ひな祭りは、女の子のとって大切なイベントですよね。
でも、ひな祭りに「ひな人形」を飾る理由は?と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、ひな人形を置く「意味」や「由来」を説明させて頂き、それぞれの「人形の役割」も分かり易く解説します。
Contents
ひな祭りに「ひな人形」ってなんで飾るの?
ひな祭りで「ひな人形」を飾る習慣について、その説明するために、簡単にひな祭りの始まりから、お話させて頂きます。
日本で大切な行事の一つの「ひな祭り」ですが「ひな人形」を飾るようになったのは、江戸時代の頃と言われています。
ひな祭りの始まりは、中国の古い歴史の「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」という厄払いの行事から来ているんです。
そして、この行事が平安時代の頃に日本にも伝わりました。
子供が健康に育つため
- お内裏様は「笏」という大事な儀式に使う道具を持っています。
- お雛様は「桧扇」という扇を持っています。
2段目は「お酒を注ぐ」三人官女(さんにんかんじょ)
- 長柄でお酒を注ぐ
- お酒が入った三方を持つ
- 提子という小さなヤカンのような物でお酒を持つ
3段目は「歌と楽器の演奏」の五人囃子(ごにんばやし)
4段目は「天皇陛下」や「皇后陛下」を守る随身(ずいしん)
4段目は、随身(ずいしん)です。
何かあった時に、天皇陛下や皇后陛下を守る存在です。
いつでも天皇陛下や皇后陛下を守れるように、刀や弓矢を持っていて、何があっても守ってくれる頼もしい人たちなんです。
随身の人形は、見た目にも特徴があります。
- 髭を生やしたご年配の男性
- 束ねた髪が特徴の若い男性
この2人の違いもぜひチェックしてみてくださいね。
5段目は人生の「喜怒哀楽」を表現する仕丁(じちょう)
5段目は「仕丁」という3人です。
人生の喜怒哀楽の3つの表情を表現しています。
- 1人は泣く
- もう1人は笑う
- 最後の1人は怒っている
だから「三人上戸」とも呼ばれているんです。
手に持っているものには、お掃除する時に使うほうきやちりとり、または外に出る時に使う傘などです。
6段目は「嫁入り」のための道具を置く
6段目は「嫁入道具」が飾られます。
結婚してから生活するのに必要な家具や道具を置きます。
たとえば、服をしまうたんすや、鏡と裁縫セットが一緒になった特別な道具、お茶を淹れる棚や、お正月に使う料理を入れる重箱があります。
- たんす
大切な着物を収納していたようです。 - 長持(ながもち)
寝間着や寝具を収納する家具です。 - 鏡針揃(きょうはりぞろい)
お化粧をする鏡と、お洋服を直す時に使う針と糸が一緒になったセットです。 - 火鉢(ひばち)
これは、部屋を暖めるために使うもので、炭を入れて火をつけます。
現代のヒーターやストーブのような役割を果たしていました。 - 台子(だいす)
お茶を淹れる時に使うお道具を置く棚です、来客が家に来た時にお茶を出すのに使います。 - 重箱(じゅうばこ)
お正月におせち料理を入れる時に使う箱です。
7段目は「御輿入れ」の道具を置く
6段目は結婚式で花嫁を運ぶための道具を置きます。
- 御駕籠(おかご)
昔のお姫様がお出かけするときに使った、かごに似た乗り物です。
棒を通して、人が担いで運ぶんですよ。
想像しただけで、お姫様の気分を味わえそうですね。 - 牛車
屋根つきの小さな部屋に皇后さまが乗るもので、牛が引っ張って歩くんです。
映画で見るような、ゆったりとした旅の風景を思い浮かべるといいかもしれません。
ただ、6段目と7段目の段は特に決まりはないので、好きなように嫁入道具と御輿入れ道具を入れ替えても大丈夫です。
その他の道具
- 緋毛氈(ひもうせん)
ふわふわの赤い布のことで、昔からいろんなお祭りや大切な行事で使われています。
ひな人形の下に敷くことで、もっと華やかに見せてくれるんですよ。 - 桜の花
悪いものから守ってくれる力があるとされていて、ひな人形と一緒に飾ると、家族を守ってくれるという願いが込められています。 - 橘の花
タチバナは冬に花をつける特別な植物で、長生きできますようにという願いを込めて、ひな人形と一緒に飾られます。
家庭によって「ぼんぼり」という灯りや、「ひし餅」という形の餅を飾るところもあるそうです。