「育休」が明け、「職場復帰」の時に待っているのが「挨拶」です。
数分の「挨拶」でも、これをおろそかにすると職場復帰はスムーズにいきません。
ポイントとマナーをしっかりチェックし、スムーズな職場復帰を目指しましょう。
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挨拶の前に
挨拶の前にすることがあります。
それは、直属の上司と今後のことを話し合う時間を作ってもらうことです。
必ず余裕をもって、連絡をしましょう。
できれば「保育園」が決定し、今後の見通しが分かった段階で話し合うことが大切です。
- いつから仕事復帰できるか。
- 子供が病気をした時はどうするか。
- 保育園から早退の連絡をもらったらどうするか。
- 働く時間を「時短」にしてもらえる会社なら、具体的に何時から何時まで働くのか。など。
今は、昔に比べてワーキングマザーへの理解が多いところが増えました。
しかし、だからといってワーキングマザーの努力が見えないと、風当りはきつくなります。
仕事に復帰するにあたり、自分が「会社にできるかぎり迷惑をかけないように考えている」ことはしっかりアピールしてください。
また、自分が仕事している時と変わったことがないか、確認も大切です。
上司に聞きにくい場合は、聞きやすい同僚に自分のいなかった間の会社の変化を聞いておきましょう。
挨拶のポイント
全体の挨拶で気を付けるべきポイントを紹介していきます。
必ず「ぶっつけ本番」にするのではなく、文章は考えて練習しておきましょう。
ゆっくり丁寧に、感謝の気持ちをこめて「挨拶」してくださいね。
短く
挨拶は、朝礼など朝一番にすることが多いです。
そんな時間に長々話しを聞くのは、大変苦痛です。
簡潔にすることを心がけましょう。
感謝の言葉を忘れずに
「感謝の言葉」だけは絶対に外してはいけません。
それも、挨拶の最初に言うことが肝心です。
「産休・育休中に仕事のカバーをしていただいたことに対する感謝の気持ち」を、しっかり伝えていきましょう。
また、個人ではなく職場全体で「出産祝い」をいただいた時も、感謝を忘れず伝えましょう。
時短勤務に関して
時短勤務になる場合は、「何時から何時までの勤務」ということを必ず報告しておきましょう。
「なんでいないの?」と無駄に怒らせることがないようにしておきましょう。
子供の話はできるだけしない
子供の出産・育児のために会社を休んだのだから、子供の話をしないといけないと思っている人がいます。
しかし、これは間違っています。
子供が生まれて休んだことは、もうみんな知っているのですから詳しく話す必要はありません。
また、職場には色々な人がいます。
その人たちが不快に思うことがあるかもしれません。
挨拶では「子供は元気に成長し、先月から保育園に入園できました。」くらいにしておきましょう。
今後の抱負
前向きに精一杯頑張る気持ちを伝えましょう。
しかし、長々と語るのはよくありません。
「何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、精一杯業務に取り組ませていただきます。」くらい簡潔でもいいでしょう。
そして、最後に「これからも何卒よろしくお願いいたします。」とまとめましょう。
挨拶の時に子供は連れて行っていいの?
挨拶の時に「子供を連れていくべきか?」と悩む人は多いです。
結論からいえば、悩むのであれば連れていかない方がいいです。
職場に「子供を連れて挨拶する習慣」があれば、きっと悩まないでしょう。
「連れてきた人もいたけど、連れてこない人もいた」なら、連れていかない方がいいのです。
あくまで職場ですので、全員が親しいわけではありません。
職場には、色々な人がいます。
その中には、未婚の人もいれば、今まさに妊活真っ最中の人もいるでしょう。
単純に子供が嫌いな人もいます。
せっかく挨拶に行くのですから、不快感を持たれないようにしましょう。
もちろん「子供見たかったなあ」と本心から言ってくださる人もいます。
その時のために、子供の写真を持参するのがよいでしょう。
特に、出産祝いに「おもちゃ」や「子供が身につけるもの」をいただいた時には、そのプレゼントと子供が写っている写真を持参しましょう。
そして、お礼を言った時に、「顔を見たかったのに」と言われれば、その写真をお見せしましょう。
「私がプレゼントしたの、使ってくれてるんだ。」と口に出さなくても、嬉しいものです。
手土産のお菓子は?
挨拶の時、忘れてはいけないのが「手土産」です。
もらうのが当たり前ですのでそんなに感謝もされないですが、持っていかないと非常識というレッテルを貼られてしまいます。
必ず用意しましょう。
手土産のポイント
- 常温保存ができる。
- 賞味期限が長い。
- 個別包装されている。
この3つは絶対に外したくないところです。
ですが、吟味しすぎるのもよくありません。
「手土産」を頑張りすぎて失敗するケースもあるんです。
「育休明け」の方が、とてもおしゃれな手土産を持ってきてくれたことがあったんです。
しかし、それは限定商品で、並ばないと買えない商品だったのです。
「育休で余裕があったんだな」と陰口をたたかれる結果になってしまいました。
それからは、「産休・育休で楽してたの?」と思われないように、ネットで簡単に購入できる「手土産」をお勧めしています。
手土産の配り方
よくネットでは「手土産」を1人1人に配り、感謝の気持ちを伝えるほうがいいという意見を見かけます。
しかし、これは「職場」で違います。
手土産は上司が受け取り、その後配るのがそれまでの流れなら、1人1人に配るやり方は悪目立ちしてしまうかもしれません。
前例がないことは、できるだけやらないのが「育児明け」ワーキングマザーの基本です。
職場復帰した後
もちろん「挨拶」をしっかりこなしたからと言って、それで全てがスムーズにいくわけではありません。
むしろスムーズにいくわけがないのです。
最初は、子供がいない時のように、バリバリ働けない事実に自分が驚くかもしれません。
でも、ほとんどのワーキングマザーがそうなんです。
育児・家事・仕事を全て完璧にこなすなんて、無理だと割り切ってください。
だからこそ最初は特に「無難に、目立たず、低姿勢」が、肝心です。
子供を産む前に、バリバリ仕事していた人なら、人のやり方の非効率さにイライラするかもしれません。
しかし、その非効率なやり方を指摘してはいけません。
真実を指摘されるほど、プライドを傷つけることはないんです。
「育休明け」は、何があるか分かりません。
仕事をしたくても、できないことも多いでしょう。
言いたい気持ちをぐっと我慢し、何事も「無難に流す」ことが大切です。
子供は、いつまでも小さいわけではありません。
病気をしにくくなり、少しほっといても大丈夫な時期までは、「無難に、目立たず、低姿勢」で子供中心に頑張りましょう。
「保育園」に入れてすぐは病気ばかりの子供でも、どんどんたくましく病気をしにくくなります。
小学校になる時には、びっくりするほど休むことがなくなります。
まとめ
ワーキングマザーということで、色々なことに気をつけ頑張っていても、気に入らないと思われることがあります。
原因は「妬み」ということがあるんです。
他人が自分に抱く「嫉妬」は、コントロールできるものではありません。
「私の何が悪かったのか?」と考えるより「しょうがない」と割り切り、自分ができることをやっていきましょう。
子供が小さい時のワーキングマザーは、本当にしんどいです。
育児・家事・仕事を頑張る自分を精一杯褒めて、たまにはしっかりと自分にご褒美をあげましょう。