暑中見舞いの書き出しは?基本文例の書き方・マナーを教えます!!

暑中見舞い

暑中見舞いをいざ書こうと思うと、普段使わない書き出しに戸惑ってしまいますよね。

暑中見舞いの書き出しのマナーや、例文を紹介します。

ぜひ、参考にして「暑中見舞い」を書いてくださいね。

Contents

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「暑中見舞いの書き出し」の書き方

「暑中お見舞い申し上げます」か「残暑お見舞い申し上げます」と書く

まず「暑中お見舞い申し上げます」か「残暑お見舞い申し上げます」と書きます。

「立秋」を過ぎると「秋」になりますので、「残暑お見舞い申し上げます」になります。
今年(2019年)の「立秋」は8月8日になります。

暑中見舞いは7月7日から8月7日まで。
残暑見舞いは8月8日から8月末日までになります。

書くときのポイントが、2つあります。
本文より大き目の字で書き、句読点は使わないということです。

注意してくださいね。

次に「書き出し」の部分にあたる「前文」を書きます。

季節の挨拶をし、相手の安否を伺う

この部分が書き慣れていないと、なかなか難しく感じますね。

季節の挨拶は、暑中見舞いなら「7月」をイメージする言葉を書きます。
残暑見舞いなら「8月」をイメージする言葉を書きます。

安否を伺う言葉とは、だいたい決まっています。

  • 「いかがお過ごしでしょうか。」
  • 「お変わりなくお過ごしでしょうか。」
  • 「お健やかにお過ごしのことと存じます。」
  • 「毎日お元気でご活躍のことと存じます。」

このような言葉を、季節の挨拶にひっつければ、「暑中見舞い」の書き出しは完成します。

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「暑中見舞い」の前文(書き出し)

では、どのように書けばいいか例を紹介します。

  • 長かった梅雨も明け、夏本番となりました。いかがお過ごしでしょうか。
  • 日差しも日増しに夏らしくなってまいりました。ご健勝にてお過ごしですか。
  • 夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりました。毎日お元気でご活躍のことと存じます。
  • 毎日暑さが厳しい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 蝉の声が聞こえる季節となりましたが、お元気でお過ごしのことと存じます。
  • 真っ青な空に入道雲が湧き上がる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 夏休みに入り、子どもたちが元気に遊ぶ声が聞こえるようになりました。お健やかにお過ごしのことと存じます。
  • 例年にない冷夏とのことで、過ごしやすい毎日が続いております。そちらはいかがでしょうか。

「夏らしく感じる言葉」を入れ、自分で季節の挨拶を作ってみましょう。
ただし、次の言葉は季語が「秋」の言葉になります。
入れないようにしましょう。

  • 西瓜(すいか)・・・西瓜が美味しくなるのは、「立秋」が過ぎた頃なので「秋」の季語になります。
  • 朝顔(あさがお)・・・夏休みに咲くので「夏」のイメージですが、「秋」の季語になります。
  • お盆・送り火・・・これも旧暦で考えると、今の8月中頃になりますので、「秋」の季語になります。
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「残暑見舞い」の前文(書き出し)

残暑見舞いを送るのは、「立秋」が過ぎてからですので、季節は「秋」です。
むしろ7月より8月の方が暑いのにと思ってしまいますが、決まっていますので注意してくださいね。

では、どのように書けばいいか紹介していきますね。

  • 立秋とは名ばかりの暑い日がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 暦の上では秋を迎えましたが、当分は猛暑の日が続きそうです。お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 今年は、例年にも増して残暑がきびしいようですが、そちらはいかがでしょうか。
  • お盆を過ぎても蒸し暑い日が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 朝夕はいくらかしのぎやすくなってきました。毎日お元気でご活躍のことと存じます。
  • 朝夕は、虫の音が聞こえるようになりました。お健やかにお過ごしのことと存じます。
  • 時折吹く風に秋の気配を感じるこの頃、お変わりなくお過ごしでしょうか。
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「○○の候」・「○○のみぎり」という季節の挨拶

「盛夏の候」「大暑のみぎり」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ビジネスで送る手紙には、よく使われる季節の言葉になります。
少しかしこまった表現になります。

季節を表す「盛夏」や「大暑」の後に、「の候」か「のみぎり」をつけ、安否を伺う言葉をつけると、「前文(書き出し)」になります。

  • 「盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」
  • 「大暑のみぎり、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」

「候」と「みぎり」の意味の違いはありませんが、「みぎり」は女性が多く使います。
特にビジネスで送る時は、男性は「みぎり」を使ってはいけません。

もちろん、この表現をビジネスではなくプライベートで使っても構いません。

  • 「盛夏のみぎり、いかがお過ごしでしょうか。」
  • 「大暑の候、毎日お元気でご活躍のことと存じます。」

7月の季節の言葉

7月の季節を表す言葉です。
上旬・中旬・下旬と分けましたが、若干のずれはあります。
その年に応じた言葉を使いましょう。

  • 7月上旬  向暑、仲夏、盛夏 など
  • 7月中旬  盛夏、仲夏、炎暑、酷暑 など
  • 7月下旬  大暑、極暑、酷暑、炎暑 など

8月の季節の言葉

8月の季節を表す言葉です。
上旬・中旬・下旬と分けましたが、若干のずれはあります。
その年に応じた言葉を使いましょう。

  • 8月上旬 季夏、残暑、残夏、残炎 など
  • 8月中旬 避暑、新涼、納涼 など
  • 8月下旬 暮夏、晩夏、秋暑、立秋、向秋 など
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暑中見舞いのマナーいろいろ

暑中見舞いには、マナーがいろいろとあります。
いくつか紹介していきますね。

句読点は使ってはダメ?

昔の手紙は、毛筆でした。
ですので、「句読点」がなくても全く問題がなかったのです。

しかし、「活字」を使うようになると、区切りが分かりにくくなりました。
そこで明治時代から「句読点の使い方」を正式に決め、今では「句読点」は普通に使われます。

ところが、「句読点」は「読みやすくするためにつけるもの」ですので、正式な文章につけることは無礼になるという考えがあるのです。
「句読点」をつけないと「あなたは読めないでしょ?」と相手を見下すとされたのです。

また、お祝い事などでは、「区切りをつける」と解釈されないということで、縁起が悪いとされています。
そこで、「表彰状」「年賀状」「暑中見舞い・残暑見舞い」「結婚式の招待状」などは、今でも「句読点」を使用しないのがマナーです。

「暑中お見舞い申し上げます」の部分に句読点をつけないのは、このような経緯があるからです。

前文以降も正式なマナーでいえば、「句読点」はつけません。
しかし、よほど気を使う相手でなければ、「暑中見舞い・残暑見舞い」では句読点をつける人が大半です。

喪中でも「暑中見舞い」を出してもいい?

「暑中見舞い・残暑見舞い」には、「祝う」という気持ちはありません。
ですので、喪中は関係ありません。

相手が喪中でも、こちらが喪中でも出しても構いません。
しかし、「四十九日」が過ぎてない時は、遠慮する人が多いです。

縦書き?横書き?

目上の人や、気を使う相手なら基本は「縦書き」です。
しかし、「横書き」にしたからといってマナー違反ではありません。

むしろ、「本文」と「宛名」が統一しないとマナー違反です。

  • 「縦書き」の時は、宛名も「縦書き」
  • 「横書き」の時は、宛名も「横書き」

書き損じた場合は?

誤字脱字をしてしまった場合、書き直すのがマナーです。

二重線で消したり、修正液で書き直すのはマナー違反です。

間違わないように、ゆっくりと丁寧に書きましょう。

まとめ

マナーは大切ですが、それ以上に大切なのは「相手を思いやること」です。

マナーに縛られるだけでなく、相手が喜ぶ「暑中見舞い」を書きたいものですね。