TBS金曜ドラマ『不適切にもほどがある』に登場するバイクが、実はCBX400Fではなく、CBX550Fの改造車である可能性が話題になっています。
バイクファンやホンダCBXシリーズのマニアにとって、この違いは見逃せないポイントです。
この記事では、「不適切にもほどがある CBX」の正体とされるCBX550Fと、CBX400Fとの違いを徹底的に解説します。
この記事を読むとわかること
- ドラマ登場バイクがCBX400FではなくCBX550F改である理由
- CBX400FとCBX550Fの構造や性能の具体的な違い
- バイクファンと一般視聴者で異なる視点の面白さ
Contents
【不適切にもほどがある】CBXのバイクはCBX400FではなくCBX550F改だった!
ドラマ『不適切にもほどがある!』で注目を集めているのが、主人公が乗るバイクです。
一見するとCBX400Fに見えるその車体ですが、実はCBX550Fの改造車ではないかという声が広がっています。
バイクに詳しいファンの間では、この点が大きな話題になっており、ただの小道具では済まされないマニアックな注目ポイントとなっています。
なぜCBX400FではなくCBX550Fが使われたのか?
CBX400Fは、80年代に大人気を誇ったホンダのバイクで、当時の若者たちの憧れでした。
現在ではプレミア価格が付くほどの希少車となっており、撮影で使用するにはコスト面でもリスク面でもハードルが高いのが実情です。
その点、CBX550Fは逆輸入車として比較的安価で流通していた時期があり、外見も酷似しているため、撮影用として選ばれた可能性があります。
外見だけではわからない細かな違いとは?
CBX400FとCBX550Fは非常によく似ており、パッと見では見分けがつきません。
しかし、エンジンのストロークの違いにより、CBX550Fはタンクとシリンダーヘッドの間の隙間が狭くなっているのが特徴です。
また、マフラーの形状やステーの位置にも微妙な違いがあり、バイクに詳しい視聴者にとっては見逃せない点となっています。
CBX400FとCBX550Fの外観の違いを比較
CBX400FとCBX550Fは兄弟車とも言える存在で、外観はほぼ同じに見えます。
しかし、細部に目を凝らすと、それぞれに個性があり、バイク愛好家であれば見逃せないポイントがいくつも存在します。
タンクとシリンダーヘッドの隙間の違い
最もわかりやすい外観の違いは、タンクとシリンダーヘッドの隙間にあります。
CBX550Fのほうがストロークが長いため、エンジンの高さが増し、その分タンクとの距離が狭く見えるのが特徴です。
これは一見してわかりにくい差ですが、知っている人が見るとすぐに判別できるポイントです。
マフラーやステーの配置の違いとは
エンジンサイズの違いによって、マフラーの形状や取り付け位置にも変化があります。
特にCBX550Fでは、マフラーの型番がCBX400Fとは異なり、それに伴ってステーの配置も変わっています。
これらの変更は目立たないながらも、整備や改造を行う際に大きな影響を与える部分です。
エンジン・パーツの違いで見るCBX400FとCBX550F
CBX400FとCBX550Fは外観が似ていても、内部構造には明確な違いがあります。
特にエンジンやその周辺のパーツは、排気量の差以上に設計思想の違いが感じられる点です。
ここでは、その主要な違いについて詳しく見ていきましょう。
クランク・ピストン・シリンダーの構造の違い
CBX550FはCBX400Fと比べて、クランクやピストンの仕様が異なり、それに伴いシリンダーの長さも変化しています。
これは単なる排気量の拡大だけではなく、より高回転・高出力を狙ったチューニング的な意味合いもあるようです。
これにより、エンジンの高さや重さのバランスも若干異なり、実際に走行したときのフィーリングも変わってきます。
カムチェーンやバルブなどの内部仕様を比較
エンジン内部では、カムチェーンの長さやバルブの形状にも違いが見られます。
CBX550Fではカムチェーンテンショナーやバルブ構成にも専用設計が施されており、CBX400Fのパーツをそのまま流用することはできません。
このように、外見では見分けがつきにくいですが、内部構造にはしっかりとした差があり、整備や修理時には十分な注意が必要です。
キャブレターと出力性能の違い
エンジン性能に直結するキャブレターと出力の違いも、CBX400FとCBX550Fを見分ける重要な要素です。
この部分には、外観以上に車両の個性や設計思想が色濃く表れます。
特にキャブレターの型式や吸気系の構造は、性能面に大きな影響を与えるため注目すべきポイントです。
VE50とVE52の違いとは?
CBX400Fに搭載されているのはVE50型キャブレターであるのに対し、CBX550FはVE52型キャブレターを使用しています。
この2つは見た目こそ似ていますが、口径が異なり、燃料供給量にも違いがあります。
さらに、CBX550FのインシュレーターはCBR400Fと同じ形状で、CBX400Fとは互換性がないという点も注目です。
国内外仕様で変わる馬力の違いをチェック
キャブレターの仕様や吸気系の設計により、馬力にも大きな差が生じます。
CBX400Fの国内仕様は48馬力であるのに対し、CBX550Fは仕様によって出力が異なり、国内版で60馬力、海外仕様では最大65馬力となっています。
欧州仕様に至っては50馬力に抑えられており、排出ガス規制や保険区分など、地域ごとの事情が反映されています。
カラーリングと人気の違いにも注目
CBX400FとCBX550Fには、エンジンや構造だけでなく、外観カラーにおいても明確な違いがあります。
そのカラーリングの違いは、時代背景や市場ニーズに深く関わっており、人気の面でも大きな影響を及ぼしてきました。
今では当時不人気だったカラーが再評価されるなど、バイクの価値観の変化も見逃せません。
CBX550Fの白、CBX400Fの赤・青の魅力
CBX550Fの日本国内仕様は白一色の塗装が採用されていました。
このカラーは、同系統のCBX1000(6気筒)で採用されていた色調に合わせたもので、ホンダの高級感を意識したものと思われます。
一方、CBX400Fには赤/白/黒のツートーンや、赤のソリッドカラー、青/白/黒などの多彩なバリエーションが用意されており、視覚的にも非常に華やかでした。
当時不人気だった色が今注目される理由
白一色だったCBX550Fの国内仕様は、当時の若者たちの好みに合わず、人気が低迷していたモデルです。
しかし、現在ではその希少性や落ち着いた雰囲気が逆に評価され、クラシックバイクとして再注目されています。
カラーバリエーションの違いは単なるデザイン以上に、バイクに込められたメーカーの思想や時代の空気を映し出しているのです。
まとめ;CBXの違いが与える影響とは?
『不適切にもほどがある!』に登場するCBXをめぐる話題は、バイクの見た目だけでは語れない奥深さがあります。
CBX400FとCBX550Fの違いを理解することで、視聴者それぞれがドラマをより立体的に楽しめるきっかけになるでしょう。
ここでは、バイクファンとドラマファンがそれぞれどのようにこの違いを受け止めているかを振り返ってみます。
ドラマファンとバイクファンが見る視点の違い
ドラマを純粋に楽しむ視聴者にとっては、CBXの車種が400Fか550Fかといった点は些細なことかもしれません。
しかし、バイクファンにとってはこの違いこそが物語のリアリティや世界観を左右する重要な要素なのです。
特にホンダCBXシリーズに愛着を持つ人にとっては、「どの型式か」は作品の背景設定に対する評価にも直結します。
改造車や輸入車に対する価値観の変化
今回のように、CBX550FをベースにCBX400F風の外観へ改造した事例は、コスト面・整備性・入手性などを考慮した合理的な選択とも言えます。
また、近年は輸入車や改造車に対する寛容さが高まっており、「オリジナル重視」から「楽しめるカスタム」へと価値観が変化してきています。
このような背景が、ドラマに登場するバイクの選定にも現れているのかもしれません。
この記事のまとめ
- ドラマに登場するCBXはCBX400FではなくCBX550F改
- CBX400Fと550Fは外観が酷似している
- エンジン構造やパーツに大きな違いあり
- キャブレター型式や出力性能にも差がある
- カラーリングも当時と今で人気が逆転
- ドラマ視点とバイクマニア視点で評価が分かれる
- 改造車・逆輸入車への価値観の変化が背景に