絵本って子どもだけのものじゃないんです。
大人も、絵本に目を通した時、人生経験を積んできたからこそ、絵本から伝わる内容に、笑ったり、泣かされたり、共感できます。
また、心が癒されることもあります。
そこで、本日は大人が癒される、大人だからこそ身に沁みるクリスマスに読みたくなる絵本を厳選して5冊取り上げていきましょう。
あなたのお気に入りの1冊が見つかるかもしれません…。
Contents
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本①
ママがおばけになっちゃったシリーズ
https://select.mamastar.jp/124446
のぶみ著者、出版社は講談社です。
お母さんの心に突き刺さる作品として、爆発的に大ヒットしています。
知っていて損はないですよ。
そのことで、映像化も決定した、大人が心に止めておきたいことが込められているんです。
親といつまでも一緒にはいられない…親は自分より年を取り、やがて避けられない別れがある。
だからこそ、自分の力で人生を歩いて行けるようにしてほしい…そんな願いが込められています。
子供の頃に、もし、あなたが、この作品を書店で立ち読みをしたことがあったり、或いは、お母さんに読んでもらった時に
「この本、嫌い」、「ママはいつか死ぬの?」ってマイナスな気持ちが優先的になってしまいますよね。
大人は、親の死を経験したり、今、介護をしていたり、親が高齢者になっているけど、元気でいてくれている、稀な話、親と複雑な背景があって連絡できない人…状況は様々です。
まだ親が健在な人も、そうでない人も、親と色々あって音信不通なごく僅かな人も、この本を読んで親が自分と一緒に「生きてくれた」、存在してくれたことへの感謝を忘れないでほしいのです。
自分が親になった時、お子さんに読み聞かせて下さい。
読む前か、読み終わった後に、こう伝えるのもおすすめです。
この絵本に出て来る悲しいだけの内容や絵を今は読みたくない…それでもいい、でも、大きくなったら、この本が嫌いじゃなくなる時が必ずくるから。
それからもう一つ…、親との永遠の別れは誰もが経験するけど、死んでしまっても大きくなっていく子どもをいつまでも忘れずに遠くから見守っていること、ママやパパに神様からの「お迎え」がきて、離れていても、ずっとあなたの親だということを教えてあげて下さいね。
https://item.mercari.com/jp/m69143413096/
この作品はシリーズで出版されており「ママがおばけになっちゃった ぼく、ママとけっこんする」という絵本もとても素敵な絵本です。
もうこちらも、表紙に目を通しただけで涙腺が緩みます。
私がまさにそうでした。
涙なしには読めませんし、大人だからこそ親との関係や親が自分にこれまでしてくれたことへの有難みを実感できますよ。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本②
https://www.amazon.co.jp
ホワイトクリスマス
デビッド・ベルハム著者。
出版社は、大日本絵画です。
ああ、冬がきた!っていうワクワクする気持ちが童心に還ったように沸いてきそうです。
夫婦の絆や、大切な恋人との人間関係を伝えています。
定年後のご夫婦がクリスマスに読む1冊としても是非、おすすめですよ。
ホワイトクリスマスってクリスマスシーズンに良い響きですよね。
クリスマスイブの夕方、降りしきる雪が美しい白銀の世界観が広がります。
プレゼントを大切に抱えた若い夫婦が家路に急ぎ、一向にやまない雪。
森を通り抜け、月明かりの下、かじかむ手をさするながら明朝の子供たちの笑顔を想像すれば、夫婦の足取りも軽やかになります。
ページを開けば、精巧なつくりの銀色に輝く美しい雪の結晶やクリスマスカラーのマフラーをした愉快な雪だるまが立体的に飛び出す仕掛けがあります。夫婦が歩く冬景色とクリスマスの訪れを感じさせてくれるでしょう。
また、夫婦で些細なことで、喧嘩してしまった時に、なんで私、この人と一緒にいたんだって思った時に、この作品に触れてみてください。
立ち読みでも良いですし、購入して夫婦でゆっくり読んでみるのも良いですよね。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本③
https://www.ozmall.co.jp/xmas/article/11576/
Coffee Time=珈琲とめぐる毎日=
ナカセコエリコ作・マリコ・うのまみ絵。
ニジノ絵本屋出版です。
仕事・育児・独身生活など日常のなかで、少しネガティブな気持ちになりそうな時、心に響くメッセージが詰まった作品です。
クリスマスギフトして女友達などにプレゼントするのもいいかもしれませんね。
24ページの短い内容なので、活字が苦手な女性も、ストレスフリーでゆっくり読めます。
カフェやおうちでリラックスしている時にもおすすめです。
インスタ映えになるので、ちょっとしたフォトジェニックアイテムにも活かせそうですよ。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本④
賢者のおくりもの
https://ameblo.jp/bokurano-ehon/
オー・ヘンリー著者。
出版社は、冨山房です。
若い夫婦の、デラとジム。
夫を大切に思っているデラがクリスマスに贈り物をしたいと願い、金時計のためのプラチナの鎖を求めます。
代わりに、手放したのは、自分の持つ唯一の長くて綺麗な髪でした。
一方、夫、ジムは妻のために、自慢の時計を手放すことにします。
夫婦が互いを思いやっているからこそできる優しさのすれ違いです。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本⑤
https://www.amazon.co.jp/
ビロードのうさぎ
マージェリー・W・ヴィアンコ作、ブロンズ新社出版。
30代~40代のママさんに人気のあるシンガーソングライター、安藤裕子さんもおすすめ!
安藤さん自身もお子さんがいて、お子さんに読み聞かせしたり、画像のように、ハンドメイドでビロードのうさぎを手作りしたのだとか。
https://www.instagram.com/p/BATbvcsCtJp/
クリスマス絵本にぴったりなこの作品は、お子さんにおもちゃなどの物を大切にすることを優しく教えられそうですね。
このうさぎは主人公の一番大切なお気に入りでしたが、新しいおもちゃが来てからこのぬいぐるみの環境が一変。
”ほんもののうさぎ”になれば持ち主がまた自分に振り向いてくれるかもしれない…そんなちょっと切なくて思わずほろりときてしまいそう。
ですが、やさしい気持ちになれそうな1冊で、クリスマスシーズンには大人の方やお子さんがいるママに人気です。
また、大人になってから、子ども時代におもちゃの価値などがあまりよくわからなかったこと、遊んだおもちゃを誰かに譲ったりなどしてしまったけど、”あのコ”はよその家で元気にしているかな?なんて思い出すことがありそうです。
ちなみに、続編で「ビロードのうさぎのなみだ」もありますよ。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本⑥
https://item.mercari.com/jp
天使のクリスマス
子供は、サンタクロースは煙突を使って、クリスマスプレゼントを届けにくる…と信じていますが、もしも、煙突のない家だったらどうでしょうか。
お子さんはお母さんに必ず次のことを質問してきます。
「煙突のないおうちだったら、サンタさんはどうやって入るの?」
その難解な質問に、大人としてどうやって答えてあげれば、お子さんが納得したり、混乱しないのかを問いかける1冊だと思ってください。
この物語には、煙突のない家に住む女の子が登場します。
サンタクロースは、クリスマスにちなんだ”あるお友達だち”の協力を得て、子供達の家にプレゼントを配るんです。
サンタクロースを助けてくれる頼もしいお友だちって誰かな?サンタさんはどうやって煙突のないおうちに入って、プレゼントと、幸せの贈り物をしてくれるんだろう?お子さんに、どうやって届けてくれると思う?と絵本の内容を明かさずに、敢えて自分で考えた上の答えを出すよう誘導するのもアリです。
お子さんが自分で幼いながらも、こんなことじゃないかな…という自分の意見をひらめけるようにフォローアップしてみてくださいね。
大人が読むのなら、この絵本は子どもの頃に疑問に思っていた何気無いことを解決してくれてるのではないでしょうか。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本⑦
おじいちゃんがのこしたものは…
https://www.amazon.co.jp/おじいちゃんがのこしたものは…-マイケル・モーパーゴ/dp/456608051X
マイケル・モー・バーゴ作で、出版社は評論社です。
平成の時代に映画化された名作、「チャーリーとチョコレート工場」などでおなじみのロアルド・ダール・ファニープライズ賞にノミネートされた作品もあります。
お値段1600円。
大好きなおじいちゃんは、昔、幼い孫娘、ミアのためにたくさんのお手紙を残しました。
祖父と手を繋いで冬の街を歩くミアとおじいちゃんの微笑ましくて、ちょっと表紙に涙腺が緩みそうなインパクトが。
おじいちゃんと過ごした淡い思い出がふっとよぎる時がありそうですよね。
ミアの家族は毎年、クリスマスになると、おじいちゃんからもらった手紙を読み返すこと。
おじいちゃんが孫を思いやる気持ちや、離れて暮らしていてもそばにいること、いつでも見守っていることを描いています。
おじいちゃんとの記憶がほとんどない方も、お子さんに読み聞かせたり、”先生”と呼ばれる職業柄の人にもおすすめですね。
大人だから身に沁みるクリスマスにおすすめの絵本⑧
https://www.ehonnavi.net/ehon/61/ずーっとずっとだいすきだよ/
ずっとずーっとだいすきだよ
ハンス・ウィル・ヘルム作。
”ペットロス”がテーマですので、気持ち的にも、ページをめくるのに少し時間がかかるかもしれませんが、大切な存在との別れを前向きにとらえ直せる感動の1冊です。
主人公の”男の子”のおうちの中での”親友”は、愛犬のエルフィー。
彼と何をするにも一緒で、隣に寄り添ってくれるかけがえのない存在。
しかし、ある日、男の子は気付き、疑問に思うようになります。
”どうしてエルフィーは僕よりも先にどんどん大きくなっちゃうんだろう?”
エルフィーはどんどん成長して、太ったり、お散歩するのもゆっくりになっていきます。
画像の中にあるように、男の子にお風呂に入れてもらったり、一緒に男の子のお誕生日を祝うエルフィー、エルフィーも一緒の家族とのお出かけにおしゃれをして得意げになっている様子…。
エルフィーの上に乗ったとても小さい時の”僕”と、お兄さんのように頼もしい存在の友達でいてくれた懐かしい記憶。
犬のみにならず、ペットを飼ったことがある人ならめくるめく思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡りそうです。
それが何を意味しているのか大人ならピンときて思わず涙腺崩壊になりそうですね。
でも、幼かった当時にあまり理解できなかった、大好きな”ともだち”が、自分よりも先に”お兄さん”、”お姉さん”となり、やがて、”おじいさん”、”おばあさん”になっていく過程。
お子さんに犬や猫、ハムスターなどご自宅で飼っているペットが人間よりも早く歳を重ねること、命の大切さを伝えられる作品です。
クリスマスには悲しくなるかもしれませんが、大人だからこそ一緒に過ごしてくれたペットとの思い出や、感謝の気持ちを改めて実感でき、やさしい涙が流れるかもしれませんね。
まとめ 2019年クリスマス絵本はやさしい涙を流そう
大人だからこそ、絵本を読んで、子ども時代の楽しい思い出だけでなく、人生に立ち止まっても、自分の現実と今に前向きな気持ちになれる内容、周囲の大人が子どもだった自分にしてくれた優しさを理解し、感謝や温かい気持ちになれる1冊がおすすめですね。
2019年のクリスマス絵本は祖父とのかかわり、ペットロスなど”痛み”に関連する絵本を取り上げましたが、子ども時代にわからなかったことを大人になってから違う感覚で実感できるかもしれません。
お子さんがいる方、そうでなくて、”先生”と呼ばれる仕事に就いている方など次世代に伝えたいと思うクリスマス絵本がきっと見つかるかもしれません。