夏休みになると、ほとんどのママはため息が出てしまうのではないでしょうか。
去年とは違って、ずいぶんと成長している子ども達の夏休みでは行動範囲も広くなっています。そのぶん、社会の中で出来ることも増えていることから、心配なことも多いでしょう。
社会の役割に関心を持ったりするのも小学3年生ごろですので、それを上手に利用して研究のテーマにしていける方法をとるのが良いのではないかと思います。
また、忙しいママにとっては、せめて夏休みの自由研究くらいは、出来れば簡単に済ませたいというのが本音のようです。
そこで今日は、自由研究を3年生の男子をもつママにだけ、ご紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。
Contents
夏休みの自由研究・テーマの選び方
小学校で3年生にもなると、学習内容に「社会」が加わってきます。
1~2年生までの生活科では、ある程度のことは経験しても社会の自由研究となると、正直ママの方が戸惑ってしまうかもしれませんね。
また、夏休みなので給食がなく、毎日手作りの昼食を食べさせてあげる必要が出てきたり、長時間のお留守番が厳しいとなるとお仕事をしているママにとっては色々と大変ですよね。
そんなときは、一緒に楽しみながら出来る自由研究をしてみてはいかがでしょうか。
3年生男子の好奇心と基礎学習
3年生の男の子は、女の子よりも好奇心が旺盛な子どもが多いようです。
そんな好奇心を利用して自宅周辺を探検してみたり、いろんな社会の役割を調べたり聞いて見たりと、そのまま自由研究にしても良さそうですね。
調べたことを工作してみたり、画像で残したり、家族のお仕事や近隣の人たちの社会での役割についても調べてみると面白い自由研究が出来そうですよ。
3年生になると社会との関りを学びはじめる
いつもママとお散歩で見た風景や、慣れ親しんだ道の植物のことも大きな社会の一部となります。
例えば、次のようなテーマを研究してみるのはいかがでしょうか。
- 仲良しのお友達と遊ぶ公園の草花の名前は?(図鑑と照らし合わせて調べてみる等)
- 好きな動物の生態(動物園やペット、牧場など)
- 街の中で出会う働く車の役割(パトカーや消防車など実際に近くで見てみる)
- 花火の種類(火薬の大きさや詰め方で変化する花火の仕組みや打ち上げ方を調べる)
- 住んでいる街の標識を調べる(マークを探したり、どういった意味があるのか調べてみる)
かなりたくさんのタイトルが見つかりました。標識などは、調べながら親子で交通安全について考えたり、気を付けたり、交通遺児のことを考えるなど、広い社会は奥が深そうです。
また、動物の研究は、例えば牛とかヤギなどを飼育している農家さんを訪ねてみるのも良いですね。
子どもが興味を持ったものがすべて研究材料となる3年生の夏休みは、今年だけなので思いっきり挑戦していきましょう。
社会学習で職業や役割を研究にする
引用:http://kids.nifty.com/kenkyu/science/gummi/
次に社会科の学習として、ママとキッチンに立つというのも良いですね。
こうして例えば、グミを作れるのか実験してみるなど、調理体験することで「ママの大変さを知る」ことも社会性を身に付けることになります。
また、いろんな職業の人と会話をしてみたり、インタビューという形で記録を取ると、立派な研究になります。
- スーパーの店員さん
- おまわりさん
- 美容師さん
- パン屋さん
- ドラッグストアの薬剤師さんetc.
その他には、日本中でも近年心配されている災害の時のために、もしも家族と離れてしまったらどこへ逃げるか、どこに病院があるのか、救急車を呼ぶにはどうしたら良いのか等、調査してみるのも良いですね。
自分が住んでいる地域のハザードマップを親子で調べてみるのも良い研究材料になりそうです。
小学生のうちから危機管理を少しずつ意識することは自分の命を守ることに繋がりますから、ママと確認しながら見ていくと良いですね。
グミの作り方に挑戦
引用:http://kids.nifty.com/kenkyu/science/gummi/
社会の自由研究として「ママの役割」と関連した実験をご紹介いたします。
みんなの大好きなグミが家でも作れるのか?ゼリーを使って出来るのか?親子で実験を通して確かめてみましょう。
用意するもの
- ゼリー
- 鍋
- 冷やすための容器
実験の方法
- ゼリーを鍋に入れて加熱する
- 火をつけてどれくらいでゼリーが溶けるのかチェックする
- そのまま火を付けておく(目を離さない)
- 全部が溶けたら弱火にして煮詰める
- 溶けたゼリーを容器に移す
- 容器にいれたら冷蔵庫で冷やす
結果はどうなったでしょう? これは前歯で噛んだ時に、抵抗感がグミになっていることが確認できるか確かめてみましょう。
ポイントと注意点
- いろんな種類のゼリーで試してみる
- やけどをしないように気を付ける
- 煮詰める時間や濃度によってグミの硬さが変化するのでチェックをしておく
- どの煮詰め方や濃度が良いグミになったか記録しておく
- 約12時間くらいすると固まるので触りすぎないこと
- 実験の過程ごとに写真を撮っておく
鍋を持つときには必ずミトンをするなど火傷には細心の注意を払ってくださいね。
社会学習のまとめ方
夏休みの自由研究で、大切なことは過程をしっかりと記録しておくことだといえます。
画像のように、過程を写真やイラストにして残しておくと学校だけでなく自分自身の成長を振り返ることが出来ますよね。
- 大きめの用紙に書くと研究全体が分かりやすい
- 字や絵を大きく書くことで印象的なレポートになる
- 一度にたくさんの人に見てもらえる
- 初めに下書きや構図を作っておく
- 写真や絵を貼って実験の流れがみんなに分かるようにする
- 色を使うと更に見やすくなる(5色くらいまでが良い)
まとめる時には、上記の事柄を意識してください。すると、かなり研究レポートらしくなります。
夏休みの自由研究をする時に最も大切なのは、失敗した時(間違えた時)です。周囲でそれを笑ったりするのは良くありません。
失敗があって初めて「次にどうしたら良いのか」という思考が生まれてくるのですからね。そうした失敗や残念だった状態を素直に記録しておくのが本当の研究ではないでしょうか。
夏休みのイベントを利用するのもオススメですよ^^
夏休みと子どもの未来
世界でも優秀なスタンフォード大学で成功した実験というのがあります。それは、186人の子どもの中で約1/3が身に付けていたものがあったそうです。それは、自制心というものです。
その後、長期にわたる実験なので当時は4歳の子どもたちを対象に「22歳になった時にどうなったか」、そして「45歳になった時はどうなったか?」と調査してみると次のようなことが分かりました。
- 大学の成績が優秀と評価された
- 幸福を感じることが出来る
- 精神的に安定している
- 他者を思いやる気持ちが強い
- 仕事で成功する
- 人とのつながりが濃い
- ストレスの発散が出来る
- トラブルの対処が上手い
- 健康的である
- 悪い習慣に手を出そうとしない etc.
たくさんありましたが、自制心を持つ子どもは大人になったとき、自分の感情や欲望などをコントロールすることが上手くなるのですね。
そういった抑制力や精神力があると、様々な社会での関りがスムーズにいくという結果が出たということです。
自由研究の次は貯金箱作りはどうでしょう?
人とは違う貯金箱作りの参考にして下さいね^^
最後にmama’sからママへのメッセージ
3年生の男の子は、大人が思っているよりも活発で行動範囲も広がっていきます。思いもよらない事故や事件に巻き込まれないように、しっかりと約束事を作って楽しい思い出を夏休みに作っていきましょう。
自制心にしても、優しい心についても、幼いころの愛情が基礎となっていたり、挑戦する行動力も両親の温かい目があって初めて育まれるものです。それが小学生になると影響を与えられるのが少しずつ、家族という集団から社会へと切り替わっていくのですね。
なかなか理想通りの子育てにはならないのが現実ではありますが、子どもの未知なる可能性だけはいつまでも信じてあげたいものです。パパやママも、わりと何でもない家族との団らんや近くの公園で遊んだりしたことだったりしませんか?
素朴だけど、本当に心から楽しかったこと、嬉しかったこと、頑張って達成感を得たこと、そういった積み重ねって大人になってからも意外と奥底で励ましてくれたりします。
また、自分たちの子どもには、自制心を持ち社会でしっかりと生きてほしいものです。
そのためにもママが頑張りすぎない程度に、子どもが小学生のうちから物事の善悪についてや、挑戦したいことなどをよく話し合ったり、じっくり育むことが出来る思い出の夏休みにしてくださいね。