ワ―ママになってから転職したいと思う理由には、子どもとの時間を取りたい、余裕が欲しいなど、いろいろな思いがありますね。ワ―ママが育児と仕事を両立するために転職をしたいと思ったとき、転職する前に考えてみることがいくつかあります。
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ワ―ママの転職したい理由
ワ―ママについて日経DUALがアンケート調査を行っています。その結果、転職を考えたことがある人が8割にも及ぶことがわかりました。一番多かった理由は「子育て時間確保やいざという時の安心のため、より近くの職場で働きたい」「業務量や勤務時間の決まりにより、今の会社だと育児との両立が難しいから」「自身のキャリアアップのため」です。
仕事も育児もおろそかにしたくないから、両立できる職場で自宅近くの職場への転職を望んでいるワ―ママが多いようです。しかし、実際に転職した人は4割にも満たなく、転職していない理由については「今の仕事内容や職場環境に満足していないけれど我慢ができる」が50%とトップで、「仕事や育児に忙しくて転職活動の時間が取れないから」がその次でした。
そのことから、8割ものワ―ママが転職する可能性があることが示唆されました。自分の希望に叶う職場を見つけることが難しいと考えて我慢しているというワ―ママも多いようです。そんなワ―ママの事情も踏まえて、転職前に考えることを5つみてみましょう。
ワ―ママが転職前に考えたいこと
ワ―ママの多くが転職することを考えています。実際に転職下ワ―ママは、保育園のときに転職している人が多く、子どものことを考えた上で転職しています。ただ、ワ―ママは正社員として安定した収入を得ながら、育児と仕事の両方を両立できる職場を探して転職している人が多いようです。これから転職を考えているなら、転職したいと思ったときに次の7つのことを考えましょう。
なぜ転職したいと思うのか
転職したいと思う理由を考えてみます。「保育園に預けるために職場が近い方がいい」「時短勤務ができる職場に移りたい」「ワ―ママに対しての風当たりが強くてつらいから」「新しい業界を経験したいから」「外資系だと女性が同等に扱われ、働きやすいから」などさまざまな理由がありますが、自分が転職したい理由を考えてみましょう。
日本では、女性が育児と仕事を両立できるような土台がまだ諸外国に比べて遅れていて、育児をしながら仕事をしている女性に対して風当たりが強い職場もあります。働き方改革によって女性が育児をしながら仕事を続けられる職場環境を整えるといった働きかけがなされ、時短勤務もできるようになってきましたが、まだまだ昔からの慣習や考え方が残っていてワ―ママはつらい思いをすることがあります。
職場環境が整っているところへ転職したいと思うワ―ママの気持ちは当然のことです。転職したい理由をかんがえると、これからどのように動くかが見えてきます。保育園に近い職場がいいと思うなら、そのあたりの職場を探すでしょうし、時短で働きたいと思うなら時短勤務ができる職場をさがせます。
また、キャリアアップした職場で働きたいと思うならキャリアを積んだ職場をさがすでしょう。人によって、転職したいと思う理由がさまざまですが、転職するまえに転職したい理由をよく考えると、転職するかどうかの決断がしやすくなります。
育児と仕事を両立できる環境の転職先はあるのか
転職を考えているなら、育児を仕事を両立できる環境の転職先があるか捜すことが必要になってきます。時短勤務ができる職場があるか、現在の職場は時短勤務ができるか、フルタイムでもすぐに帰宅できる環境か、在宅勤務ができないかなど、色々調べて転職先を探せます。
忙しいワ―ママに変わって、希望にマッチした転職先を探す転職エージェントもあります。その中でも大手の転職エージェントやある業種に特化した転職エージェントなどがあるので、評判のいいところへ登録して転職先を探すことができます。転職エージェントとは、転職する人にコンサルタントがついて、希望の求人先を探し、面接指導や入職までをサポートする人材紹介サービスです。
大手の転職エージェントだと、求人数が非常に多く、いい条件で働ける非公開求人も多数あります。コンサルタントが企業との間に入って希望条件を交渉するので、育児と仕事を両立できる転職先を捜してもらえます。転職を考えるときは、育児と仕事を両立で切る環境の転職先があるかどうかがポイントになりますね。
育児休業を利用することはできないか
転職する前に育児休業制度が職場にあるかどうかを調べてみることも一つの方法です。もしあるなら、転職しないでしばらく休業して育児に専念してから復帰することができます。育児休業期間は、女性は出産日から起算して58日目から子供が1歳の誕生日の前日までです。男性の場合は、配偶者の出産日当日が育児休業開始日で1歳の誕生日までです。
もし、保育園に入園できない場合は1年6か月まで延長でき、それでも入園できない場合は最長2年まで延長できます。雇用保険に入っていた人は、育児休業給付で一定の条件を満たした被保険者が子どもを養育するために休業する場合は育児給付金が支給されます。
育児休業給付が受けられる要件は、支給単位期間の初日から末日まで被保険者であることが必要です。各支給単位期間において就労日数が10日以下または80時間以下であることとされています。また、就労して支払われた賃金は、休業開始前の平均賃金と比較して80%未満であることとされています。企業側にも助成金が出される制度ができているので、公務員だけでなく一般企業でも徐々に取得できる企業が増えています。
次に転職するなら、何をしたいと思うのか
転職するなら、同じ業種にするのか、違う業種にするのかなどを考えることができます。あるワ―ママは外資系に転職して、「ワ―ママとして風あたりが強くなく、男性と同等に働けて、残業もないので非常に仕事がしやすくなった」と言っています。転職したいと思うときは、次にどのような業種で働きたいかを考えておくと捜すときに求人を絞れます。
勤務体制はどれを選ぶのか
勤務体制には、正社員、パート、派遣社員、契約社員、アルバイトなどがありますが、子育てと両立した勤務をするためにはどの勤務にするかを選択できます。多くのワ―ママは、正社員としての勤務を望んでいるようですが、自分の生活状況にあった勤務を選ぶことができます。
場所はどこまで広げられるか
勤務場所は保育園との兼ね合いで、保育園の場所や子どもが悪いときに親に預けられるかなど、ワ―ママの状況によって違ってきます。自宅からどの範囲までなら広げられるかも考えられる点です。
転職するにはスキルは必要か
転職するにはスキルがあった方がいいのか、スキルが必要なら資格を取得した方がいいのかなど、次の仕事をしていくうえで考えたいことです。忙しいワ―ママが資格をとることは大変ですが、資格がある仕事につきたいならとっておいた方がやりたい仕事に就くことができるでしょう。
最後に
転職したいと思ったことがあるワ―ママは8割にも及び、ワ―ママが仕事との両立が大変なことがよくわかります。忙しいワ―ママが転職するには、転職エージェントを利用すると楽に転職できます。第3者が転職者の特性やスキル、希望を踏まえたうえで求人を選ぶことで客観的にみた求人を選ぶことができます。現職場で育児休業が取れるなら、育児休業給付を受けながら育児休業をとってから復帰するという方法もあります。転職するまでに考えるポイントを抑えて、育児と仕事を両立できる働き方をしましょう。