お年賀はいつまでに?いろんな疑問にお答します。

お年賀

お年賀はお世話になった方へのお礼の気持ちや感謝の思いを込めて渡します。直接渡すものなので、失礼がないようにマナーを再確認しておきましょう。お年賀はいつまでに渡したらいいか、お年賀の意味は何かなどのお年賀に関するいろんな疑問にお答えします。

Contents

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Q1.お年賀はいつまでにしたらいいの?

 

お年賀は、お世話になった目上の人への感謝とお礼を込めて挨拶に伺い、その時に渡す贈答品のことです。一般に渡す相手は、親、親戚、仲人、勤務先の上司、取引先、友人や隣近所、習い事の先生など、日ごろお世話になっている人へ直接手渡します。

お年賀を渡す時期は、基本的には元旦~3日の三が日ですが、どちらかの都合で三が日に渡せない場合は「松の内」までなら渡しても構いません。「松の内」は地域によって多少ずれがありますが、関東では1月7日までで関西は15日までが一般的です。

松の内とは、お正月の門松飾りや鏡餅などを下げる日です。「松の内」の間は、新年の歳神様がおられるので飾っておきます。年内に渡すなら「お歳暮」、松の内をすぎてから渡すなら「寒中見舞い」として贈ります。

会社の取引先へのお年賀は、7日ごろまで会社が休みのところもあるため、休み明けにできるだけ早めに挨拶に回ります。公務員はお歳暮やお年賀を一切禁止で、会社でも禁止している所が増えているので、あらかじめ挨拶に行く前に連絡して訪ねておくと無駄足にならずにすみます。

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Q2.お年賀をする意味は何?

お年賀とは、日ごろや旧年中にお世話になっている人への贈答品のことで、日ごろの感謝とお礼、また新年のあいさつの意味で贈答品を渡します。お年賀の賀には、喜びとかお祝いという意味もあります。お正月のお祝いの意味も込めて贈ります。お年賀は、結婚式や入学式、卒業式などのように1度しかないというお祝いでなく、何度でもしていいお祝い事です。

古来はお正月には新しい年の歳神様が来られると信じられていて、お互いに歳神様にお供えを持ち合って、神棚にお供えしました。歳神様をお迎えするために年末は大掃除をして、家の隅々まできれいにし、門松や鏡餅などのお正月飾りでお迎えする準備をします。

歳神様へお供えする供え物のことを御歳魂(お年玉)といい、それが今のお年賀の由来です。その御歳魂は今のお世話になった方への手土産であるお年賀を指すようになり、目上の人にはお年賀を、年下の人にはお年玉を渡す習慣に変わってきました。

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Q3.お年賀は郵送できるの?

お年賀は、基本的にはお世話になった方へのお礼や感謝の意を込めて挨拶にお伺いし、日ごろのお礼と挨拶をして手渡すことがマナーです。お年賀の挨拶にお伺いする際は、元旦やゆっくりされている午前中は避けて、相手方の都合を聞いてからお伺いします。

時間は食事時を避けて14時~15時ころがにかけてお伺いすると先方に負担になりません。親戚中で集まることもありますが、そうでない場合はご挨拶にとどめて、長居しない方がいいでしょう。家の人にはお年賀を贈りますが、子供がいる場合はお年玉を渡します。

病気や旅行、仕事などいろいろな事情でお年賀を持参できない場合は、ご挨拶に行けない事情を話して郵送しても構いません。郵送する場合は、お年賀を店舗から直送することはNGです。必ず持ち帰り、自宅から宅急便ではなく郵送で送ります。

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Q4.お年賀とお年始の違いとは?

 

お年賀はお世話になった方への贈り物で、「賀」は喜びやお祝いを表す言葉でもあるので、年始のあいさつも含めてお世話になった方へお礼を感謝して伝えます。お年賀は年賀を丁寧にした言葉で、長寿を祝うことや年初めの挨拶の意味があります。

御年始は、年の初めや新年を祝うことを意味して、年頭のあいさつのことです。年賀と同じ意味で使われることもあります。年始は、一族が本家に集まり歳夜を明かして祖先の霊や歳神様を祭り迎える儀式のことでした。

お年賀は、お世話になった方へ挨拶のときに渡すお礼の品のことで、年始は年始回りというように、年の初めや年頭に挨拶をすることです。辞書には、年賀と年始が同じ意味としてとらえている辞書もあります。

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Q5.お年賀の渡し方とは?

お年賀は、風呂敷か紙袋に入れて持参します。先方へは、たとえ親でもそのまま渡すのではなく、必ず風呂敷や紙袋から出して渡します。その時に、新年のあいさつと「心ばかりの物ですが、お年賀のおしるしに」と旧年中にお世話になったお礼を述べ、風呂敷や紙袋から出して、のしが先方を向くように渡します。

新年会や親戚同士の集まりに招待されているなら、最初に家人にお年賀を渡します。親戚に渡すなら、最後の席を立つ前に、挨拶とお礼を伝えてから渡します。全員に渡すなら高額な物ではなく、手土産程度の物の方が先方も負担になりません。

和菓子や洋菓子のように皆で食べられるものだと、家人はそこで開けて皆に出すことができます。園子とも考えて、お菓子の量を多くはいっている物を購入するといいでしょう。

Q6.お年賀の相場はいくら?

お年賀は渡す相手によって違います。仕事先に配るときは、タオル1本のときもあれば、会社の皆で食べられるものを渡す事もあります。それぞれの相手別に相場をみてみましょう。

  • 親・・・品物なら1,000円~5,000円、お金なら5,000円~10,000円
  • 親戚・・・2,000円~3,000円
  • 上司や取引先・・・1,000円~5,000円
  • 友人や知人・・・1,000円~2,000円
  • 隣近所・・・1,000円~2,000円
  • 仲人・・・3,000円~5,000円
  • 習い事の先生・・・2,000円~3,000円

相手に渡すお年賀の相場は、付き合いの深さやお世話になった度合いに応じて渡します。仕事関係の上司や取引先の自宅にお伺いしてお年賀を渡す場合は、新年の挨拶とお礼を述べて、お年賀の品物を渡します。仕事関係では長居せずに玄関先で失礼した方がいいでしょう。

習い事の先生は、最初のおけいこの日が松の内なら、おけいこのあとに皆で先生と一緒にどこかで食事をしながらお年賀を渡してもいいでしょう。皆で出し合えば負担はすくなくてすみます。あまり高額なものを贈ると、かえって先方が負担に感じるかもしれないので、相場に近い金額の物がいいでしょう。

Q7.お年賀にはどのような品物がいいの?

お年賀で人気がある品物は、食品や和菓子、洋菓子、タオルなどの日用品です。渡す相手によって、好きな物が異なるのでお年賀のギフトも選ぶ必要があります。お年賀でもらってうれしいものには、好きな食べ物が一番多いですが、カタログギフト、好きなお酒が人気がありました。

先方の好きな物がわからない場合は、洗剤、地元の名産品やお菓子など、誰でも喜ばれるものがいいでしょう。賞味期限の近いものは、切れてしまって捨てなくてはいけなかったでは渡す方もがっかりです。長持ちする物を選びましょう。

家によって「いつももらうからタオルはたくさんある」ので、贈っても喜ばれないことがあります。雑貨や小物も邪魔になっていらないという場合もあるので、相手がほしいと思うものを贈りたいですね。

Q8.お年賀のお返しは必要?

お年賀は、日ごろお世話になった方へのお礼や感謝の気持ちなので本来は必要ありません。お返しをしたいと思われる場合は、お年賀をいただいたその時に手土産として渡します。お返しの手土産は、お年賀の半額くらいの物で地元の名産物が喜ばれます。

お返しの方が高額だと、本末転倒になります。気持ちだけのものを手土産として帰るときに渡しましょう。前もって手土産をいくつか買っておくと、帰りにすぐに渡せます。また、おせち料理やお屠蘇でもてなしをする場合もあります。お返しは後から持っていくものではないので、その時に手土産やもてなしでお返しします。

Q9.お年賀ののし紙や表書きはどうするの?

 

お年賀の表書きは、「御年賀」と書くことが一般的ですが「御年始」や「賀正」と書くこともあります。濃い黒墨で、楷書できちっと書きましょう。筆ペンやサインペンでも構いません。ボールペンはNGです。水引は5本の紅白の蝶結びで、のしを右上につけます。表書きは水引より上に書き、水引より下には個人でする場合はフルネームで名前を入れます。

夫婦連名のときは、夫の名前を右にフルネームで入れて、妻は左に名前だけを少し小さめに入れます。家族の場合は代表者として世帯主の名前をフルネームで入れる事もあります。のし紙は、渡す場合は外のしで、渡すときにのしが見えるように貼ります。

最近では簡易包装に短冊形の簡易のしを表に貼る場合もあります。もし、松の内に渡せなかった場合は、表書きを「寒中見舞い」として渡せます。年内なら表書きは「お歳暮」です。御歳暮を渡していたら、お年賀は不要です。

お返しの手土産ののしの表書きは、「松の葉」や「お礼」と書いて手土産として渡します。のし紙は休のときはインターネットでも印刷できます。

Q10.喪中のときはお年賀をどうするの?

相手側かこちら側が喪中のときは、お年賀は控えることが一般的です。松の内をすぎてからお年賀を渡します。あらかじめ、喪中なのでお年賀を控えさせていただくことを連絡しておきましょう。相手側が喪中のときも知っていれば行くことを控え、同じように松の内が過ぎてから「寒中見舞い」として贈ります。

知らなくてお伺いしてしまったときは、お年賀を渡すことはいけないことではありません。お祝いの言葉は控えて、長居はしないようにします。

最後に

お年賀は、三が日に持参して旧年中にお世話になったことのお礼と新年のあいさつをして、袋や風呂敷から出して渡します。松の内までならお年賀を渡すことができます。持参して手渡しすることがマナーですが、自宅から郵送することもできます。お年賀のいろいろな疑問に感じることを質問形式でまとめたので、ご参考になさってください。