お盆に赤飯をお供え?!食べる地域の気になるその意味と理由とは?

お盆

お盆の迎え方は地域によっても様々です。食べるものもお供えするものも多種多様です。

今回はその中からお盆にお赤飯を食べる風習やお供えする風習についてまとめてみました。

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お盆に赤飯を食べる理由

お盆に何を食べるのかなども各地域によってすごく違うようです。

お赤飯を食べる地域を具体的にあげると、北海道や宮城県、秋田県、山形県などの東北地域で見られることが多いようです。

なぜ赤飯をお盆に食べるのかの詳しい事情は良くわからないのですが、古くから小豆は貴重なものであったことから、ご先祖様にも召し上がって頂きたい、小豆の赤が魔除けになるといわれているから、そのほかには五穀豊穣の効果があるなどいろいろな理由があるようです。

他にも赤飯に使われている小豆を使う料理として、おはぎをお盆に食べる地域も多くあります。

一般的にお盆に食べたり、お供えしたりするものとしておはぎが浮かぶ方の方が多いのではないでしょうか?

お盆の時期になるとスーパーなどでもよく目にするようになりますよね。

おはぎにも赤飯と同じように小豆が使われていることから、魔よけや五穀豊穣などの意味でお盆にだされるようです。

そのほかの食べ物だと、お盆時期に流しそうめんをしてご近所の皆さんと一緒にいただく地域もあるようです。

そうめんには色々な意味があると言われており、そうめんのように幸せが細く長く続く、ご先祖様が供物へあの世へ持って帰る際の手綱などなど、たくさんの説が解説されています。

中部地方を中心に一般的なのは、お盆にてんぷらを食べることだそうです。

長野県では地元の方だとほぼ100%の確率でお盆はてんぷらがでるようです。

スーパーの惣菜コーナーなどでも、お盆時期になるとエビ・ナス・カボチャ・シシトウなどがセットになった天ぷらが並び、その横には他地域の方ではなじみのない天ぷら饅頭と言う鉄板メニューも販売されます。

その他の地域については以下の通りのような料理がだされることが多いようです。

北海道:煮しめ・お赤飯
宮城県:ずんだ餅・おくずかけ(どちらも仙台が中心)
長野県:天麩羅・天麩羅饅頭
京都府:あらめの煮物
鹿児島県:鼻つまん団子
沖縄県:酢の物・冷やしそうめん・お団子・煮付け

基本的にはお盆に何を食べなければならないといった明確な決まりはありません。

何を食べればいいのか迷った場合などには故人が好きだったお料理を中心に考えていけば問題ないかと思います。

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お盆に赤飯をお供えする意味

仏壇に赤飯、風習がない地域の人には理解に苦しむ方も少なからずいらっしゃるかと思います。

ある地方では現に法要などの時に供えていることがあるようです。

お供えする意味としましては、先ほどにも書いたように小豆は古くから貴重とされており、ご先祖様にも召し上がっていただきたいという思いからお供えすることが多いようです。

本来お盆におけるお供え物の意味としては、帰って来たご先祖様の魂をおもてなしするという意味合いでお供え物をするので、仏教や神道における「献上物」と言った意味合いとは少し異なります。

基本的にはあまり厳しい決まりごとがある訳ではなくご先祖様への感謝の気持ちが表せればよいので故人が好んでいた物をお供えするのもベターとされています。

ですがお供え物として適さないとされている物もあります。

時期が夏場という事もあり腐りやすい物は避けるのが一般的です。

魚や生肉といった要冷蔵の食品は例え故人の好物であったとしてもお盆のお供え物しては向いていません。

仏教における殺生を連想させるものとして向かないことも理由の1つになりますので、気を付けましょう。

赤飯などの食べ物をお供えとして用いる場合はご先祖様がちゃんと食べられる状態でお供えすることが大切なマナーとなります。

箱や袋に入ったままではご先祖様が食べられませんし、何をお供えされたのかも分かりません。

赤飯のほかに果物などを添える場合にはキレイに洗った後皮を剥いてお皿に盛ってお供えしましょう。

この時、食べる為のフォークやスプーンなどの食器も忘れないで下さいね。

お菓子であれば箱や袋から取り出して小袋の状態でお供えすれば問題ありません。

素麺の場合は必ず茹でて調理したものをお皿に盛り、おつゆとお箸を添えてお供えします。

このようにお供えする際も、ただ置いておくのではなくご先祖様に召し上がって頂きたいということをしっかりと考えてお供えしましょう。

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お供えしたものはその後どうしたらいいの?

基本的にお供えしたものは、後ほどご家族などでいただくのが一般的です。

お供え物は一度添えたら放置するというものではなく、下げたもの家族や訪問客で頂くという所までが含まれているのです。

一度供えた物を食べる事に抵抗を感じる人も居るかも知れませんが、お供えした物は傷んでしまないうちに下げて食べきるのが作法となります。

朝方にお供えした物であれば午前中には下げてしまってみんなで食べてしまうようにしましょう。

食べ物を無駄にしない為の大切なマナーです。

他にも目安として果物などは暑さで傷んでしまわない内に、ご飯や麺類をお供えする場合は湯気が出なくなって冷めたら下げると良いでしょう。

湯気が立っている間はご先祖様が食べている最中だと考えてそのままにしておくようです。

お供え物が多くて対処し切れないなどの事情がある場合には、白い紙に包んでお清めして処分するということもできますがその際にも、お供え物を頂いた人とご先祖様への感謝の気持ちは忘れないようにしましょう。

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お盆でのお供え物の基本は「五供」!

基本的なお仏壇へのお供え物の覚え方は「五供」(ごくう)を覚えると簡単です。

では五供について解説していきます。

お香

1つ目はお香です。

仏さまは、香りを召し上がるとされています。

香り高いお線香を毎日あげることが、供養につながりますので毎日お線香を焚きましょう。

天に上ってゆくお線香の煙が、この世とあの世をつなぐものであるという解釈もあります。

お花

仏壇の両脇に1対の花瓶を置き、お花をお供えします。

故人は、お花の香りも召し上がります。

故人の好みに合わせるか季節のお花を飾りましょう。

ただ、バラなどの棘があるお花は血を流すことを連想させるのでお供え物としてはあまり良くないという考え方もあります。

お灯明

お灯明とはろうそくの明かりを指します。

お灯明は、世の中全てを照らす光です。

仏教ではこのお灯明に従うことで、迷いがなくなってゆくとされます。

ろうそくに火を灯すタイミングは、水やお仏飯をお供えした後になります。

本来なら、ろうそくの火をずっと灯しておくことで供養につながるとされていますが、火事などの心配があるため、お供え後のお祈りが終わった後は消しましょう。

仏壇のろうそくの灯を消すときは、口で吹き消してはいけません。

口は不浄に通じ、先祖に向かって息を吹きかけることは失礼にあたるためです。

手であおいで火を消しましょう。

お仏飯

お盆の時期の赤飯のお供えはここに入ります。

飲食は基本的に自分たちの食べている主食を供えるのが基本です。

毎日の仏壇へのお供えには炊き立てのご飯を仏飯器でお供えします。

これをお仏飯と呼びます。

仏さまはお仏飯の香りを召し上がるという解釈と、 仏さまはご飯を召し上がらないのでお仏飯は飾り物としてのお供えであるという解釈があります。

お水

「死者は喉が渇く」とされ、お水はお供え物のなかでも欠かせない大事なものとされてきました。

透き通った水は、けがれなき浄土を象徴するものという意味もあります。

お仏壇にお水は絶やさないようにしましょう。

ただし、宗派によってはお水をお供えしない場合もあるので確認してからお供えして下さいね。

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まとめ

今回はお盆に赤飯を食べたり、お供えする風習についてまとめてみました。

各宗派や地域によって異なることが多いので、驚くこともあるかもしれませんね。