一年でいちばん日が長い日の夏至。(例年6月21日頃)
冬至にはお風呂に入る風習があるのは聞いた事があると思います。
冬至の反対、夏至はお風呂に入ったりする風習はあるのかな?なんて思いますよね。
お風呂以外にも夏至の風習について調べてみました。
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夏至のお風呂にしょうぶ湯って本当?
ゆず湯以外だとしょうぶ湯が有名ですよね。
冬至にゆず湯に入るように、やっぱり夏至にも何かのお湯に入る風習があるのでは?
もしかしてしょうぶ湯に入るのかな?と思いますよね。
しかし、それは違います。
しょうぶ湯(菖蒲湯)とは
5月5日の端午(たんご)の節供の日に、しょうぶの根や葉を入れてお風呂をに入ることです。
端午の節供は別名「菖蒲の節供」ともいわれ、元々は菖蒲が主役の日でした。
しょうぶ湯だけでなく昔はしょうぶ酒も楽しまれていたそうです。
日本には古来から「五月忌み」といってしょうぶの葉やよもぎを軒に挿し、邪気を払う風習があり、しょうぶには厄災の力があると考えられています。
しょうぶ湯の効果は、鎮痛効果や血行促進があり、古くから薬草として知られていました。
なので、しょうぶ湯に入り体をきれいにし厄を落とす意味合いでしょうぶ湯に入られています。
端午の節供は子供の日ですね、子供は入っても大丈夫なのだろうか?と疑問がでますが、入っても大丈夫です。
しかし、しょうぶの葉は柔らかくはないのでケガをしないようにお気を付け下さい。
ゆず湯
名前を挙げたのでついでにゆず湯についても調べてみました。
日本では江戸時代の頃から冬至に湯船にゆずを浮かべた湯に入浴するという習慣があります。
「ゆず湯に入れば風邪をひかない!」とも言われており、血行促進効果があることで風邪予防にります。
他にも冷え症、神経痛、腰痛の緩和などがあるとされています。
また、ゆずの皮に含まれるクエン酸やビタミンCにより、肌の乾燥やひび・あかぎれを改善したり、皮の芳香油が体の表面を覆ってくれるので湯冷めを防ぐとも言われています。
ゆずのいい香りに包まれ風邪も予防できお肌も良くなるなんて一石二鳥どころか一石三鳥ぐらいありそうなお風呂になりますね。
夏至の習慣・風習
夏至にはいったい何をするのかが気になってきませんか?
なので、夏至の日に何をしてるか調べてみたところ、地域によって違いがありました。
冬至にかぼちゃを食べることはよく知られていますが、夏至に何を食べるか?と聞かれるとパッと思いつきません。
昔は夏至の時期に田植えを行い田植えを終えると地域ごとに違う食べ物で労っており、これが夏至に食べる食べ物といわれていました。
今では農家を営んでいる人口も少なくなり夏至に食べる食べ物が広まらなくなったと言えます。
もちろん現在でも夏至の日に食べられている物があるので紹介します。
関東
関東地方で食べられているのは「小麦餅」です。
小麦ともち米を同量混ぜ合わせついたお餅です。
また小麦餅は関東以外にも奈良県や和歌山県でも夏至に食べられています。
引用:http://www.pref.nara.jp/24593.htm
奈良県や和歌山県では「半夏生餅(はんげしょうもち)」と呼ばれています。
*半夏生とは…夏至から11日後の7月2日頃
大阪府
大阪では「タコ」を食べるそうです。
タコ焼きのイメージがどうしてもつよくなってしまいますが、稲がタコ足のように深くしっかりと根を張って豊作を願うという意味合いがあります。
京都府
京都はげしに「水無月」といわれる和菓子を食べています。
水無月=6月という理由だけで食べられているわけではありません。
水無月という和菓子は三角形をしており、上部に小豆が乗っかっています。
三角形には暑気を払う氷、小豆は悪魔祓いの意味がありこれから暑くなっていく夏至の日の食べ物にぴったりです。
引用:http://item.kameya-yoshinaga.com/post_590/
香川県
香川県ではさすがうどん県です「うどん」が食べられています。
半夏生うどんといわれ半夏生の頃に収穫された麦でうどんを打ちたべるそうです。
引用:https://www.flickr.com/photos/sekido/2829513453/
福井県
福井県では「焼きサバ」が食べられています。
昔、サバは貴重なスタミナ源であるとされ夏が来るまでに体力をつけておくという意味で夏至にサバが食べられるようになりました。
冬至の大野藩主が田植えで疲れた農民にサバを振る舞ったのが始まりとされ、この風習は福井県大野市を中心に広まったとされています。
引用:http://collegebenefitspublishing.com/dish/020.php
焼きサバ脂がのっていて美味しいのでスタミナ源になるのも納得です。
愛知県
愛知県では「イチジク」が食べられています。
愛知県尾張地方でこの風習が根付いています。
食べ方は田楽味噌をイチジクにつけて食べるそうです。
なぜ尾張地方でいちじくを食べられるようになったのかは分かりませんが、田楽味噌をつけて食べるところは味噌カツなどが有名な愛知県らしいなと思います。
イチジクに田楽味噌想像があまりつかないので食べてみたいですね。
三重県
三重県では「ミョウガ」を食べるそうです。
ミョウガは食べると集中力が増し、みそ汁に入れて食べると食欲を引き立たせてくれるとも言われています。
そうめんはもちろん納豆に刻んで入れるのもおいしいですよ。
おすすめのお風呂~番外編~
6月下旬になる夏至。
暑くなり始めるとついシャワーだけでお風呂を済ませがちになります。
厄除け効果はないですが夏に向けて少しでもさわやかに迎えるということで、自分自身でお風呂にひと手間加えて入浴を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
いくつか爽やかなお風呂を紹介していきます。
ハッカ油風呂
是非お試ししてもらいたいのがハッカ油です。
お風呂に数滴(3~5滴程度)垂らして入浴してください。
お風呂からでるとスッーと爽やかで涼しいように感じます。
夏至の時期に小さい瓶を購入して毎日数滴垂らして入ればひと瓶使い切れる程度です。
他にも、手にっとたシャンプーに1滴垂らしてシャンプーすると頭がスキッとします。
暑くなる季節におすすめです。
レモン風呂
ゆず湯に対抗しているみたいになってしまいました。
新たにレモンをかってきてもいいですが、料理などに使用して中途半端なレモンや紅茶を飲んだ後のレモンなどを使用して、茶巾に入れるか洗濯ネット(目の細かい物)にいれて湯船に浮かべて下さい。
そのまま浮かべると見た目も良いですが、個人的に入浴後の掃除を考えると何かに入れて浮かべる事をおすすめします。
レモンはビタミンCなどが豊富に含まれており皮から溶け出る成分がとても美肌効果があるとされています。
入浴中に体をマッサージするとお肌がすべすべになります。
レモンの香りがお風呂に広がり爽やかな気持ちになれます。
まとめ
しょうぶ湯や夏至についてすべて日本の風習になります。
日本人でいながらもまだまだ知らないことがたくさんあるのだなと感じる素敵な国です。
夏至は日本だけではなく日本と同じ北半球にある国々も夏至になります。
世界中に視野を広げてみると夏至をお祝いするお祭りが色々な国で行われているようです。
もちろん日本にも夏至だけではなく冬至に関するお祭りもあります。
今回は長くなってしまうのでお祭りに関して書きませんでしたが気になる方は「夏至 お祭り」で検索すると日本や世界の夏至を祝うお祭りがみれます。
どのお祭りも豊作や作物の成長を願って行っている物が多いことが分かります。
夏至という1年間でいちばん日が長くなるひを皆ありがたく、太陽に感謝しており、私たちも太陽に感謝しなくてはなと感じました。
また、季節ごとのイベントは意味があります。
子供たちに何か食べるときやお風呂の時に簡単にでも説明できるようにしておくと外では学べない季節の勉強が出来ていいですね。