ひなまつりのひな人形の由来!ひな壇のにんぎょうの役割とは?

ひな祭り

3月3日はひなまつりですね!

ひなまつりがやってくる数週間前から、女の子がいる家庭では「ひな人形」を飾ることが多いのではないでしょうか?

みなさんも見慣れてはいる「ひな人形」ですが、どうして桃の節句に飾るのかを知っていますか?

この記事ではなぜ「ひな人形」を飾るようになったのか、また、人形ごとのそれぞれの役割について、解説していきます。

この機会に、日本の伝統行事であるひな祭りについて、知ってもらえれば幸いです。

Contents

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「ひなまつり」にひな人形を飾るのはなぜ?

さっそく本題。

なぜ桃の節句には、ひな人形を飾るのでしょうか?

それは、ひな人形を飾るということは【女の子の幸せを願う】ことにつながるからなのです。

ひな人形を見るとわかるように、お雛様が結婚式をしているところを表現していますよね?

そして、主役である雌雛と雄雛は、皇后陛下と天皇陛下を表しています。

そのため、ひな人形を飾ることで娘がお2人のように【幸せな結婚ができますように…】といった親の願いがこめられている、ということなのですよ。

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ひなまつりの人形の役割や意味は?

ひな人形は、お雛様や五人囃子などを含めて全部で15体のお人形と、さまざまな小道具のセットとなっています。

最近では、雄雛、雌雛の2体のみのシンプルでコンパクトなものも登場していますが、本来は、7段で人形は15体のものが基本となっていますよ。

では、それぞれの人形がもつ役割や意味を紹介していきましょう!

親王(一番上の段)


一番上にいるのは、ひなまつりの主役である、男雛と雌雛の2人ですね!

前述したように、ひな人形は「結婚式」を表現しており、雄雛は天皇陛下、雌雛は皇后陛下に見立てています。

つまり、最上階にいるひな人形は【新郎新婦】となりますね!

また、男雛の右手には「」、女雛は両手に「桧扇」と呼ばれる扇を持っています。

これらは大事な儀式を行う時には定番とされるアイテムだということですよ。

三人官女(二段目)


ひな壇の二段目に座っている三人官女は、みなさんもよく知っているのではないでしょうか?

しかし、その役割を詳しく知っている人はあまりいないかもしれません…

彼女たちの役割は、もともと常日頃から皇后陛下のお世話係だということで、結婚式であるこの日もそれは変わりません。

そう、「皇后陛下のサポート役」ということですね!

そのため、三人官女は主役の2人の一番側に置かれ、お酒をつぐための小道具をもっていますよ。

小道具には以下のものがあります。

提子(ひさげ);お鍋のような形をした、お酒を入れる器

三方(さんぽう);島台ともいわれる、盃(さかずき)をのせるための台

長柄(ながえ);盃にお酒を注ぐための道具

また、三人官女は同じように見えますが、それぞれ表情が異なっていますよ!

真ん中の官女は、既婚者が施す「お歯黒」をしているので、結婚をしているのでしょうね。

こうやって、子どもと人形達の背景を想像して会話してみるのも楽しいのでは?

五人囃子(三段目)


五人囃子も某の童謡に出てくるので、その存在を知っている方は多いでしょう。

ひな壇の三段目にいる5人の男の子達、五人囃子の役割は【能楽】をするための囃し手です。

五人囃子の中の1人は、能楽における謡(うたい)と呼ばれる歌を担当していて、その他の4人は楽器担当ということですよ!

では、どのような楽器をもっているのかを見ていきましょう。

五人囃子は向かって左側から、太鼓、大鼓(おおつづみ)、小鼓(こづつみ)、笛、謡(うたい)の順番に並んでいます。

それぞれの楽器や五人囃子の役割については以下の通り。

太鼓;太鼓を演奏する五人囃子は、リーダー的な存在だといわれています。

太鼓では「ツクツクと響かせない小さな音」と「テンテン」と響かせる大きな音で、四拍子のリズムを奏でる役割をします。

大鼓;大鼓とは、バチを使わず手で直接打面を叩いて音を出す楽器です。

迫力のある音を出すことが特徴であり、大鼓担当は「ハー!」や「ヤー!」などの掛け声を出す役割も担っているということですよ!

小鼓;小鼓は、4種類の音色を指の使い方によって打ち分けられる特徴、魅力がある楽器。

音色を多様に作り出して演奏することにより、表現豊かに能楽を演出する役割を担っていますよ。

笛;この笛は、なんと!長さが39センチもある横向きの楽器で、主旋律を奏でる役割を果たしているということです。

また、強めに吹いて演奏することで、リズムを刻む打楽器のような役割も担っているということですよ。

謡;最後に、一番右端にいる五人囃子は謡ですね!

その名前からもわかるように、声楽を担当していますが、右手には扇をもっていますよね?

謡は歌だけではなくて、扇を上手に扱う仕草などでも、能楽の雰囲気を作るのが役割となっています。

随身(四段目)


ひな壇の四段目には、2人の随身が並んでいます。

この随身の役割は、なんとボディガード!

彼らは日頃から、皇后陛下や天皇陛下の身を守るために付き人として活動しているのです。

2人の持ち物を見てみると、刀や矢、弓といった敵と戦うための武器を備えているのがわかるでしょう。

不測の事態が起きたときには、身をもって新郎新婦を守るというのが随身の役割ですね!

仕丁(五段目)


ひな壇の五段めに座っている3人は、仕丁達ですね。

聞き慣れない【仕丁】ですが、この方達は宮廷の雑用を担う庶民のことです。

また、怒り顔の仕丁、泣き顔の仕丁に笑顔の仕丁と、3人はそれぞれ違う表情をしているのですよ!

このことから【三人上戸】と呼ばれることもあるということです。

そして、雑務担当の仕丁達は、ほうきなどの掃除道具だったり、台傘などの外出道具を持っていますよ。

嫁入り道具(六段目)

六段目からのひな壇には、ひな人形ではなく小道具や嫁入り道具が飾られています。

六段目には【嫁入り道具】が飾られているわけですが、ひな人形によって、少しずつ異なっているということです。

では、主な嫁入り道具を以下に紹介しましょう!

長持ち(ながもち);寝具や衣服を収納する家具

たんす;服をしまう家具

鏡針揃い(きょうはりぞろい);裁縫道具箱と化粧台(鏡)をまとめた名称

台子(だいす);お茶をたてる時に使う道具をのせる台

火鉢;暖房器具、現在だとストーブにあたる

重箱;現在でも、お正月におせちを盛る際に使われる箱

御輿入れ道具(七段目)


1番下の七段目には、お輿入れ道具を並べますよ。

お輿入れ道具とは、婚礼行列の際に皇后陛下を乗せて運ぶための道具です。

以下に紹介しましょう!

牛車;皇后陛下が【屋形】という小部屋状の席に座られ、牛に引かせて運ぶ

御駕籠(おかご);籠に通した棒を担いで、皇后陛下を運ぶ

なお、六段目と七段目ですが【道具を並べる段】ということだけで、置く物には特に規定はないということ。

そのため、嫁入り道具と御輿入れ道具のバランスを見ながら、両方をミックスして並べることもあるのだそうですよ。

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まとめ

いかがでしたか?

ひな人形を飾る理由は、娘の幸せを願う親心からだったのですね!

また、お雛様達をサポートする他のひな人形についての役割や背景を知ることができました。

由来を知った上でひな人形を飾ることで、今まで以上に気持ちの込もったお祝いができるのではないでしょうか?

ぜひ、家族で女の子の幸せを願って、すてきなひなまつりを過ごしましょう♪