を入れるのですが、詳細な日付(7月25日など)は入れません。

日付は、本文より二文字くらい下げて書き始めます。

年号を漢数字で書きます。
年号の後に「暑中お見舞い」なら「盛夏」。
「残暑お見舞い」なら「晩夏」と書きます。

  • 例 令和元年 盛夏
  •   令和元年 晩夏
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暑中見舞いの書き方で子どもから先生にどう書けばいいの?

暑中見舞いの書き方の紹介をしました。
しかし、子どもがこのように書けば、先生は必ず苦笑するでしょう。

子どもは、子供らしく書くことが一番です。

では、親はどのように助言をすればいいのでしょうか。
具体的な順番を書いていきます。

①いきなり本番のはがきに書かない

子どもは、字の大きさのコントロールが大変難しいです。

必ず、はがきと同じ大きさの紙を使って下書きをさせましょう。

②無理に知らない漢字を使わない

「暑中お見舞い申し上げます」は学年によってかなり難しい漢字が入っています。

子どもが書ける漢字を書きましょう。

③先生に聞いてほしいことを書こう

子どもは字を小さく書くことが難しいので、先生への健康を気遣う言葉などは省略しましょう。

先生に聞いてほしいことを聞き、それを書かせるようにしましょう。
先生も夏休み中の児童・生徒の様子を聞くのは、とても楽しいものです。

もし、何を書いていいか分からないと言われたら、夏休みにしたことを思い出させてみてください。
また、これから行く帰省や旅行など、夏休み中の楽しい予定を書いてもいいでしょう。

最後の結びの挨拶も、日付も省略しても構いません。
ただし、今年は「令和元年」です。
これを書くチャンスは少ないので、「頑張って書いてみようか?」とチャレンジしても楽しいでしょう。

④本番

いよいよ本番です。

子どもの書くものですから、全て間違いなく書ける可能性は低いと思います。

子どもですから、もちろん黒く塗りつぶしても失礼にはなりませんが、子どもが汚いことにショックを受けるかもしれません。
間違った字が隠れるくらいのシールで間違った字を隠したり、修正テープの上から正しい字を書くと、子どもは安心します。
修正ペンはダメではありませんが、凸凹が残りやすいので、その上から字を書くのはちょっと難しくなるかもしれません。

間違い対策もしておいてくださいね。

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 暑中見舞いの書き方で宛名はどうする?

暑中見舞いだからといって、特別な宛名書きのルールはありません。

「年賀状」など、はがきの宛名の書き方のルールで大丈夫です。

特に注意するところを紹介していきます。

住所

7桁の郵便番号を書けば、かなり省略した住所でもちゃんと届きます。
しかし、挨拶状である「暑中見舞い」は、省略は失礼にあたります。
できるだけ丁寧に、省略せず書きましょう。

また、縦書きが基本ですので、数字はできるだけ漢数字で書きましょう。
ただし、漢数字だと読みにくい場合があります。
その場合は、アラビア数字でも構いません。

名前

相手の名前は、はがきの中央に、住所より大きめの文字で書くのが基本です。
住所を書く時も、それを意識して書きましょう。

また、敬称(様、先生など)は、1つにすることが決まりです。
「○○先生様」「○○先生殿」は、絶対にやめましょう。

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喪中でも暑中見舞いは送っていいの?

「年賀状」は喪中の場合、送ってはいけません。
これは新年を祝うという意味があるので、喪中の人に祝いはふさわしくありません。

「暑中見舞い」は祝う意味合いはありませんので、喪中は関係ありません。
ぜひ送ってください。
しかし、御不幸があってまだ「四十九日」があけてないのに、送るのは迷惑になる可能性が高いです。
控えましょう。

自分が喪中の場合は、故人を知らない人にわざわざ喪中であることを伝えない方がいいでしょう。
しかし、葬儀などに来てくれた人に「暑中見舞い」を送るなら、お礼は必ず書きましょう。
また、心配をかけないように近況報告に「家族支えあいながら心穏やかに過ごしております。」などと書くと、気遣いが行き届いています。

最後に

手紙を書くのは少し億劫ですが、もらうと大変うれしいものです。

また新年号になりました。
「令和元年」と「年賀状」に書くことができないので(次の年賀状は「令和二年」)「暑中見舞い」で書いてみるのも楽しいのではないでしょうか。

マナーは色々ありますが、楽しんで書けたらいいですね。