お子さまの健やかな成長への感謝と、これからの健康と長寿を祈るための「七五三」。
家族揃って神社を参拝する当日は、お子さま・ご家族ともに一生の思い出に残ると思います。
でも、七五三を迎えるにあたって、服装やマナーはどうすればいいか、迷うこともありますよね。
お子さまと美しい思い出を作るためにも、参拝の手順をしっかり押さえておきたいものです。
そこで、ここでは七五三の参拝マナーや流れについて、詳しく解説していきますね。
Contents
七五三で神社でお参りをする時|参拝の時の作法とマナーの基本
七五三のお参りって、初めてだとちょっと緊張しちゃいますよね。
でも安心してください、簡単にわかるように、お参りの流れを説明しますね。
神社に着いたら
- 鳥居の前で一礼
神社に入る前に、まずは鳥居(とりい)の前で一礼します。
鳥居は神様の家の入り口なので、ここで軽くおじぎをして敬意を表しましょう。
- 参道の歩き方
鳥居をくぐったら参道を歩きますが、真ん中は神様の通り道です。
なので、端っこを歩くようにしましょう。
手水舎で身を清める
手水舎(てみずしゃ)は、参拝前に身を清める場所です。ここでの手順を説明しますね。
- まず右手で柄杓(ひしゃく)を持って、左手に水をかけます。
- 次に左手で柄杓を持ち替えて、右手に水をかけます。
- 再び右手に持ち替えて、左手に水を受けて、その水で口をすすぎます。
- 最後にもう一度左手に水をかけて清め、柄杓の持ち手を水で流して清めます。
神様の前でお参り
神様の前に来たら、「二礼二拍手一礼」の作法でお参りします。
- まず、2回深くお辞儀をします。
- 次に、胸の前で2回手をたたきます(拍手)。
- 両手を合わせてお祈りし、お子さまの健康と成長を感謝して祈願しましょう。
- 最後にもう一度深くお辞儀をして終わります。
お賽銭と初穂料の違いを理解しておこう!
お賽銭と初穂料って聞いたことありますか?
実は、少し違うので、ここで説明しますね。
- お賽銭
- お賽銭は、神社で参拝するときに賽銭箱に入れるお金のことです。
感謝の気持ちを表すために入れます。
- お賽銭は、神社で参拝するときに賽銭箱に入れるお金のことです。
- 初穂料
- 初穂料は、神主さんにご祈祷をしてもらうときに納めるお金のことです。
七五三のお祝いのときにも必要です。
- 初穂料は、神主さんにご祈祷をしてもらうときに納めるお金のことです。
初穂料の相場
七五三の初穂料の相場は、一般的に5,000円から1万円くらいです。
神社によっては「お気持ち程度」とされている場合もありますが、5,000円前後を準備しておくと安心です。
ご祈祷のあとで縁起物などをいただくこともあるので、そのときはもう少し多めに用意しておくと良いですね。
神社とお寺の違い
神社とお寺では、お参りの仕方が少し違います。
神社のお参り方法は以下の通りです。
神社のお参りのマナー
- 鳥居の前で一礼して境内へ入る
- 手水舎で手と口を清める
- 本殿前で会釈して賽銭を入れる
- 二礼二拍手一礼でお参りする
- 境内を出るときに一礼する
お寺でのお参り方法は以下の通りです。
お寺のお参りのマナー
- 正門で一礼・合掌して境内へ入る
- 手水舎で手と口を清める
- 本堂で賽銭を入れて合掌・祈願する
神社では、手を叩く「拍手」がありますが、お寺では合掌して静かにお祈りするのが基本です。
お寺で手を叩くのはマナー違反になってしまうので中止ましょう!
七五三の「ご祈祷」の流れと作法
七五三の祈祷ってどんなことをするの?と気になる方も多いですよね。
ここでは、神社で行われる七五三の祈祷の流れを、分かりやすく説明しますね。
祈祷の流れ
- 初穂料を渡す
神社に着いたら、まずは「社務所」や「授与所」に行って、初穂料(はつほりょう)を渡しましょう。
これが、ご祈祷のためのお金です。
- 社殿の中でご祈祷
初穂料を渡したら、次は社殿の中に入ります。
お子さまが前列に、ご家族がその後ろに座ります。
- 祝詞(のりと)をあげる
神主さんが「祝詞」と呼ばれるお祈りの言葉を読み上げます。
このとき、ご家族も一緒にお子さまの健康と成長を祈りましょう。
- 玉串(たまぐし)を奉納
その後、玉串という木の枝に紙垂(しで)をつけたものを神様に捧げます。
- 一礼してご祈祷終了
最後に、神主さんに一礼をして、ご祈祷は終了です。
のし袋の準備をしておこう
祈祷の際には、初穂料を「のし袋」に入れてお渡しします。
のし袋の選び方や書き方もご紹介しますね。
- のし袋の選び方
- 七五三の初穂料は、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋が一般的です。
蝶結びは何度でも結び直せるので、お祝いごとにぴったりです。
- 七五三の初穂料は、紅白の蝶結びの水引がついたのし袋が一般的です。
- のし袋の書き方
- のし袋は、筆ペンか毛筆で書きましょう。
水引の上に「初穂料」もしくは「御初穂料」と書き、その下にお子さまの名前を書きます。
兄弟姉妹で一緒に祈祷を受ける場合は、連名で書きます。 - のし袋の中袋には金額を書きます。「金 一万円」や「金 五千円」と書いてください。
裏面には、お子さまの住所・氏名・郵便番号を書きましょう。
- のし袋は、筆ペンか毛筆で書きましょう。
祈祷の申し込みをする
ご祈祷を受けるには、神社で「ご祈祷申込書」に住所・氏名などの必要事項を記入し、初穂料を添えて「祈祷受付所」に提出します。
受付時間は午前9時から午後5時ごろまでですので、早めに申し込んでおくのが良いと思います。
祈祷開始の案内を待つ
申し込みが完了すると、巫女さんが拝殿に案内してくれます。
用意された椅子に座ってご祈祷が始まるのを待ちましょう。
七五三の参拝で混雑を避けるための工夫:2024年の混雑予想
2024年の七五三の混雑予想について、分かりやすく説明しますね。
七五三は11月15日が公式の日ですが、10月下旬から11月中旬にかけての土日祝日が特に混み合う時期となります。
今年の混雑予想をもとに、家族で快適に過ごせるように、少し詳しくお話しします。
今年2024年で一番多くの参拝者が予想される日は、11月2日(土)です。
この日は「大安」で、お日柄も良く、しかも土曜日なので多くのご家族が参拝に訪れると考えられます。
さらに、この日から始まる3連休が、遠方の祖父母と一緒にゆっくりと過ごす絶好のチャンスでもありますよ!
以下に、混雑が予想される日程をまとめました。
日付 | 曜日 | お日柄 | 備考 |
---|---|---|---|
11月2日 | 土 | 大安 | 最も混雑が予想される日 |
11月3日 | 日 | 赤口 | 連休2日目 |
11月4日 | 月・祝 | 先勝 | 連休最終日 |
混雑を避けるための参拝のタイミング
混雑を避けるためには、参拝のタイミングも重要です。
一般的に、11月15日の当日は非常に混み合いますので、その前後の週末や平日の午前中を狙うと良いでしょう。
早めに予約をしておくと、待ち時間も少なくスムーズに参拝できます。
また、天候の良い日を選ぶことで、子供たちも快適に過ごせますよ。
参拝中に気をつけるべきポイント
参拝中は、お子さんが疲れたり飽きたりしないようにすることが大切です。
特に小さなお子さんの場合は、こまめな休憩を取りながら進めると良いでしょう。
お菓子や飲み物を持参して、時々リフレッシュさせるのも効果的です。
また、神社内では静かに過ごすことを心掛け、他の参拝者の迷惑にならないように注意しましょう。
七五三の参拝は、家族全員が楽しめる特別な時間です。
マナーを守りつつ、お子さんの成長を祝う素敵な一日を過ごしてくださいね。
参拝が終わった後も、笑顔と感謝の気持ちで、満ちた思い出がたくさん残るはずです!
お子さんの晴れ姿を見守りながら、家族の絆をさらに深める良い機会にしてくださいね。
混雑の理由と対策方法は?
今年の11月2日は大安で、七五三のシーズン唯一のお日柄の良い土曜日なので、混雑するのはほぼ確実です。
続いて、11月3日(日)と11月4日(月・祝)も混雑が予想されます。
特に3連休のため、遠方からの家族も一緒に参拝しやすいですね。
しかし、最近では家族のライフスタイルに合わせて、お日柄をあまり気にしない家庭も増えています。
そのため、11月に入ってからの土日祝日は、全般的に混雑すると考えられます。
私のおすすめとしては、可能であれば平日に参拝することです。
平日は比較的空いているので、お子さまもゆっくりと過ごせるでしょう。
また、混雑が予想される日を避けて、少し早めの10月中旬に参拝するのも良いアイディアです。
七五三はお子さまの成長をお祝いする大切な日ですから、家族全員が快適に過ごせるように、しっかりと計画を立ててくださいね。
七五三の参拝時の「ご家族の服装」のご提案
七五三のお参りでは、どんな服装がいいのか凄く悩むと思います。
ここでは、3歳、5歳、7歳のお子さま、そしてパパとママの服装について、分かりやすく説明しますね。
3歳の女の子
3歳の女の子には、「三つ身」の着物が一般的です。
帯を締めるのは大変なので、「被布(ひふ)」を上に羽織るスタイルが人気です。
これなら動きやすくて可愛らしいですよ。
被布はふわっとしていて、子どもらしさが際立ちます。
5歳の男の子
5歳の男の子には、「羽織袴(はおりはかま)」がぴったりです。
着物、羽織、袴の3点セットで、懐剣や扇子を持つとさらに格好良く見えます。
柄は兜や鷹、虎などの勇ましいデザインが主流で、色は黒や紺、青などが人気です。
7歳の女の子
7歳の女の子には、「四つ身」の着物が一般的です。
7歳の七五三は「帯解き」と言って、しっかりと帯を締める着物を着ます。
洋装を希望する場合は、プリンセスのようなふわふわしたドレスも素敵です。お子さまの好みに合わせて選びましょう。
お父さんの服装
パパの服装は、お子さまよりも控えめにするのがポイントです。
お子さまが着物の場合、パパも着物かスーツが良いでしょう。
色はグレー、紺、黒などの落ち着いたダーク系が無難です。
髭はきちんと整えて、清潔感を大切にしましょう。
お母さんの服装
ママも、お子さまの服装に合わせて選びます。
お子さまが洋装の場合、ママも洋装が良いです。
和装なら訪問着や色無地、付け下げが基本で、落ち着いた色合いが無難です。
洋装なら、白やグレー、ベージュなどの上品な色を選びましょう。
和装は動きにくいので、お子さまのお世話を考えると洋装の方が楽かもしれません。
動きやすさと疲れにくさを重視して選んでくださいね。
七五三のお金はどれくらい用意しておくと安心できる?
七五三のお祝いって、思っている以上に色々とお金がかかることがあります。
ここでは、七五三のお祝いにどれくらいのお金がかかるのか、具体的に説明しますね。
七五三にかかる費用の内訳
七五三のお祝いでは、主に以下の項目にお金がかかります。
- 祈祷料(初穂料)
- 衣装代
- 着付けとヘアメイク
- 写真代
- 食事代
それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
祈祷料(初穂料)
神社でご祈祷を受ける際に納めるお金です。
一般的には、¥5,000〜¥20,000程度が目安です。
神社によって金額が異なるので、事前に確認しておくと良いですね。
衣装代
衣装は、レンタルするか購入するかで大きく費用が変わります。
- レンタルの場合
- ¥15,000~¥30,000程度が相場です。
キャンペーン期間中に借りると、もっと安くなることもあります。
- ¥15,000~¥30,000程度が相場です。
- 購入の場合
- ¥20,000~が目安ですが、上限はなく、高価なものだともっとかかります。
着付けとヘアメイク
子どもの着付けとヘアメイクを美容室に依頼すると、¥5,000~¥10,000程度かかります。
セットプランを利用するとお得になることもあります。
写真代
記念写真は、思い出として残る大切なものです。
写真館での撮影は、¥20,000~¥50,000程度が一般的です。
セットプランを利用すると、撮影費用が含まれることもあります。
食事代
お祝いの食事会の費用は、一人当たり¥3,000~¥5,000程度です。
子どもの場合は半額程度が目安です。
食事の内容やお店によっても金額は変わります。
節約のコツ
七五三のお祝いにかかる費用を抑えるためには、以下の方法があります。
- 衣装を借りる
- 親や親戚から借りる、または親が七五三で着た衣装を再利用することで、衣装代を節約できます。
- キャンペーンを利用する
- レンタル衣装や写真館のキャンペーン期間を利用すると、通常よりも安く利用できます。
- セットプランを利用する
- 着物、着付け、ヘアメイク、写真撮影がセットになったプランを利用すると、個別に手配するよりもお得です。
七五三の参拝にあると便利なグッズリスト
七五三のお参りに行くときに何を持って行けばいいか、ちょっと心配になりますよね。
ここでは、必要な持ち物リストを、なぜ必要なのかを含めて分かりやすく説明しますね。
動きやすい子どもの靴
お参りの日はたくさん歩いたり、待ち時間があったりします。
履きなれた靴やサンダルがあると、子どもが疲れにくく、移動もスムーズです。
防寒具
秋から冬にかけてのお参りは、天気が良くても寒いことがあります。
ストールやレギンス、使い捨てカイロを持って行くと、寒さ対策がバッチリです。
特に、風が強い日には重宝しますよ。
撮影セット
せっかくの七五三ですから、たくさん写真を撮りたいですよね。
カメラ、レンズ、メモリカード、予備バッテリーを忘れずに。
大切な瞬間を逃さないために、しっかり準備しましょう。
クリップや洗濯バサミ
着物を着ていると、トイレに行くときに袖や裾が邪魔になることがあります。
クリップや洗濯バサミで留めると、着物が汚れずに済みます。
タオル
子どもが汗をかいたり、手や顔を拭いたりするときに便利です。
万が一、何かこぼしたときにもすぐに対応できます。
飲み物
お参りや撮影で長時間外にいることが多いので、子どもが喉を渇かさないように飲み物を持って行きましょう。
水やジュースがあると安心です。
キャンディーやお菓子、小さなおもちゃ
待ち時間が長くなることもあるので、子どもが退屈しないようにキャンディーやお菓子、小さなおもちゃを持って行くと良いです。
これで、子どもも機嫌よく過ごせます。
雨具
天気は変わりやすいので、急な雨に備えてポンチョや防水スプレー、大き目の傘を持って行きましょう。
雨が降っても安心してお参りできます。
七五三のお祝いの食事会で招待する人は誰?
七五三のお参りの後には、お祝いの食事会を開くことが多いです。
でも、誰を招待すればいいか迷うこともありますよね。
ここでは、食事会に呼ぶ人について簡単に説明しますね。
誰を呼ぶかのポイント
- 祖父母や親戚
パパとママのそれぞれの両親、つまりおじいちゃんおばあちゃんに声をかけましょう。
お祝いの食事会に誘わなかったことで、後からトラブルになるのを避けるためにも早めに声をかけると良いですよ。
普段から親しくしている親戚も一緒にお祝いできると楽しいですね。
- 一緒に参拝する予定の人
祖父母や親戚と一緒に参拝した場合、そのままの流れで記念撮影や食事会に行くことが多いです。
遠方から来る方の場合は、帰りの時間も考慮して、事前に時間を調整しておくと良いでしょう。
- お祝い金をいただいた人
お祝い金をいただいた方へのお返しとして、食事会に招待するのも良いアイデアです。
食事会を計画しているなら、お祝い金をいただいた時点で声をかけておくとスムーズです。
- 普段からお世話になっている人
親戚や職場の上司、友人など、普段からお世話になっている方も招待すると喜ばれるでしょう。
ただし、七五三は子どもの成長を祝う行事なので、子どもと関わりが深い人に限定する方が相手も気を遣わずに済みます。
食事会の計画
外食の場合
- 特別なお祝いなので、ホテルのレストランや会席料理のお店など、ちょっと豪華なお店を選ぶことが多いので、予算内で楽しめるお店を選びましょう。
- お店選びのポイントとしては、お祝いに相応しいメニューがあること、神社やフォトスタジオからのアクセスが良いこと、子どもや祖父母も楽しめる雰囲気であること、アレルギー対応ができることなどを考慮します。
自宅でのお祝いの場合
- 自宅で食事会を開くなら、手作りの料理やデリバリーを利用するのも良いですね。
鯛の尾頭付きやお赤飯、お寿司など、お祝いに相応しい料理を用意しましょう。
子どもが喜ぶ唐揚げやハンバーグ、ピザなども添えるとさらに楽しい食事会になります。
七五三の神社の参拝を準備万全で迎えよう!:記事の「まとめ」
七五三は、お子さまの健やかな成長を願うとても大切な行事ですね。
当日は家族みんなで神社を参拝し、美しい思い出を作りたいものです。
でも、参拝のマナーや服装、混雑を避けるタイミングなど、気になるポイントもたくさんありますよね。
参拝の際のマナーとして、鳥居をくぐる前の一礼や、手水舎での清めの作法はしっかり覚えてから、当日を迎えると、気持ち的にも楽になれます。
そして、混雑を避けるためには、七五三のシーズンでも平日や早朝、夕方の時間帯を選ぶと、ゆっくりとお参りもできます。
お子さまの健やかな成長と、家族全員の健康を祈る素敵な一日が、心に残る思い出になりますように。
準備をしっかりとして、当日は思いっきり楽しんでくださいね。