保育園などで子どもを預ける場所を見つけて、頑張って働いてきたものの「転職したいな」と思う場面は少なからず誰もが一度は経験している悩みです。しかし、転職をマイナスに捉える人とプラスに捉える人がいるのはどうしてなのでしょうか。
それは理由の1つとして、メリットとデメリットのバランスをどう取るかが難しいことにあります。それらを考えていると転職のタイミングを逃してしまうワーママも多いようです。では、どうやって転職のタイミングを考えれば良いのか色々な人の意見もご紹介していきながら考えていきましょう。
Contents
ワーママが転職するタイミング
転職したいなって、誰もが一度は考えたことがあるテーマではないでしょうか。でも、その理由や選択が少しズレてしまうと後悔してしまうことになりかねないので、そういう意味でも慎重に考えていきたいところですね。
- 何が原因で
- どうして転職をしたいのか
これらをしっかりと自分の中で明確にしていくことから始めていくことが必要となりそうです。悩みが尽きない子育て期間だというのに仕事も持つということは、とてもエネルギーのいることですよね。
これを読んでくださっている方々は、今頑張っているという事実だけでも立派なんです。だからこそ、後悔しないための大切なことを見ておきましょう。
転職するタイミングで多い意見
- 自分や周囲のママを見て転職を考えてしまう
- 子どもが3歳児くらすにあがるとき
- 子どもが小学校に入学した時
- 子どもが中学校に進学した時
このように色々なケースがありますが、そこから見えてくるものは「迷いが出てきた時」ということです。このままで良いのかな?って迷いが出るのは「人生を良くしていこう」とするからなので自分を責める必要はありませんね。
子どもの成長が大きく影響する
子育て真っ盛りのワーママは、もちろん子どものことが最優先で考えてしまうものです。そうすると、3歳児になって園に通えるときがきたとか、学校で進級したといった子どもの成長によって「子育てには手が掛からない時期」で「子育てに掛かってくる大きな教育費」を考え出した頃に転職を考える人が多かったのも印象的でした。
特に都心では、おじいちゃんやおばあちゃんが遠くにいるなど子育ての応援をしてもらえない郷里であることがあります。子どもを見てくれる人がいない場合には学童など地域で子どものお世話をしてくれる組織を探してみるのも大切ですね。
子どもが成長すると退職する?
子どもの成長で転職を考えるワーママとは異なり、子どもが受験だからと「退職」を選択し始めるワーママも現われてくるのが現状のようです。
例えば小学校に上がると、幼稚園の子どもよりも早く帰ってくることがあります。また、環境が変わることで子どもに不安や精神的な負担を抱えてしまう子どもがいるのも事実です。環境が大きく変わることで、子どものそばにいてあげたいと願うママが多いのも嬉しい気持ちがしますね。
正社員とパートの違い
募集欄に書いている【正社員、パート】という言葉は、誰でも見たことがありますよね。ワーママデビューをする人、これから転職する人、色々な働き方を選択できる時代なりました。その中から最も多い正社員とパートについてご紹介していきます。実際にどんな違いがあるのかを項目ごとに見ていきます。
労働時間
正社員とパートの間には、働く業務内容などには大差がないのですが、働く時間は大きく変わってきます。
正社員
正社員の場合には、8時間労働+残業などが入ったりして、実際の勤務時間は夕方以降になることも多く、保育園のお迎えには間に合わないことも多いようです。
パート
直訳では「部分的な」という意味なので、正社員よりは働く時間が短いことが多いです。しかし、中には雇用形態が違うだけで「働く内容や質」は同じ場合もあるために「責任を持たなくても良い」というわけではなさそうです。
雇用期間
正社員の場合
正社員の場合は、多くが雇用期間を定めていないため長期雇用が保証されています。そのため労働法にも守られており、色々な意味で「安心して働きたいだけ働ける」といった安心感はあるかもしれませんね。
パートの場合
パート雇用の場合は「非正規雇用」といった呼ばれ方をすることがあります。正規ではないという雇用形態なので、半年~1年といったように短期間での雇用を定める契約を結ぶこともあります。※お互いが合意すれば契約が更新となる場合も多いので、不安がある人は契約の時に確認しておきましょう。
福利厚生の充実
労働時間でいうと保育園のお迎えには間に合わないことが多いのが正社員です。その代わり、正社員となれば「補助」が出たり、福利厚生がしっかりしていて安心といったメリットを求めるワーママも増えています。
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険加入
雇用保険に加入することが出来たら、万が一何かの事情でこれから失業したとしても、失業に対する経済的な保証がされるので転職となった場合でもじっくりと探すことが出来ますね。また、福利厚生がしっかりしている場合では、旅行に行くなどの余暇を楽しむゆとりも生まれそうです。
健康保険と厚生年金保険について
健康保険や厚生年金保険などは、その人の雇用形態ではなく「働き方」によって各種の保険に加入できる条件が定められます。
例えば…
- 加入できない期間 ➡ 働き始めの雇用契約で2ヶ月以内の期間の定めがあるとき(※2ヶ月を超えることが分かっている場合には加入することになる)
- 加入できる条件 ➡ 労働時間や労働日数が正社員の3/4以上の場合
他にも大きな企業であれば、詳細な条件などが定められていますので転職するときに確認をしておくと安心ですね。
雇用保険について
雇用保険に加入できる条件は、下記の通りとなっています。
- 週に20時間以上働くとき
- 31日以上の雇用に対する見込みがあるとき
こうした場合には、被保険者としての加入を義務付けられているので、長期間の雇用となるのが分かっている場合には、会社が加入の手続きをしてくれるのが一般的です。
転職する時に気を付けたいメリットとデメリット
転職をして正社員になる場合には、多くのメリットが存在するとともにデメリットも発生することを予め予想して対策をしておいた方が、万が一のデメリットに対して慌てなくて済みます。
ここからは正社員になるメリットとデメリットについて、しっかりと見ていきますね。メリットとデメリットを客観的に見て、次の転職ではパートにするか正社員にするか冷静に判断して決めていきましょう。
正社員になるメリット
正社員になるメリットは、これまでにも少し出てきましたが、雇用形態と働き方による給与の高さが1番に思い浮かぶ人も多いことでしょう。責任を持つことが増えて、精神的にも肉体的にも大変だとは思いますが、やりがいを感じるワーママも多いことが分かっています。
年収が増える
働く時間がパートさんよりも長期化しやすいことや残業手当などの経済的な支給があることで、正社員のワーママは比較的、豊かさを得ることが出来るようになります。
パートさんは、どうしても働く時間が短いこともあり、責任ある仕事を企業も任せることが出来ないので、責任などの精神的な負担が正社員より楽な分どうしても収入は、そこそこ止まりになってしまうワーママも多いようです。
雇用の安定
正社員には、長期雇用が見込まれているので、雇用が安定しやすいことが挙げられます。また、雇用が安定するということは「社会的な信頼が大きくなる」ことに繋がります。住宅ローンを夫婦で組む場合にも、妻が正社員の方が審査に通りやすくなるなどのメリットがありますね。
退職金がもらえる可能性
正社員として一生懸命に働いて定年退職を迎えると、退職金をもらえる可能性が出てきます。子育てが落ち着き、退職金がもらえると「夫婦でのんびりと旅行」や「友人とおしゃれなランチを楽しむ」など退職後の楽しみも増えていきますね。
お金では買えない「時間的なゆとり」は、やはり「お金」が作ってくれる部分があります。早く着きたいと時間を得ようとするとお金を支払って、飛行機や高速を使うように、交通事情でも同じですよね。退職金がある正社員になることは、これから本当に重要になってきます。
老後の年金支給額増加への期待
正社員の場合には、厚生年金保険に加入しているため、自営業者などの国民健康保険の人よりは受け取れる年金額が大きくなることが予想されます。(※条件や場合によっては、パートさんでも正社員のように支給される可能性もあります)
社会的な評価を得られやすい
もうひとつのメリットとしては、社会的な信頼を得たり、評価を得やすいことがあります。ローンを組む時だけでなく、会社からの評価が得られるという意味では、ワーママの承認欲求も満たされるかもしれませんね。
長期雇用で務まったということは、会社からの信頼も築き上げていることになるので、頑張った甲斐を感じられやすいでしょう。
正社員になるデメリット
引用:https://www.pinterest.jp/サンキュ
正社員になるということはメリットだけでなく、同時にデメリットも伴うものだと考えて家族でも夫婦でもしっかりと話し合ってから決める方が良いでしょう。良いことばかりでないから、みんな迷ってしまうのですよね。
正社員になると下記のように、冷静に考えておく必要があるものが出てきます。得るものがある代わりに、失うものがある場合も出てくるので慎重に選択して欲しいところです。
年収が増えると損をする場合もある
正社員になると、決まった仕事に就くことになるのが一般的です。しかし、ワーママが何かの専門的な技術や知識を持っているとすれば、それらを活かせることで正社員よりも収入を大きくすることも可能になります。つまり、正社員にこだわると損をする場合があるのですね。
正社員になると、その収入を得ることが出来ないために年収が減ったり、変わらない場合も想定しておく必要がありそうですね。もちろん、夫との収入により税金をたくさん支払うことが考えられます。
時間や精神的な負担が増加する可能性が高い
精神的な負担で、まず浮かぶのが現在通園している保育園での居残りをお願いすることになったり、もしかしたら子どもの心が我慢でいっぱいになってしまう可能性も出てきます。
それぞれの家庭には事情があるので一概には言えませんが、後ろめたさや罪悪感を持つママも実際にたくさんいるのですよね。そのあたりの準備を入念にしておいて、子育ての悩みともしっかりと向き合っていきたいものです。
思わぬ支出が増える場合が出てくる
夫の会社での付き合いもそうであるように、ワーママが正社員になると社会的な関りも今より増えていきます。すると、会社内での冠婚葬祭やお付き合いなどで支出が増える可能性も出てきます。
パートさんのように、距離感を持って「参加しない」姿勢を取ることが出来ないため、精神的にも少々しんどくなることは覚悟しておいた方が良いですね。
転職は冷静にじっくりと考えてから
このようにメリットがある一方でデメリットが存在することも事実です。大切なのは、デメリットがあるのを承知の上で頑張りたいと思える転職かどうかをじっくりと考えることが必要だということですよね。
自分にとっては、どのような雇用形態が良いのか、どのような職種が良いのか、色々な条件を見て自分を当てはめてみることも大切です。客観的に捉えることが出来ると、また異なった視点から転職が見えてくる場合もありますので焦るのが一番よくないですね。転職先を決める間に、自己磨きをしたりして時間を有効に使っていきましょう。
それぞれの価値観
正社員には夏と冬に出るボーナスが、アルバイトやパートさんでは、正社員程はもらえないか無いに等しい場合もあるのが大きな違いだと考えている人もいるようです。
ワーママが職場で考えていきたいマナーと心遣い
ワーママが転職をしたいと思う大きな理由として「人間関係の気まずさ」があります。顔の形が違うように、考え方も価値観も違うので、自分にとっては当たり前だと思っていたことが「相手にとっては非常識だった」となる場合が考えられます。
また、ワーママの置かれる環境は女性が社会進出してきたとはいえ、職場環境の中では、まだまだ「理解されているとはいえない」ことも多いです。その一方でワーママの「理解してもらえるような配慮が欠けている」部分があるのも否めないようですよね。
では、どうしたら相互理解でワーママが働きやすい環境に近づけていくことが出来るのでしょうか。一緒に考えていきたいと思い、次に実際に合ったケースを例にとって見ていきますね。
与えられた環境に感謝
引用:https://www.pinterest.jp/
ついつい毎日のことになると感謝の気持ちを忘れてしまいがちになりますよね。でも、それで周囲に負担を与えていませんか?助けてもらえることが当たり前だと思っていませんか? これらは、皆さんだけでなく、もちろんmama’sのみんなも考えていきたいと思っているテーマです。
家族だから、友人だから、同僚だから…自分が楽になった(助かった)ということは、誰かが自分の代わりに「しんどい思いをしてくれている」ことが考えられます。いつだって、自分が働けるのも、家族と楽しい時間を得られることも、誰かが必ずサポートしてくれているからなのですね。
仕事は責任をもって遂行
ワーママだから休んでも当たり前とか、時間通りに帰宅しても良いなんて思っていると職場では煙たがられる原因となります。もちろんワーママの子どもが急病になった場合などは、子どもの体調を最優先で見てあげることが重要です。
大変だからこそ謙虚に
mama’sも経験があるのですが、保育園は「37.0℃」になったら「お迎えに来てください」と言われてしまう場所です。どうしても急に早退をしなければいけなくなるシーンが出てきます。そんな時のために普段は、「人以上に頑張るぞ」くらいの気持ちで仕事に対しては責任を持ちたいものですね。
周囲の人たちへの配慮
手助けをしてくれることを「当たり前」だと思ってしまうと、言葉や態度に出てしまうものです。自分ではそう思ってないつもりでも、相手に負担をかけている場合もあります。
- 子育てをしているから仕方がない
- 周囲が協力してくれるのが当たり前
- 感謝を伝えていない
これらのことがもし当てはまるようなら、早々に感謝を伝えておきたいですね。自分が早退する時、休暇を取るとき、遅れて出社するとき等、その時には必ず誰かが自分の代わりに頑張ってくれているはずです。少なくとも何らかしらの負担を担ってくれている人がいるものです。今日からは、ありがとうから始めるワーママ生活にしてみませんか。
たくさんのワーママがいる
自分の周囲だけでなく日本中にはワーママがたくさんいらっしゃいます。もしも自分が少しでもいい加減な対応をしてしまうと悲しいことに、一生懸命に働いている人の足を引っ張る行動になってしまうのですね。
たくさんのワーママを代表して働かせてもらっているという自覚と感謝がやはり大きなポイントになります。自分の無責任な言動が「ワーママみんな」の言動だと誤解されたら、頑張っているワーママがかわいそうだと思いますよね。自分たちが10~20代の独身だった頃を思い出すと分かりやすいかもしれません。
最後にmama’sからママへのメッセージ
今日は、ワーママの転職についていろいろと見ていきました。正社員とパートの違いを改めて見てみると、今の時代は様々な働き方があって助かる人も大勢います。しかし、育児と仕事と家庭と何役もこなすワーママの苦労は絶えることがないようです。
色々な事情で退職したり、転職したりするわけですが、共通して言えるのは「焦らないこと」です。自分を見つめなおす機会にしたり、本当にしたいことはこれなのか…自分に自問自答してみたりと、自分の答えを出してくださいね。
【働き方と心くばり】
世の中には、痛烈に批判したり、僻み(ひがみ)が強いかなって思う意見もあるのが現実です。だけど、一生懸命に子育てや仕事、そして夫など家族を大切にしている人も大勢いらっしゃるということは、ちょっとした心がけ次第では出来る事なんですよね。誰だって優しくされて、嫌だと思う人はいないはず…なのではないでしょうか。
万が一、この先助けてもらうことがあったときに、普段頑張っておくと協力を得られやすいのも事実です。見ていないようで、意外と周囲は仕事を通してよく見ているものです。つまり、いくら表面上は上手くしても本当の仕事や人間性は、誤魔化すことが出来ないものです。
転職が上手くいったら、みんなの協力に感謝をして働いていきたいですね。