「お焚き上げ」って、みなさん聞いたことありますか?
お守りや御札、縁起物や思い入れのある大切なものを、神社やお寺で焚いて、浄化・供養する昔ながらの儀式なんです。
特に「どんど焼き」と呼ばれる行事は、小正月の頃になると全国各地で行われるので、ご存じの方も多いかもしれませんね。
でも最近は、環境への影響を考えたり、少子高齢化の影響もあって、少しずつその数が減っているんです。
そこで今回は、この「お焚き上げ」について、その意味や歴史を詳しくご紹介させて頂きます。
Contents
お焚き上げのそもそもの由来って何?
お焚き上げをするようになった歴史について
お焚き上げの起源って、実はすごく古くて、平安時代まで遡るんです。
宮中で行われた神事の一環として、場を清めたり神様をお迎えするために焚かれていた「庭燎(にわび)」という特別なかがり火が、実はお焚き上げのルーツなんです。
陰陽師が国家の平和や安泰を願って行っていた「左義長(さぎちょう)」という火祭りも、このお焚き上げの始まりだと言われています。
この神事が、後に仏教の「護摩法要(ごまほうよう)」という儀式と結びつくことで、現在のような形のお焚き上げが定着したんですよ。
護摩法要では、火を使って供物を捧げ、祈りを届けるんです。
火って、ただ温かいだけじゃなくて、神聖な存在として特別な力があるって昔から考えられてきたんですね。
さらに、日本では昔から「物には気持ちが宿る」って信じられてきましたよね。
だから、大切にしてきた物や縁起物に対しても感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」の気持ちで火にかけてお焚き上げをするんです。
火は、その物についている穢れを浄化して、魂を天に返してくれる力があるとされていて、神仏に祈りを届けてくれる手段でもあります。
だから、思い入れのある品を手放すときに、お焚き上げで燃やして供養するという風習が今でも大切に続けられているんですね。
どうして神社で正月飾りをお焚き上げするの?その理由とは?
正月が終わると、玄関に飾っていたしめ縄や門松などの正月飾り、どうしていますか?
実は、多くの神社では「お焚き上げ」といって、これらを浄火で燃やして供養する風習があります。
では、なぜ正月飾りをお焚き上げするようになったのか、その理由についてカジュアルにお話ししますね。
1. 正月飾りには神様が宿っているから
お正月の間に飾っていたしめ縄や門松には、その家に訪れた歳神様(としがみさま)が宿るとされています。
歳神様は、その年の豊作や家族の健康を守ってくれる大切な存在なんです。
だからこそ、正月が終わって歳神様が帰られるときには、感謝の気持ちを込めて飾りを丁寧にお焚き上げするんですね。
2. 火の力で浄化する
日本では古くから、火には穢れを浄化する力があると信じられてきました。
正月飾りをそのまま捨てるのではなく、火で燃やすことで、清めて天に返す意味があるんです。
神社でのお焚き上げは、ただの「処分」ではなく、神聖な儀式としての役割があるんですよ。
3. 1年の感謝を込めた儀式
お正月飾りには、その年1年間、家族や家を守ってくれた歳神様への感謝の気持ちを込める大切な役割があります。
そのため、お焚き上げは感謝の儀式でもあるんです。
しっかりとお礼をしてから歳神様を送り出すことで、次の年もまた平和で幸せな日々が続くよう祈る意味が込められています。
4. 環境や安全を考えて、神社でまとめて行うように
昔は、各家庭で正月飾りを燃やしていたこともあったんですが、最近では環境への配慮や火事のリスクを避けるため、神社でまとめてお焚き上げをするのが一般的になりました。
こうすることで、安心して正月飾りを処分できるようになったんです。
だから、正月飾りを神社でお焚き上げするのは、神様への感謝と浄化の意味が込められた、大切な日本の風習なんですね。
みなさんも、次の年もしっかりと守ってもらえるように、ぜひ感謝の気持ちでお焚き上げをお願いしてみてくださいね!
お焚き上げに参加するときの服装は何がいい?
お焚き上げに参加するとき、やっぱり「どんな服装がいいの?」とか「何か準備が必要なのかな?」って気になりますよね。
特に初めて参加する方は、しっかり準備して、失礼がないようにしたいところです。
そこで、ちゃんとした印象を与えられる服装や準備について、詳しくご紹介します!
1. 服装は控えめでシンプルに
お焚き上げは神聖な儀式なので、あまり派手な服装は避けたほうがいいですね。
基本的にはフォーマルすぎなくても大丈夫ですが、落ち着いた色合いの服装がおすすめ。
黒やグレー、ネイビーなどのシンプルな色が無難です。普段着でも、ちょっときれいめな格好にすると良いですね。
2. 屋外で行われることが多いので、防寒対策を!
お焚き上げは、特に冬の時期に行われることが多いので、屋外での参加になる場合も少なくありません。
しっかりと防寒対策をしておきましょう。
コートやマフラー、手袋などを忘れずに。あとは、動きやすい靴を履いていくのがベストです。
長時間外にいることもあるので、寒さに負けないように準備してくださいね!
3. 持ち物は最小限でOK
特別なものを持っていく必要はないですが、もしお守りや御札を返す予定がある場合は、忘れずに持参しましょう。
大切に包んで持っていくと、気持ちが込められていて良いですよ。
また、神社やお寺によっては、初穂料(しょほりょう)というお焚き上げの費用が必要な場合もあるので、現金を少し用意しておくと安心です。
4. 儀式中は落ち着いた態度で
参加中は、静かに儀式を見守るのが基本です。
お焚き上げの火を見つめながら、自分の心の中で感謝の気持ちを込めて、手放すものに別れを告げましょう。
写真撮影やスマホをいじるのは、マナー違反なので控えましょうね。
5. 事前確認は必須!
参加する神社やお寺によって、少しずつルールが異なる場合があるので、事前に確認しておくとスムーズです。
特に、日時や場所、必要なものについてしっかり把握しておきましょう。
これで安心して参加できますよ!
お焚き上げは神聖な儀式なので、心を落ち着けて参加することが一番大切です。
準備をしっかりして、感謝の気持ちを持って臨んでくださいね!
正月飾りのお焚き上げのマナーや準備を覚えて安心して儀式を迎えよう:記事のまとめ
お焚き上げって、ただの「捨てる」行為じゃなくて、ちゃんとした意味があって、昔から大切にされてきた風習なんですよね。
正月飾りも、1年間家族を守ってくれた歳神様への感謝を込めて送り出すって、とっても素敵なことだと思いませんか?
でも、普段忙しいと、ついつい適当に処分しちゃいがち・・・。
なんてこともあるかもしれませんが、ぜひこの機会に、少しだけ立ち止まって「ありがとう」の気持ちを持ってみてくださいね。
そうすることで、新しい年もまたいいスタートを切れるんじゃないかなって思います。
もし、どこの神社にお願いすればいいか迷ったり、費用のことで不安があったら、事前に問い合わせると安心ですよ。
そして、少しだけの準備で大切なものをきちんと供養できると、気持ちもスッキリします。
これからも、日本の素敵な風習を大切にしながら、新しい年を迎えていきましょうね!