春休みには、給食がないため家庭でお昼ご飯を準備する必要があります。ママたちの共通の悩みは、「お昼ご飯を作る」という煩わしさがあるともいわれますよね。そこで、春休み中の子供のランチは簡単に済ませたいと思っているママたちにお勧めのランチメニューをご紹介していきます。
また、これを機会に「食育」についても考えてみたいと思います。食事は離乳期から高齢者まで、生きていくうえで欠かせない大切な行為ということは、みなさんもご存知の通りです。その大切な行為でもある「食事を摂る」ことが体や心にどう影響しているのかも併せてお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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春休みのランチメニュー
春休みなど連休があるとママが一番悩むのがお昼ご飯ではないでしょうか。お仕事をしているママにとっては留守中の子どものランチをどうするのかが問題となりそうです。また、お家にいるママにとっては普段なら「自分だけなので残り物でも…」と思っても春休みには「何か作らなきゃ」という気持ちがため息に変わりそうですよね。
今日ご紹介する先輩ママたちのランチは、楽しくて簡単なものばかりです。ちょっとした工夫で簡単なのに子どもが喜ぶランチに早変わりするメニューをご紹介していきますので参考にしてみてください。
くまさん焼きおにぎり
引用:https://cookpad.com/recipe/2099206
画像は、いつみづLOVEさんが作った「くまさんおにぎり」です。にこにこした可愛いくまさんの顔を見てると子どもさんに対する愛情が伝わってきますね。また、くまさんの茶色の部分を「お焦げ」で上手く表現されています。では、いつみづLOVEさんが工夫した「くまさん焼きおにぎり」の作り方をご紹介していきましょう。
「くまさん焼きおにぎり」の作り方
- ごはん子ども茶わん1杯半
- 粉末カツオだし小さじ1/3
- 醤油小さじ1/2
- スライスチーズ1/2枚
- 海苔・ハム・カニカマ適量
たれの材料
- 醤油小さじ1/2
- みりん 小さじ1/2
- 砂糖少量
- 炊きたてのご飯に粉末かつおだしと醤油を入れて混ぜる
- 混ぜたご飯1をクマの形になるように握る(2つにする)
- 薄く油をひいたフライパンで、2の両面を焼く
- たれの材料を混ぜておき、3の表面にハケで塗る
- 4をさっと焼いて取り出す
- チーズをくり抜いて貼り付ける
- 海苔で目、ハムでほっぺを作る
- かにかまでリボンを作る
- 作ったものをマヨネーズをのりの代わりにして貼ったら完成
チーズが苦手な子どもさんだと、薄焼き卵に変更したり、かまごこをリボン型にしてみたりと代用はいくらでも出来そうです。見た目が可愛いと、それだけで子どものテンションは上がりますよね。みんなが大好きなおにぎりをアレンジして楽しい春休みランチにしてみるのも素敵です。
春休みランチ〜野菜たっぷりのランチ〜
引用:https://cookpad.com/user_kondates/149525
今度は、洋風のランチを作ります。画像は、のん※のんさんが作ったクロワッサンのサンドウィッチとなっています。ランチをパン食に変えても、しっかりとお野菜が入っていることで「バランスが良いランチ」となりますね。
「春休みランチ〜野菜たっぷりのランチ〜」の作り方
- クロワッサン
- トマト
- きゅうり
- レタス類
- ハムなど
作り方は簡単です。ポイントは、のん※のんさんの場合「地元野菜をたっぷりと使った」ことにあるようです。作り方が簡単でも栄養価は高くて新鮮なところが子どものランチに向いていますね。
- クロワッサンに切り目を入れておく
- 野菜の水分を防ぐために切り目にはマーガリンorバターを塗っておく
- お好みで新鮮なお野菜やハムを入れて挟む
- 付け合わせにスープやフルーツなどを合わせてもOK
このメニューは、約30分で作ったというサンドイッチのランチとなっています。サンドイッチは鮮度が命であり、衛生面を考えても、作ったら出来るだけ早く食べるようにしましょう。
このメニューのメリットは、「幼児でもお手伝いが出来る」ことなので兄弟がお手伝いをしても楽しい思い出になるところです。また、家族でサンドイッチを作ってお出かけするのも良いし、あえてお家の中やお庭などで食べるのも楽しいものです。最近はキャンプ道具をお庭で使ったり、ピクニックを楽しむ人も増えているようです。思い出とランチを同時に作れるなんて、一石二鳥になるメニューはママも嬉しいですよね。
*春休み*時短焼きそば♪
引用:https://cookpad.com/recipe/3053601
画像は、あまあまなつさんの作った時短の焼きそばです。あまあまなつさんの大きな特徴は、なんと包丁を一切使っていない時短レシピなんですね。これなら子ども達と一緒に作っても安全であり、楽しく作れそうなので、とても好感が持てます。
材料 (3人分)
- マルちゃん焼きぞは お好みソース1袋(3人前)
- ミックスベジタブル200g
- 卵3個
- 青ノリ適量
- 油 適量
- 蒸し焼き用として、酒大さじ3&水大さじ3を準備しておく
- フライパンに油をひいて焼きそばを入れてほぐす
- ほぐれたところへミックスベジタブルを入れて軽く炒める
- 蒸し用の酒とお水を入れて蓋をする(そのまま約1分ほど蒸す)
- 出来たらソースを入れてよくかき混ぜる
- 卵を焼きそばの上に乗せる
- 蓋をして蒸す(中火で約2分)
- 火からおろして盛り付けて完成
このメニューのポイントは、包丁をまったく使っていないこと、そして半熟卵のおいしさです。これもサンドウィッチと同じように、幼い子どもでもちょっとたお手伝いは出来そうです。ママは火を使うフライパンの時だけというように役割分担をしても楽しそうですね。みんなの大好きなインスタント麺でも、工夫次第ではこんなに楽しくなったり、付け合わせたり中に入れる具を変えるだけでも、栄養価が高いランチに変身することを教えてくれるようでうれしいですね。
豆好き1歳のお昼ご飯
引用:https://cookpad.com/recipe/5440077
画像は、saki0807さんが作った赤ちゃんのためのランチになっています。春休みのランチを作るということは、下の子や赤ちゃんも一緒にランチという場合もありますよね。これからご紹介するsaki0807さんの赤ちゃんは、お豆が大好きとのことで、それを上手く使ったお料理ですね。
- 枝豆
- スイートコーン
- 桜エビ
- ご飯
- 卵
- 塩少々
- 海苔少々
- 冷えているご飯の場合には予めレンジで温めておく
- だし汁にご飯、枝豆、スイートコーン、桜エビを入れて中火で煮込む
- 柔らかくなったら一旦火を止めて卵を入れる
- 卵に熱を加えるため再び火を通す
- 塩で味を調える
- 海苔で飾ればOK
saki0807さんの赤ちゃんは、お豆が大好きなんだそうです。そこに常備しやすい冷凍の枝豆や乾燥桜エビ、そして缶詰のスイートコーンなどを準備しておくといつでも作ってあげることが出来ますね。モグモグ期の赤ちゃんには使いやすいレシピです。
食欲がないときの「おやつレシピ」
引用:https://cookpad.com/recipe/5480128
子供だって食欲があるときだけとは限りませんよね。大人と同じように、体調によってや精神的な問題が起こった場合など、食欲が落ちてしまうことがあります。そんな食欲が落ちてしまったときは、冷たくて口当たりの良いものだと食べやすいことがあります。子供の食欲がない時には月齢が小さな子どもほど、全身症状をしっかりと観察したうえで、医療機関に相談した方が良いかを確認してください。それで心配がないようでしたら、クックBTURJK☆さんが教えてくれている「風邪心地に麦茶寒天あんみつ」といったように、少しずつ水分を摂る程度の捕食をさせてあげるのが良いですね。
「風邪心地に麦茶寒天あんみつ」の作り方
材料 (4人分)
- 水 500cc
- 寒天の粉 4㌘
- 麦茶のパックひとつ
- 生姜の絞り汁小さじ1
- 砂糖大さじ2
- お好みの餡適量
- 刻んだ柚子少々
- お好みの蜜大さじ1
- 500ccのお水に寒天、砂糖、しょうがを入れて中火で10分ほどコトコトに出しながら材料を溶かしていく(しょうがは好みにより量を調節)
- しょうがはしぼり汁に変えても大丈夫
- バットにお水を張る
- バットに煮出したものを型に流し入れる
- 粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める(寒天なので常温でも固まる)
- 出来上がったら4等分にして適当な大きさに切って盛り付ける
ポイントは、コトコトと麦茶を煮出していくことです。アドバイスとして「刻んだ胡桃をかけても美味しい」とクックBTURJK☆さんが教えてくれています。また、好みではありますが「餡(あんこ)」も似合いそうだということで、白あんをお勧めしています。これだとホットでもアイスでも楽しめるので季節に関係なく使えそうなアイディアですので、ぜひ試してみたいメニューですね。
食欲がない子供の背景
春休みのランチでは、普通に食欲がある子供だと何の問題もなく楽しめるものですが、決して食欲がある子供ばかりではありませんよね。一般的に、食欲のない子供(食の細い子)は一定数はいるもので、実はmama’sの子ども達も食が細くて悩んだものです。食が細い子供のことを単に「わがまま」だと捉えてしまうと、子供はすくすく育つ環境が閉ざされてしまうことになるので周囲の大人の理解が必要となります。
また、食事は神経質になりすぎてもいけませんが、繊細な子供の心を反映するものだと考えて配慮することも必要なんですね。ここでは、一般的な子供の食欲にムラが出来てしまうことや食事に集中して食べることが出来ないこと、または食事を嫌がる場合などについて考えていきます。
小さな変化だとしても、その子供の生活や背景には何かしらの大きな問題が起こっていることもあります。子供が発していると思われる一種のSOSとして「小さな異変」を早く見つけてあげて楽しく食事をする時間に変えてあげたいですね。
食事に対する問題
子供の食事に関する問題点は、それぞれの家庭や子どもの性格などによって異なるため、1つの型にはめ込んで判断することは難しいものです。しかし、大きく分けると次の3つのパターンに入ることが多いのではないかと思います。
- お腹が減っていない ➡ 糖分の摂りすぎによるものなので食事について全体的な見直しが必要
- 食べることが難しい(そしゃく)➡ 機能的な問題は取り返すことが出来るため食生活を少し変化させる
- 食べることが楽しくない ➡ 精神的な問題が背景となっているので根本的な解決を図る
これらを見て分かるように、心の問題、体の機能的な問題、そして食生活(生活習慣)の問題の3つが大きな問題と分類できるのですね。それでは、これらを1つずつ見ていき解決策も併せて考えてみましょう。
おやつに対する考え方
おやつの与え方も食べ方もそれぞれの家庭によって決まっていることが多いですよね。それらは決して正しいとは言い切れないこともあるようです。例えば、おやつが多すぎると次の食事になっても「お腹が空いていないのでご飯を食べない」ことになります。
また、食事をしないから、次の食事が待てずに途中でおやつを食べるといった悪循環に陥っている場合もあります。つまり、全体的な食生活の見直しが必要なケースということになりますね。
- おやつは決まった時間にする
- 牛乳などの乳製品は1日に200~300ml程度
- 薄味のものを選ぶ(濃い味は避ける)
- 硬さがあって「噛む」ことが出来るおやつを選ぶ
- テレビを見ながらの食事はしない(食事に集中させる)
- 出来るだけ外で元気に遊ばせる(太陽を浴びる)
- 暑いなど季節によっては無理に食べさせない
- 体が小さな子どもや年齢の低い子供は必要な栄養が少ないことを理解する
- 体調がおもわしくない時には「病気の治療を優先させる」
ざっくりと見ただけでも、たくさんありますね。しかし、たくさんある食生活の中で大切なことは、たった2つのことなのです。この問題は、大人側の都合でもあるようですが、裏返せば「愛情」が違った形で進行してしまったともいえそうです。
食欲がない子供と大きな理由2つ
- 子供に食べさせすぎている
- 大人が見た感じで「食欲がない」と思い込んでいる
まだ小さな体で未発達な部分も多い時期に、必要なもの以上に「食べさせてしまっている」ことが原因である場合が多いのが1つ目の理由です。子供の発達は目覚ましいものがありますが、だからといって牛乳をたくさん与えてしまったり、食事以外の時間に食べるものを与えてしまっていると「お腹が空かない」のですね。大切なランチタイムや夕食のときに、ご飯を食べることが出来ないのです。
もう一つの理由は、大人から見て勝手に食欲がないと思い込んでいるというパターンです。これは、「食べたくない」のが子どもにとって自然の状態なのに、周囲の大人は「食べさせないといけない」と危機感をもってしまう場合のことです。体が小さい子は小さい子なりに、必要なエネルギーを摂取できるように身体は作られています。食べさせなきゃとすればするほど、子供にとっては大きな負担となってしまうので心当たりがある人は生活習慣を見直してみるのも良いですね。
そしゃくの問題
食欲がない(食べたがらない)のは、食事を楽しめる条件が揃っていない場合もあるのです。それは、咀嚼(そしゃく)が上手くいかない子どもの場合は噛めないので、もちろん飲み込むことも難しくなります。時間がかかるだけなら良いのですが、それが日常になっていると噛み合わせが大きくずれてしまうことによる「反対咬合」や「不正咬合」が多くなってくるのですね。
これでは、上手く噛んだり飲み込んだりが出来ないので、丸のみになってしまったり、食事を嫌がることによって栄養が偏ったりします。しっかりと噛めていないと消化器に負担が掛かってしまい、そこへストレスが加わってしまう場合もあるため、小学生でも胃炎になることがあります。出来るだけ早期に、小児歯科などへ相談するようにしましょう。しっかりと噛めるようになると脳への良い刺激も出来て学習にも大きな変化が期待できます。
うさぎさんのそしゃく
我が家では「うさぎさん」を家族として迎えているため小動物の体についても勉強することが多いのですが、そこでも「噛む」ことの重要性を改めて感じることがあります。元気なうさぎさんは、茎のしっかりした牧草を食べることで歯が伸びることを防ぐことが出来ます。うさぎさんは、牧草を食べないと歯が伸びてしまうのですね。言い換えれば牧草が歯の調節や腸の調節などをしてくれているのです。
また、歯が伸びてしまうと「噛む」ことが出来なくなり、フードを飲み込むことも出来ません。そうなると動物病院では、全身麻酔をしたうえで「歯を削る」という手術をすることになります。しかし、栄養を摂れなくなったうさぎさんは、手術が間に合わない場合もあります。そのため結果的に、うさぎさんは命を落としてしまうのです。
人間は歯が伸びてしまうことはないし、飲み込めなくなっても歯科で治療すればしっかりと噛んだり飲み込んだりできるようになります。人間は医療技術にも恵まれているし、栄養を摂ることにも恵まれています。しかし、その一方では、自分の歯で噛んだり上手く飲み込むことが出来ないと、味を感じることも出来なくて本当に寂しいと高齢者は言います。噛んで飲み込めるってことは思う以上に生命を繋ぐ重要なことなんですね。
食事をすることが楽しくない心の問題
精神的なことが背景にある場合には、食事そのものよりもまず、子供と親の絆を深めることから始めることが大切です。
- 食事をする=嫌なことがあったので食べたくない
- 食事時間=嫌なことが起こると思っている
食事をすることが楽しくないのは、食事に関するトラウマがあるとか、食事をみると「食事時間中の嫌なこと」を思い出してしまって、食べる気が起きない場合もあり、この場合は深刻な問題となります。例えば、食事時間になるとママに叱られるとか、聞かれたくない勉強の進み具合を聞かれてしまうなどですね。
- 例:夕飯の時間=パパが怖い(あれこれと怒りながら聞いてくる等)
共働き世帯では特に、時間がなくて忙しい毎日なので、「つい食事時間にまとめて話を聞き出そうとしてしまう」のが問題なのです。誰だって、食事のとき毎回のように「嫌なことがある」と思うと食事を見ただけで、関連した記憶として残ってしまうため元気をなくしてしまいます。食事の時は、出来るだけ「食事=楽しい時間」となるような工夫をしてあげてほしいものです。
夫婦喧嘩の始まる時間帯
もしも、夫婦げんかを食事時に見てしまうと子供は急に元気をなくしたり、食事が出来ない状態になることもあるのです。実は、夫婦がけんかをする時間帯というのがあるようで、「夕食前」が最も多いと言われています。ちょうど仕事が終わって疲れているうえに、お腹が空いてしまって軽度の低血糖状態となっているために「イライラしやすい状態」にお互いがそうなってしまっているのですね。
- 仕事が終わり疲れている
- 帰宅の移動で疲れている
- お腹が空いて軽度の低血糖状態になっている
- せっかく帰ったので少しホッとしたい
- 家に帰ったらイライラしたくない…etc.
パパの立場から見ると、こんな状態になっているのです。しかし、ママの立場で見ると「今話さなきゃ、話す時間がない」といった理由で、パパに話し始めてしまうことが結果的に「ケンカの原因」となってしまうというわけです。決してママだけが悪いとかパパが悪いとかの問題ではないようですね。では、そういう時には、どうしたら良いのでしょうか。
- とにかく先に美味しいものを食べる
これに尽きます。話したいことがあるんだけど、少し我慢して「パパも疲れているから夕飯の後に聞いてもらおう」という風に、時間を調節することである程度は防げるようになります。時間を調節するということは、食事を先にすることにより、血糖をコントロールしてあげるだけで精神的な緊張状態が和らぐからなんです。
どうしても急ぐときには、「あとで時間を少し作ってね」と前置きしてお願いする、日中にメールやSNSなどで約束をしておく等の対策をしてみてください。もちろんママも働きづめで疲れているでしょうけど、子供の食事を楽しい時間に変えることを優先することが今は何より大切なことだと捉えるようにしてくださいね。また、こうした心配事を何か持っていないか日ごろの生活を振り返ってみることも大切ですね。
食事と密接な関係がある就寝時間
子供の就寝時間(寝る時間)は、段々と遅くなっていると言われています。遡ってみると、20~30年前には、22:00以降に寝る子供が増加傾向にありました。それまでは、だいたい22:00までには寝るのが普通というのが常識だと思われていましたので、常識の崩壊といったところでしょうか。それが平成に入ると、22:00以降に寝る2歳児は、40%にもなっています。つまり、半数近くが睡眠不足になったり、夜更かしの状態となっているわけですね。
昭和では当たり前になっていた「子どもの早寝早起き」は、平成になって深夜まで遊ぶ生活へと変わっていったことが分かります。また、キレやすいと言われる子どもが社会現象になってきたのも、同じような時期となっています。
就寝時間と食欲の関係
どうして「食欲がない」ことと「就寝時間が遅い」ことが関係あるのでしょうか。実は就寝時間がおそくなると、軽い睡眠不足になってしまったり、質の良い睡眠がとれないことに繋がります。すると、朝ご飯を食べることが出来ない状態になっていくのです。パパやママも、もしかしたら忙しいから「朝ご飯を食べるくらいなら、その分だけ寝かせて」といった気持ちになっているかもしれませんね。実際に厚生労働省が発表していた平成12年のデータを見てみると、次のような数字が浮き彫りになりました。
- 1週間の間に、1~2回は朝食を抜く ➡ 10%
- 朝食の欠食をしている子供 ➡ 5%以上
これだと子供たちの体が発達する時期に、脳には栄養や酸素が届きにくくなり午前中の勉強が身に入らない子どもが増えていく危険性が高まっています。もしかしたら平成の終わりになる現在では、もっと多くの子どもが食事を抜いている場合があるかもしれません。
夜遅くに寝てしまうと、朝起きるのが辛くなり結果として「朝ご飯を食べられない」ことになっているようです。これらは「キレる」ことや場合によっては「いじめ」「自殺」といったことにも関連したり繋がっていくため、食事を見直す必要はありそうですね。
生活環境の変化がもたらす悪影響
30年くらい前までは、子供にとって「見たいテレビも終わっている」ことが多く、やることもないので眠気が来たら寝る時間になっていることも多かったようです。しかし現在では、24時間365日ずっとゲームや動画など、自分の夢中になれる世界で過ごすアイテムが山ほどあるので、早く寝るのはもったいないと思う場合も増えてしまっているのですね。
- テレビ
- ゲーム
- スマホ
- タブレットなど
こうしてみると子供にとっての誘惑はたくさんあります。大人でもスマホゲームにハマっている人は多いですよね。しかも大人の場合は「課金して行う」ことが多いため、さらに熱中してしまうようです。早くゲームがしたいとスマホのことばかり考えている大人もいるのですが、そこまでいくと、まるでギャンブル依存症のようです。
それからスマホやタブレットを使用する子供の低年齢化も影響しているようです。スマホが子どもの遊び相手になっている場合もあります。スマホを子供に使わせるのが悪いのではなく、利用する方法を少し変えてみることで改善させることも出来るのですから睡眠の質を少しでも良い方向へと取り戻してあげたいものですね。
無理に変えることが出来ない理由
経済の衰退により若い世代では、共働きでないと子育てをすることが出来ない環境も影響しているようです。それは、パパとママが働いている家庭の場合では、仕事を終えて帰宅後にお洗濯や炊事を済ませて、やっと「家族で団らん」という時間を取ろうとすると、22:00以降になるのが分かっているからです。
そうした背景を考えると、やっと親子でくつろいだりお話が出来る時間を無視し「早く寝なさい」とは他人がとやかく言う問題ではないでしょう。しかし、家庭での考えは人それぞれ異なるとはいえ、睡眠時間の短縮化や夜更かしなどは、子供の成長や脳の発達を考えても悪いことは分かっています。すると、どこかでママが子供のために生活習慣の軌道修正をするしかないのかもしれませんね。もちろんママの負担を最小限にするために、パパにも協力してもらうことが理想的ではあります。
子供の偏食は赤ちゃんから始まっている
偏食は大人でもあるものですよね。まして子供だと、好き嫌いがあっても当たり前だと受け止めてあげてください。ただ、偏食がないように工夫をしていく必要はありますが、すぐに無理をさせてしまうと余計に嫌いになってしまう場合があるので気を付けていきましょう。
偏食が始まるのは知能が発達してきた証拠
偏食と聞くと「悪いこと」といったイメージを誰もが持ちやすいですよね。しかし、偏食が始まる幼児期と言うのは知能が発達してきた証拠なんです。つまり、賢くなってきた証明です。その理由としては、離乳期にあります。ママの母乳を飲んですくすくと育ち、離乳期を迎えます。離乳食は大人が見ても「不味そう」な気がしますが、実際に味を見ても確かに「おいしくない」のです。
でも、それをモグモグして、ごっくんして、にっこりと笑う姿は愛おしくて可愛いものですよね。その頃には味覚を感じることがほとんどないと言われてます。味覚が分かり始めるのは、1歳のお誕生日を迎える頃なので、ちょうどこの頃から偏食が早い子では始まります。
赤ちゃんの味覚
赤ちゃんは、何でもお口に持っていき「それが何か」を確かめようとします。そんな赤ちゃんの味覚が発達してくると、辛い・苦い・酸っぱい・甘い・旨い(うま味)の5つを区別することが出来るようになります。すると、赤ちゃんは「危険」や「嫌いな味」を拒否することを覚えるようになるのです。これを食べると危険だなと体が反応するようになるのは、例えば腐ったものを食べないようなことです。私たちは、腐ったものの匂いや味を知っているからこそ危険なものを口には入れないことで命を守っているのですね。そういった高度な知能が発達した証拠でもあるのが偏食ということです。ひと口に偏食と言っても悪いことだけではないのですね。
偏食の工夫
基本的に、食べるということは「生きるため」に本能で行われています。そのため「お腹が空いたら食べる」のは普通ですよね。つまり、少々好きでないものだとしても、お腹が空いたら頑張って食べる場合もあります。逆に、お腹がいっぱいでも好きなものなら、いくらでも食べることが出来たりするのですね。そういった意味では、大きな心配はしなくて大丈夫なのです。お野菜の切り方や味付けを少し変えてみるだけで偏食が減ることもありますので、これは挑戦しておきたいことですね。
- 嫌いな食材を小さく刻んで好きなものに混ぜる
- 調味料で味やにおいを変えてみる
- 絵本やエプロンシアターなどで普段から食事の興味を持たせる
- プランターなどで家庭菜園をして自分で育ててみる
- ママと一緒にお料理をしてみる
子供は素直な心を持っているので興味を持ったものを食べてみたいという気持ちになりやすいものです。そういった子供の気持ちの作用を使って栄養バランスの整った食事を与えてあげるようにしてみるのもお勧めです。
また、「ひどい偏食」だと思えるような極端な場合には、もしかしたら発達障害が可能性として考えられます。発達障害の病態の1つとして「偏食」という形で現れる場合もあるので小児科医に相談するのも良いのではないでしょうか。
食欲がない子どもの家庭での関わり方
よく「自分で作ったものは美味しかった」とか「自分で作った野菜が美味しかった」と聞きますよね。子供たちは、自分たちで頑張って何かを作ったり関わることで、そのことに興味を持つようになります。つまり、食欲がない子供でも、場合によっては「一緒に野菜を育てる」ことや「ご飯を一緒に作る」といったことで、食事への興味を持たせることに繋げることが出来るのですね。
こんな素敵なことを利用しない手はないです。お手軽にベランダやプランターで栽培できるお野菜もあるので、この春休みには思い切って親子で挑戦してみてはいかがでしょうか。
集中して食べないのは普通のこと
子供は遊びの天才です。大人にとっては大切な食べ物でも、子供にしてみれば「おもしろい材料」になる場合もあるのです。それは思っていたこと、偶然にそうなったことに関わらず「おもしろい」と思ったことには関心を持ちます。ソースが顔についても、びろーんと長いパスタを持っても楽しい気持ちになるのは誰にも止められないでしょう。
ただし、ガミガミと怒ったところで効果はなく「ママがうるさい」といった感覚だけが子どもに残るのは、もったいないし悲しくなりますので、食文化を教える必要はあります。食べ物の尊さや、作物を作ってくれた人への感謝の気持ち、人間の命のために犠牲になった動物の命のこと等、幼い頃から教えてあげることは大切です。食べられることは当たり前ではないことが分かるような子供に育ててあげたいですね。
子供の食生活 Q&A
ここでは、医者と保護者の会話を通して、ママたちが気になる「子供のおやつ習慣」を質問形式でご紹介していきますね。
Q.「甘いものを食べさせすぎない」というのは分かるけど学校や保育園でも甘いものは出されることがあります。子供への甘味(糖分)はどのくらいが適量なのでしょうか。
A.必要な栄養素の1つとして糖分は欠かせないものです。病気の子供たちで肝機能や制限糖質の摂取量を調査したところ、全体の10%以内なら問題ないと分かりました。総カロリーの10%以内に抑えると問題が起こりにくいといえますね。
しかし、虫歯に関しては「甘味」が原因とは言い切れないところがあります。どちらかというと歯のお手入れ、つまり歯磨きが重要だということです。食事の残りが歯にくっついて、そこで虫歯菌と言われてる「ミュータンス」という細菌がついて段々と虫歯になっていきます。つまり、甘いものを食べたとしても歯にくっついた甘味が、細菌の酸で歯を溶かしてしまう前に、歯磨きでしっかりと取り除くことで虫歯は防ぐことが出来るのです。
Q.飲み物はイオン飲料が良いと思って飲ませています。これはジュースではないので良いのでしょうか。
A.イオン飲料は、糖分が入っておりカロリーが高いものが多いです。ジュースもそうですが「のどが渇いてしまう」ので更に飲んでしまうのですね。喉が渇いた場合には、麦茶やお水などを飲ませてあげるようにしてください。
子供が病気になった時に、小児科医は「イオン飲料」を勧めることがあります。それは点滴をするのが可哀そうなため似たような性質のあるイオン飲料を勧めているだけなのです。元気な子供は口から栄養を摂ることが出来るので、普段からイオン飲料を飲んでいるとカロリーや糖分を摂りすぎてしまい体に悪い影響を与えてしまう場合もあるので気を付けていきましょう。
思春期の「やせ症」とダイエット
世界では、ボリューミーな女性が好かれることも多いですが、日本では「痩せているほど良い」といった風潮があります。モデルさんを見ても分かるように、雑誌やネットでは、美しく細い女性が人気の的となっています。そういった影響もあるのか、中高生の女の子たちは十分に痩せているにも関わらず「痩せたい」と食事を制限してしまう場合があります。
自分で食事を制限してしまうと、栄養が偏ったり、生理がある女の子では貧血になったりして全身状態が悪くなることがあるのですね。そうしているうちに、本当に食べることが出来なくなる状態になっていきます。それを思春期の痩せ症といい、心の病気の1つと考えます。「痩せれば痩せるほど美しくなっている」と錯覚を起こしてしまうと生命にまで危険な状態になることがあるのです。これらは、医学的にも「乳幼児期の影響」が大きいと認められるようになっています。
最も重要なのは大人が決めつけないこと
乳幼児期の影響で、思春期の痩せる心の病気になるということは「乳児期に予防することが出来る」ということでもあります。こうした女の子の多くは次のような共通点があると言われているので見ていきますね。
- ママに素直に甘えることが出来ない
- 本音を出すことが出来ない
- 我慢して溜め込んでしまう
- 人の視線を気にしてしまう
- 自分のペースで生きることが難しい
最後にある「自分のペースで生きることが難しい」というのは、人へ気を遣いすぎる子供だということです。つまり、優しさのかたまりなんですね。優しいから忙しいママに遠慮して「言いたいことも言えない」、そして優しいから「お友達に嫌だと言えない」のです。
暗くて寂しい食卓が浮かぶ
幼い頃には、食卓が暗い(楽しくない)ことが多かった子どもが思春期に摂食障害などを起こすことも多いようです。
- 誰かに遠慮しながら食べていた
- 1人で食べることが多かった
- 食卓でママがイライラしていた
- 偏食を許してもらえない雰囲気で育った…etc.
色々な理由があり1人1人で状況も異なるため一概にはいえませんが、少なくとも「うちの子はおとなしいのよ」なんて勝手に決めつけるのもよくないですね。お友達や家族に自分の意見を合わせることで衝突は避けられますが、良い子でいられなくなった時には大変なことになりそうです。思春期になってからより、子供が幼いうちから(幼稚園や小学生)うんとママに甘えたり、ちょっとくらいのわがままを言えるくらいの方が心の病気を防ぐことが出来るということですね。
食育とは何?
結局どんなことが「良い食育」となるのでしょうか。ひと言でいえば、「楽しくて美味しいと言える環境」ではないかとmama’sは考えます。それは「嫌だよ」「食べたくないよ」と言える環境でもあります。食育には、食事を共にする家族やお友達との心の繋がり(信頼関係)が大きく影響するからです。
「あの子は10歳になったのに、これも出来ない」等の比較した言葉を大人は使ってしまうことがありますが絶対に良くないですね。1人1人の育つスピードも違うし、いくら食事が豪華でも耳から入ってくるものが嫌なものだとしたら「おいしいね」って笑顔にはなれませんよね。子供の食事を楽しい時間にしてあげることは、同時に心のケアをしてあげていることになっているのです。春休みのランチは、そういったことも含めて家族の食の在り方を見直してみることも大切ではないでしょうか。
最後にmama’sからママへのメッセージ
今日は、春休み中のランチを中心に見ていきました。インスタを見ても分かるように、もともと食事を作るのが好きな人も増えていますよね。ランチを作るときは、子供の顔(食べる人の顔)を思い浮かべながら作った方が美味しくなるのは不思議です。また、共通しているのは、それぞれのママが我が子の好きなものを使っていたり、逆に苦手なものでも美味しくなるように工夫している事でした。
それから春休みのランチで大切なことは「簡単で時短である」ことですよね。今日ご紹介したランチは、どれも毎日の暮らしの中で忙しいママだからこそ、編み出した技だと思います。
食育や子どもの食事での影響についても見ていきましたが、いかがでしたか?もしかしたら思い当たることがあるママもいるでしょうし、「大丈夫だわ」と安心したママもいらっしゃるでしょう。せっかく1年で良い季節ですし、たまにはランチを外で食べるなど、美味しい空気も楽しんでください。新学期を前にして春休みのランチを通した「食育」をみんなで考えることが出来る「挑戦の春」にしていきたいですね。