お月見の「秋の七草」について知ろう!「種類や由来」飾り方の工夫

お月見
お月見の「秋の七草」の「種類や由来」飾り方の工夫をご紹介させて頂きます。

秋の夜空に浮かぶ美しい月を見ながら、月見団子を食べるのを楽しみにしている方も多いかもしれませんね。

そんなお月見ですが、子どもたちから「十五夜ってなに?」とか「どうしてお団子を食べるの?」なんて聞かれたら、どう答えますか?伝統行事の意味や由来って、意外と知らないものですよね。

今回は、そんなお月見の意味や由来について、優しく説明していきます!

ぜひ、この記事を読んで、子どもたちと一緒に素敵なお月見を楽しんでくださいね。

Contents

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お月見の「十五夜」とは?

中国から伝わった習わし

十五夜の風習はもともと中国から伝わってきました。

中国では十五夜は中華三大節の一つで、家族や友人と月餅を食べながら美しい月を眺めるお祭りでした。

この習わしが平安時代に日本に伝わり、貴族たちが観月の宴を楽しむようになりました。

この宴はやがて農村でも行われるようになり、豊作を祈る収穫祭として定着していったのです。

旧暦の十五夜は芋の収穫期でもあったため、「芋名月」と呼ばれ、収穫した芋を供える習慣もありました。

貴族の優雅な宴が、次第に里芋やサツマイモを供えて食物への感謝を表し、五穀豊穣を祈る行事へと変化していったんですね。

お月見の「十五夜」という名前は、新月から満月になるまで約15日間かかることから来ています。

旧暦では8月15日が十五夜とされていましたが、旧暦と新暦には1ヶ月から2ヶ月のずれがあるため、毎年日付が変わります。

今年の十五夜は9月29日(金)ですが、来年やその次の年にはまた違った日にちになります。

旧暦と新暦

旧暦は月の満ち欠けを基にした暦で、毎月1日を新月の日とし、15日目に満月を迎えます。

月の周期は約29.5日なので、1ヶ月は30日にはなりません。

この旧暦によって、昔の人々は季節の移り変わりを感じ取っていました。

今後の十五夜の日程

  • 2022年: 9月10日(土)
  • 2023年: 9月29日(金)
  • 2024年: 9月17日(火)
  • 2025年: 10月6日(月)
  • 2026年: 9月25日(金)

十五夜と中秋の名月

十五夜の時期には「中秋の名月」という言葉もよく耳にしますが、これは同じ意味を持ちます。

旧暦の7月から9月までを秋とし、その真ん中にあたる8月15日の月を「中秋の月」と呼んでいます。

この月がとても美しいため、「中秋の名月」と呼ばれるようになったんです。

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お月見に関する疑問を解決しよう!

お月見でなぜススキを飾るの?

お月見の際に飾られるススキには、いくつかの意味があるんです。

まず一つ目は、ススキが稲穂の代わりとして飾られるようになったという説です。

昔の人々は、稲穂を月の神様の依り代、つまり神様が宿るものとして考えていました。

稲穂を供えることで、その年の豊作を祈っていたんです。

でも、お月見の時期は稲刈りの前なので、まだ稲穂がありません。そこで、稲穂の代わりにススキを飾るようになったんですね。

もう一つの説は、ススキの切り口が魔除けの効果があるとされていることです。

ススキを飾ることで、病気や邪気を遠ざける力があると信じられてきました。

軒先にススキを吊るすと、一年間病気にならないという言い伝えもあります。

お月見では、ススキだけでなく、他の秋の草花も一緒に飾ることが一般的です。

こうすることで、秋の美しさを存分に楽しむことができるんですよ。

なぜ団子を食べるの?

月見団子はその丸い形が月を模しているんです。

十五夜にちなんで15個のお団子を積んでお供えするのが一般的です。

お供えした団子を食べることで、月の力を分けてもらえるとされ、健康や幸せにつながると考えられています。

お月見とうさぎの関係は?

「月にはうさぎがいて、餅つきをしている」という話は、月の影がうさぎに見えることから生まれました。

この伝説は、インドから伝わった物語が元になっていると言われています。

平安時代には『今昔物語集』に「月の兎」という物語が収録されており、それが日本で広まりました。

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お月見に関係している、秋の七草とは?

「秋の七草」は、春の七草とは違って、秋に咲く美しい花々を楽しむためのものです。

次に、秋の七草についてひとつひとつ紹介していきますね。

①萩(はぎ)

萩(はぎ)は、秋を代表する花の一つです。

草かんむりに「秋」と書く文字通り、秋の風物詩です。萩の花は紫や白で、小さくて可愛らしい形をしています。

古くから日本人に愛されていて、万葉集という古い歌集にもたくさん登場します。

秋のお彼岸に食べる「おはぎ」の名前の由来にもなっているんですよ。秋の風景には欠かせない存在です。

②尾花(おばな)

尾花(おばな)って聞いたことありますか?

これはススキの別名なんです。ススキの穂が動物のしっぽに似ていることから「尾っぽの花」と書いて尾花と呼ばれるようになりました。

ススキは秋風に揺れる姿がとても風情があります。

昔から、豊作を祈るために十五夜に飾られてきました。

さらに、ススキには魔除けの力があると信じられていて、軒先に吊るすと1年間病気にならないという言い伝えもあります。

③葛(くず)

葛(くず)は、山芋のような根を持つ植物で、秋になると美しい花を咲かせます。

葛の根からは「葛粉(くずこ)」が取れ、これを使って葛湯や葛餅などの美味しい食べ物が作られます。

また、葛の繊維はとても丈夫で、昔から着物の生地にも使われてきました。

根から葉まで捨てるところがない、とても役立つ植物です。

④撫子(なでしこ)

撫子(なでしこ)は、小さくて可憐な花を咲かせる植物です。

「大和撫子」という言葉で、日本女性の美しさや清楚さを表現することがありますね。

名前の由来は「子どものように撫でて愛でたくなる」から来ています。

ピンクや白の花がとても可愛らしくて、見ているだけで心が和みます。

⑤女郎花(おみなえし)

女郎花(おみなえし)は、小さな黄色い花をたくさん咲かせる植物です。

昔は、その美しさがどんな美女をも圧倒すると言われていました。

花が傘のように広がって咲く姿が特徴的です。

秋の風景を彩る代表的な花の一つで、秋の草原に群生している姿はとても美しいです。

⑥藤袴(ふじばかま)

藤袴(ふじばかま)は、薄紫色の花を房状に咲かせ、その香りで知られています。

花の色が藤色で、形が袴に似ていることからこの名前が付きました。

現在は絶滅危惧種に指定されていて、野生の藤袴を見ることはほとんどありません。

昔から香りが愛されてきた花で、その美しさと香りが秋の訪れを感じさせてくれます。

⑦桔梗(ききょう)

桔梗(ききょう)は、星型の美しい紫色の花を咲かせる植物です。

その形の良さから、戦国武将たちが家紋に取り入れたことでも知られています。

例えば、明智光秀や加藤清正が有名ですね。

桔梗も絶滅危惧種に指定されていて、保護が必要な花です。秋の七草の中でも、その美しさと気品がひときわ目立ちます。

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秋の七草を使って「お月見の部屋」の飾りつけをしよう!

1. 萩とススキで風情ある一角を作ろう

まずは萩(はぎ)とススキを使って、お部屋の一角に風情あるスペースを作りましょう。

萩の紫や白の花を小さな花瓶にいけて、テーブルや棚に飾ります。

これに、ススキの穂を束ねて床の間や棚の隅に飾ると、シンプルで素敵な雰囲気になります。

ススキは背が高いので、萩とのバランスを考えて飾るととても良い感じになりますよ。

2. 葛と撫子で和の雰囲気を演出

次に、葛(くず)と撫子(なでしこ)で和の雰囲気を演出しましょう。

葛の葉っぱや花を使って、小さなアレンジメントを作ります。

これを和紙で作った小さな器に入れて、棚やテーブルに置くと一気に和の雰囲気が高まります。

撫子のピンクや白の花を添えると、華やかさもプラスされます。

3. 女郎花と藤袴の華やかアレンジ

女郎花(おみなえし)と藤袴(ふじばかま)を使った華やかな飾りも素敵です。

女郎花の黄色い小さな花をたくさん集めて、花束を作ります。

これを部屋の中央に置くと明るく華やかな印象になります。藤袴の薄紫色の花を周りに散らして、カラフルで香り豊かな空間を作りましょう。

4. 桔梗の壁飾り

桔梗(ききょう)は、その美しい星型の紫色の花を生かして、壁飾りを作ります。

桔梗の花をいくつか束ねて、掛け軸のように飾ります。

これにススキや撫子の花を少し加えて、立体的で華やかな壁飾りに仕立てましょう。

玄関やリビングの壁に飾ると、とてもおしゃれになりますよ。

5. 七草ミックスのテーブル飾り

最後に、秋の七草を全部使ったテーブル飾りを作りましょう。

長いテーブルの中央に、ススキや萩、撫子、女郎花、藤袴、葛、桔梗をバランスよく配置します。

それぞれの花や葉を組み合わせて、自然な感じで並べます。

花と花の間に小さな灯りを置くと、夜のお月見がさらに楽しめますよ。

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お月見と七草の関係に詳しくなって日本の秋の風上を楽しもう!:記事の「まとめ」

こちらの記事では、日本の秋の風物詩であるお月見について詳しく解説しました。

お月見は、日本の秋の風物詩として古くから親しまれている行事です。

この伝統的な行事には、長い歴史とたくさんの意味が込められています。

伝統的な行事は、その由来や背景を知ると一層深く楽しむことができますし、独自の文化やそこに込められた人々の思いをより大切に感じることができますよ。

お月見の夜、特に十五夜には、みんなで月見団子を食べながら美しい月を眺めます。

この十五夜は、旧暦の8月15日にあたり、最も美しい満月が見られるとされています。

昔の人々は、この美しい月を眺めながら、豊作を祈り、感謝の気持ちを込めてお団子をお供えしました。

この記事を参考にして、子どもたちにお月見のことを教えてあげてくださいね。

お月見の由来や意味を知ることで、ただ月を見るだけでなく、そこに込められた人々の祈りや感謝の気持ちを感じ取ることができます。

そして、子どもたちと一緒にお団子を楽しみながら、美しい月を眺めて、素敵な時間を過ごしてください!

お月見は、私たちの心を豊かにし、自然の美しさや季節の移ろいを感じさせてくれる大切な時間です。

子どもたちと一緒に、その美しさや楽しさを分かち合い、素晴らしい思い出を作ってくださいね。