シングルマザーのパート、社会保険はどうなるか?

シングルマザー

パートでも社会保険に入っていますか?

社会保険に加入すると手取りが少なくなるんじゃないの?

社会保険に加入するとメリットもたくさんあります。

今回はシングルマザーのそんな疑問にお答えします!

Contents

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シングルマザーに社会保険って必要?

社会保険は広義と狭義で意味が変わります。

広義は、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の総評になります。

狭義は、医療保険、年金保険、介護保険を意味します。

広義と狭義といわれても難しいですよね・・・。

ではわかりやすく説明していきます。

今回お話する内容の社会保険とは、
健康保険」と「厚生年金保険」のことを指します。

社会保険は、労働者がケガや失業などの理由により働けなくなった場合に給付を受けられる制度になります。
医療、年金、介護、雇用、労災の保険の総評になります

これまでは一般的に週30時間以上働く方が厚生年金保険、健康保険の加入対象でしたが、
今では従業員が501人以上の会社で週20時間以上働く方も対象になりました。

平成29年4月からは、従業員数が500人以下の会社で働く方も、
労使で合意すれば会社単位で社会保険に加入することができるようになりました。

では社会保険に加入する条件と内容について説明していきます。

パートなどの短時間労働者が社会保険に加入する条件

1週間あたりの労働時間が20時間以上な事
※残業時間は含みません。働くことが決まっている時間(所定労働時間)です。

1ヶ月あたりの賃金が88,000円以上な事
賞与、残業代、通勤手当などは含みません。貰うことが決まっている賃金(所定内賃金)です。

所定内賃金が不明な方は、
時間給×週の所定労働時間×1年間の合計週(52週)÷12ヶ月」などで計算してみましょう。

雇用期間が1年以上であること
雇用期間1年未満の場合でも、雇用契約書や就業規則などに契約の更新予定があるなどの記載がされている場合はOKです。

学生ではないこと
夜間、通信、定時制学校に通っている学生さんは対象になります。
本業が学生の場合は対象外です。

上記条件に加え、以下いずれかに該当すること

  1. 従業員数が501人以上の会社で働いていること
  2. 従業員数が500人以下の会社で、社会保険に加入することが合意されていること

※1の場合の従業員数は、正社員などすでに社会保険の対象になっている方の
人数で計算します。

このように社会保険に加入する場合には、いろいろな条件が存在します。

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社会保険のメリット!

社会保険での大きなメリットは、年金の支給額が増えることです!

将来の老後の生活に向けての貯蓄に不安がある方も、
社会保険に加入すると将来厚生年金と国民年金の両方をもらえる事ができます。

そのほかにも、けがをして仕事を休んだ場合の「傷病手当」や、出産などで仕事を休んだ場合の「出産手当」なども受け取れます。

国民健康保険、国民年金では被保険者が保険料を全額負担するのに対し、
社会保険の厚生年金、健康保険に加入している方は、保険料の半分を会社が負担してくれているのでご自身が支払った保険料の2倍の額が納入されていることになります。

ですので国民年金よりも支給額が増加するのです。

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パートの雇用保険について

パート勤務の方でも以下の要件を満たしていれば、雇用保険の被保険者になります。

31日以上雇用されることが決定している者(以下いずれかに該当している者)

  • 雇用期間が31日以上である方
  • 雇用期間の定めがなく雇用される方
  • 雇用の契約に雇用期間の更新が決まっていて、31日未満での雇用の解消がない方
  • 雇用の契約に雇用期間の更新はないが、
    同様の雇用契約によって雇用された労働者が31日以上雇用されたという実績がある方

1週間の所定労働時間が20時間以上である者

ご自身がパートタイム勤務で雇用保険に加入しているのか確認したい場合は、
事業所の所在地を管轄するハローワークにて確認の照会をすることができます。

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パートで社会保険に加入するデメリット

ここまでは社会保険のいいところを解説してきました。

ですがいいところがある反面、パート勤務ではデメリットになりえる部分もあります。

ここからは社会保険に加入する場合のデメリットをあげていきます。

月々の手取り額の減少

社会保険に入ると、毎月のお給料から掛け金がひかれます。

ですので月々の給与の手取り額が減ってしまいます。

基本的に求人募集にある社会保険完備という求人は、
厚生年金」「健康保険」「労災」「雇用保険」の加入が原則的な場合が多いです。

ですのでその場合給与から「雇用保険」の分の掛け金も引かれています。

将来の老後の生活費である年金が多く受給されますが、
どのくらいの保険料を支払って年金はいくらもらえるかなどご自身の収入を考えて加入しましょう!

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どうしても加入したくない場合は?

ここから社会保険に入りたい気持ちはあるけど、

  • やっぱり月々の手取り額は下げられない
  • 将来の年金制度に不安があり入りたくない

など様々な理由があり加入したくないという方向けに説明していきますね♪
あくまでそういった方向けですのでおススメはいたしません・・・。

まず会社の方で加入を求められた場合、どの保険の加入するのかを把握しなければなりません。

雇用保険のみなのか?はたまた厚生年金と健康保険なのか?

ここまで各内容で書いた加入条件を確認し、どこに該当するのか調べてみてください。

先ほども書きましたが、基本的に社会保険完備と求人募集している求人は全て加入することが原則的に多いのですが、
パートタイムで働く場合はすべての加入条件を満たしていないこともあります。

例えば、1日6時間勤務の仕事を週5日の契約で働くとします。

雇用期間は短期の4ヶ月とします。雇用期間の更新はなしです。

この場合、31日以上は働くので雇用保険の加入対象になりますが、1年未満の雇用ですので厚生年金保険と健康保険の加入対象には入りません。

このようにパートタイム勤務では働く時間や期間などで加入する保険も変わるのです。

ということは勤務日数や勤務期間を自分で調整すれば、社会保険に加入しなくてもよくなります。

  • 長期で働く場合は、週に入る日数を調整する。
  • 短期で働く場合は、いろいろな会社に短期契約として働いていく。

この2つがポイントとなります。

会社側も従業員を社会保険に加入させると社会保険料を支払わないといけないので、短期契約を望む会社がある場合もあります。
短期契約をして契約が満了すれば、一度退社して再度入社してほしいという会社も存在します。

社会保険の隙をうまい具合についているようです・・・

ですがシングルマザーの家庭は週に入る日数などを調整すると給与も下がってしまい、生活が困窮してしまいます。

なのでこのような方法をあまりお勧めはしません。

社会保険に入って将来の年金取得額が多い方が得だと思います。

どうしても加入したくない場合はこのような方法で働くことも可能なのです。

まとめ

ご家庭の事情や、ご自身の働き方などで社会保険に加入した方がいいのか、加入しない方がいいのかなど分かれるかと思います。

全ての内容を理解するには、年金制度も年々変化しているので難しいかと思います。

社会保険に加入した方が将来の心配は少なくなります。

ですがシングルマザーにとっての月々の収入が減るのは死活問題です。

今ご自身が働いている状況で社会保険に加入すべきなのかどうか今一度確認してみてくださいね♪

お住いの市役所などでも相談を受け付けている場合もありますので、悩んでおられる方は相談へ行ってみてください。

では今回はパート勤務のシングルマザーの方向けに社会保険についてまとめてみました。