銀杏（ぎんなん）は、イチョウの木になる可愛い実なんですよ。
このイチョウの木って、実はとても古くて、なんと恐竜が地球を歩いていた時代からずっと生き続けているんです。
そんな長い歴史を持つイチョウの木が、毎年秋になると銀杏を実らせるんです。
考えてみてください、この小さな銀杏には、何千年もの歴史が詰まっているんですよ。
それだけで、なんだか特別に感じませんか？
そして、その銀杏が一番美味しく食べられる「旬の時期」について、ちょっとお話ししますね。
Contents
銀杏が落ちる季節はいつ？
銀杏が旬を迎えるのは、9月から12月頃までです。
この時期は、銀杏拾いという秋の風物詩でもあります。
特に9月から11月にかけて、銀杏の実が熟して木から落ちてきます。
銀杏が落ちるときは、イチョウの葉が黄色くなる少し前、ほんのりと色づき始めた頃です。
日本のあちこちでイチョウの木が植えられていて、街の並木道や学校でも見かけることができます。
特に愛知県や大分県でたくさんの銀杏が採れるんですよ。
銀杏が実をつけるまでの過程と影響は
１．イチョウの木が育つ
イチョウの木は、まず小さな苗木から始まり、年月をかけて大きく育っていきます。
木が成長するにつれて、たくさんの葉っぱが茂り、立派な木に成長します。
イチョウの木はとても長生きで、数百年も生きることができると言われています。
しっかりと根を張り、どんどん大きくなります。
２．春に花が咲く
春になると、イチョウの木には小さな花が咲き始めます。
オスの木には雄花、メスの木には雌花が咲きます。
雄花は小さくて目立ちませんが、風に乗って花粉を飛ばします。
メスの木の雌花は、花粉を受け取るために待っています。
春の暖かい風が、花粉をメスの木まで運んでくれます。
３．花粉がメスの木に届く
オスの木から飛んできた花粉が、メスの木の雌花に届くと受粉が行われます。
受粉は、銀杏の実をつけるためのとても大切なステップです。
受粉が成功すると、メスの木の花は徐々に変化していきます。
この過程はとても静かで、目には見えませんが、木の中では大きな変化が起きています。
４．実が少しずつ育つ
受粉が終わると、夏の間に雌花が少しずつ膨らみ、銀杏の実が育ち始めます。
最初は小さな粒のような実が、時間とともにどんどん大きくなり、形が整っていきます。
夏の間、太陽の光をたっぷり浴びて、銀杏の実は中身を充実させていきます。
木全体が、実を守り育てるためにエネルギーを注ぎます。
５．秋に実が熟して落ちる
秋になると、銀杏の実は黄色く色づき、いよいよ収穫の時期を迎えます。
実が熟してくると、自然に木から落ちて地面に転がります。
これが銀杏拾いの季節で、落ちた実を拾い集めるのが楽しみのひとつです。
銀杏の木は、毎年秋にこのサイクルを繰り返し、豊かな実りをもたらしてくれます。
銀杏の収穫方法
収穫場所のルールを確認する
銀杏を拾う前に、そこが銀杏を拾ってもいい場所かどうか確認することが大事です。
学校や公園など、すべての場所で収穫が許可されているわけではありません。
必ず大人に確認してから始めましょう。
準備するもの
銀杏は強い臭いがあり、素手で触ると手がかぶれることがあるので注意が必要です。
用意するものは、厚手のビニール手袋と、収穫した銀杏を入れるためのジッパー付き袋です。
ビニール手袋は2枚重ねるとより安心です。
メスの木を探す
銀杏の実はメスの木にしかなりません。
メスの木を見つけるには、葉の形を見るのがポイントです。
オスの木は葉の先が2つに分かれていますが、メスの木は丸い形をしています。
自然に落ちた銀杏を収穫する
イチョウの木は背が高いので、木に残っている実を取るのは難しいです。
そのため、地面に自然に落ちた銀杏を拾うのが良い方法です。
収穫した銀杏は、すぐにジッパー付き袋に入れて保管しましょう。
収穫後の処理
自然に拾った銀杏を食べるには、まず殻を割り、中の実を取り出します。
その後、水で洗い、湯でゆでてから薄皮を剥きます。
乾燥させるには天日干しやオーブンを使い、しっかりと乾かします。
殻や薄皮を簡単に剥くには、ストローや電子レンジを使うと便利です。
銀杏は冷凍保存や塩漬けで長期間保存が可能です。
正しい処理をして、安全に楽しみましょう。
銀杏の料理でオススメの利用方法は？
銀杏の美味しさを存分に楽しむための、さまざまな利用法をご紹介しますね。
秋の味覚を活かした料理や、おつまみとして楽しむ方法など、銀杏を使ったおすすめのアイデアを5つ、少し詳しくお伝えします。
- 茶碗蒸しの具材として
銀杏は、茶碗蒸しに欠かせない定番の具材です。
銀杏のほくほくとした食感と、ほんのりとした苦みが、滑らかな卵液と絶妙にマッチします。
一粒銀杏を口に運ぶと、秋の味覚がふわっと広がって、ちょっとした贅沢な気分になります。
茶碗蒸しに銀杏が入っていると、いつもより少し特別な感じがしますよね。 - 焼き銀杏
銀杏をそのまま殻付きで焼く「焼き銀杏」は、秋の味覚を簡単に楽しむ方法です。
熱したフライパンや網で銀杏を転がしながら焼くと、殻がぱりっと割れて、中からほくほくの実が現れます。
少し塩をふりかけて食べると、香ばしさと自然な甘みが一層引き立ちます。
焼き立ての銀杏を楽しむ瞬間、秋の豊かさを感じられるでしょう。 - 和え物
茹でた銀杏を胡麻や酢味噌で和えると、さっぱりとした和え物ができあがります。
銀杏の柔らかい食感と和え衣の風味が絶妙に絡み合い、前菜や箸休めにぴったりの一品になります。
特に和風の食卓に添えると、季節感が増して、料理全体がより華やかになります。
銀杏のほのかな苦みが、和え衣の甘さや酸味と調和して、絶妙な味わいを生み出します。 - おつまみ
銀杏は、軽く炒ったり焼いたりして、お酒のおつまみにもぴったりです。
銀杏の独特な苦みと香ばしさが、日本酒やビールとの相性が抜群で、大人の夜のお楽しみにぴったりです。
シンプルに少量の塩をふりかけて、そのまま楽しむのが一番。
秋の夜長に、銀杏をつまみながら、ゆったりとした時間を過ごすのも素敵ですよね。 - 炊き込みご飯
銀杏を炊き込みご飯に加えると、ほのかな苦みと独特の香りがご飯に広がり、食欲をそそります。ふっくらと炊き上がったご飯に、銀杏の食感が加わり、一口ごとに秋の風味を楽しめます。
旬の素材と一緒に炊き込むと、さらに季節感が増して、家庭の食卓がより豊かになります。
炊き込みご飯に銀杏を加えることで、秋の味覚を存分に味わえます。
銀杏の食べ過ぎには注意しよう！
銀杏の食べすぎには注意が必要です。
特に子どもには危険があるので、詳しく説明しますね。
- 銀杏は栄養が豊富
銀杏はとても栄養がある食べ物ですが、たくさん食べると体に良くないことがあります。
特に銀杏を食べすぎると「銀杏中毒」という症状を引き起こすことがあります。 - 銀杏中毒とは？
銀杏には「メチルピリドキシン」という成分が含まれていて、これがビタミンB6の働きを邪魔してしまいます。
これによって、嘔吐（おうと）やめまい、吐き気、さらには痙攣（けいれん）などの症状が現れることがあります。 - 子どもは特に注意
大人は銀杏をたくさん食べても大丈夫なことが多いですが、子どもは少しの量でも銀杏中毒になりやすいです。
数粒食べただけで具合が悪くなることがあるので、子どもが銀杏を食べるときは特に気をつけましょう。
銀杏の実を落ち葉掃除する際の注意点
イチョウの木は、秋になると一気にたくさんの葉っぱを落とします。
時には、短い時間で全部の葉が落ちてしまうこともあるんです。
だから、落ち葉掃除は大変ですが、便利な道具を使うと楽にできますよ。
まず「竹ぼうき」は、広い場所に落ちた葉っぱを集めるのにぴったりです。
次に「熊手」は、砂利や土の上でも落ち葉だけを集められるので便利です。
そして「バキュームブロワー」という機械を使うと、風で落ち葉を集めて、そのまま吸い取ることができます。
時間を節約できるので、広い場所にはとてもおすすめです。
また、「てみ」という大きなちりとりのような道具も便利です。
大量の落ち葉を一度に運べるので、掃除がはかどりますよ。
ただし、イチョウの葉は腐りにくいので、他の葉っぱと混ぜて腐葉土にしないようにしましょう。
掃除した落ち葉は、決められた袋に入れて、燃えるゴミとして出してくださいね。
銀杏の落ちる時期に銀杏の香りに包まれて秋の贅沢な時間を過ごそう：記事の「まとめ」
銀杏の落ちる時期や収穫法や食材としての活用方法をご紹介させて頂きました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます！
秋になると、銀杏の香りや、イチョウの木の黄金色の葉が風に舞う光景がとても楽しみになりますよね。
銀杏を使った料理や、銀杏拾いを楽しむことで、秋の訪れを存分に感じることができると思います。
この季節ならではの楽しみがぎっしり詰まった銀杏は、ただ食べるだけでなく、収穫はもちろん、料理をする工程も全部ワクワクしますよね。
特に、自分で拾った銀杏を料理して家族や友人と一緒に味わうひとときは、心がほっこりと温かくなる瞬間です。
ぜひ、今年の秋は銀杏を取り入れて、食卓に彩りを加えてみてください。
そして、銀杏拾いや落ち葉掃除なども、楽しいイベントとしてぜひ体験してみてくださいね。
これからも季節の楽しみ方や美味しい情報をお届けしていきますので、ぜひまた訪れてください。
それでは、皆さんの秋が実り豊かで素敵なものになりますように。