七夕の由来を保育園に通うお子さんにお話してあげましょう。
とはいっても、年齢がかなり幼いこともあるので、言葉選びに結構、迷いますよね。
そこで、本日は、保育園児に、七夕の由来や基本情報を知識として教えてあげるために、どういう伝え方が良いかを取り上げていきます。
Contents
七夕の由来を保育園に通う子どもに伝えたい!七夕は何をする日?
七夕ってどんな日なんだろう?
さーさーのーはーさーらーさらーのーぎーばーにー・・・七夕の日ってこの童謡を思い出しませんか?
誰もが子どもの時に、お母さんや幼稚園、保育園、小学校の先生といった大人から聞いたことのある歌詞ですね。
七夕は毎年、7月7日に決められました。
仙台や北海道は、今は平成っていう名前がつけられた元号の名前ですが、その昔、明治って言われていた時の七夕の日だった、8月7日に七夕をすることもあるんですよ。
元号っていうのは、決められた年代に〇〇年と単位にして付けられる一つのお名前です。
元号の元は、ことの始まり、号はお名前になる役割があります。
さて、七夕のお話に戻りましょう。
七夕には短冊を使い、短冊っていうのは、細長く切った紙や木のことです。
七夕はこの短冊にお願いごとをして、笹に飾ります。
家族やお友達、自分自身が元気でありますように、とお願いしたり、習い事などみんなが一生懸命頑張っていることが上手になりますように・・・とお願いしてみてくださいね。
兄弟や姉妹がいる子は、お兄ちゃんやお姉ちゃんのお受験や、学校などテストがうまくいくよう、お願いするもの良いかもしれません。
短冊にお願いごとをするきっかけは、昔の人が織物の上手な織姫みたいに、いろんなことが上手になりますようにとお願いごとをしたのが、七夕の最初って言われています。
笹の葉に飾ると、織姫さんと彦星さんの可愛い愛の力でお願いごとが叶うかもしれないという言い伝えがあるんですよ。
短冊を飾る竹は、ぐんぐん伸びてとっても高くなるので、それが、織姫さんと彦星さんや、神様の目印になります。
七夕について保育園に通う子どもに伝えたい!七夕にしか現れない有名カップルについて
七夕に関する織姫と彦星についておさらいしよう
ここで、七夕の織姫さんと彦星さんのお話をしましょう。
ママや保育園の先生、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんから聞いたことがあるかもしれませんが、改めてもう一度お話します。
昔あるところに、お空の神様の子ども、織姫さんと、織姫さんが好きな人、彦星さんがいました。
やがて二人は結婚して、みんなのパパとママのように、「夫婦(ふうふ)」になりました。
結婚してから毎日とっても楽しくて、幸せでしかたありません。
ところが、一つ、困ったことが起こります。
織姫さんは今まで、機織り機という機械を使って、神様のお洋服を作るお仕事をしていましたが、それをまったくしなくなりました。
彦星さんも、牛のお世話をするお仕事をしていましたが、織姫さんみたいにやめてしまいました。
織姫のお父さん、お空の神様は、カンカンに怒って、織姫さんと彦星さんの間に天の川を作って、すぐに会いに行けないように離ればなれにしてしまいました。
2人はとても悲しんで、益々、お仕事を頑張る気持ちがなくなっていきました。
それを見たお空の神様は、前のように二人がまた毎日、お仕事を頑張るなら、1年に1度だけ会ってもいいよというお約束をします。
それから織姫さんと彦星さんは、お仕事を頑張るようになり、1年に一度だけ会えるようになったその日が、「七夕」となりました。
七夕では、雨の日になると、天の川が増水して会えないと言われていますが、大丈夫です。
かささぎという鳥が大勢のお友達を連れて、織姫さんと彦星さんが出逢えるように、羽を広げて大きな天の川を渡れるように大きな橋を作ります。
そして、七夕に降った雨は、織姫と彦星が会えてうれしいな!っていううれし涙なのです。
保育園に通う子どもに七夕を伝えたい!北海道の七夕、ろうそくもらい
七夕ってハロウィンみたいにお菓子がもらえるの?
一部の地域によっては、七夕の日は、子ども達がハロウィンと同じように近所を回ってお菓子がもらえる日らしいです。
北海道では、七夕の日、7月7日、もしくは、月遅れの、昔、七夕の日と決められていた、8月7日に、「ろうそくもらい」という儀式があります。
こんな感じです・・・浴衣に身を包んだ子ども達がなんとも微笑ましいですね。
お菓子をいっぱいもらって、嬉しそうな様子も伝わってきます。
https://pucchi.net/hokkaido/knowledge/tanabata.php
ろうそくもらいは、子ども達が浴衣を着て、灯を持って、夕暮れから夜にかけて近所の家を回って歌を歌い、ローソクやお菓子をもらい歩くのです。
「ローソク出せ」とも呼ばれているんですよ。
富良野市、室蘭市、函館市とその周辺の市町村では、7月7日、その他多くの地域では、8月7日にやりますよ。
七夕からお盆まで、ろうそくもらいをする地域もあります。
ろうそくもらいの日は、小学校入学前から低学年の子ども達が灯籠や、提灯を手にして7人前後を集団になって歩きますので、ろうそくもらいをする地域の子どもたちは、列からはぐれないようにしてくださいね。
ろうそくもらいの歌はちょっと怖いからこそ言葉が違うよ
”ろうそくだせよ”ってちょっと怖いかも・・・
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=03-0712
ろうそくもらいの歌は、ちょっとオバケとか出てきそうな(実際には出てきませんが)怖いところがあります。
以下が歌の内容になります。
「ろうそく出ーせーよー出せーよー出さーないとーかっちゃくぞーおーまーけーにー噛みつくぞー」
かっちゃくっていうのは、引っ掻くという意味です。
他にも歌詞で、「けねうぢ」という方言(その地方で使われる訛り)で、「ろうそくをくれないおうち」、「どんずく」は、突っつくというそうですよ。
このお歌があまりにも怖いというか・・・大人からしたら、かわいくて元気いっぱいはずの子ども達が、「小悪魔さん」みたいに思う人もいるので、歌詞(お歌の言葉)を変えたものがあります。
地域によって、道南のほうでは、下のように、かわいらしい歌詞になっていますよ。
「竹に短冊 七夕祭り 大いに歌おう ろうそく一本ちょうだいな」
現代の子ども達は、当然、お菓子をもらうことを期待していて、引っ越ししてきたばかりの人など、この行事を知らない人もいます。
ろうそくもらいの儀式を知らず、お菓子を用意していない家庭は、他所の子ども達に、お菓子が買えるくらいのお小遣いを代わりに渡さなければならないという、ろうそくもらいのお決まりがあります。
つまり、ろうそくをくれなきゃいたずらするぞという内容の歌と儀式が、ろうそくもらいなんですよ。
よそのお父さん、お母さんにとってはちょっと面倒くさい日でしょうね。
ハロウィンを想像する人も多いかもしれませんが、日本でハロウィンが流行るずっと前から、ろうそくもらいは続いています。
七夕について保育園に通う子どもに伝えたい!七夕の他の行事について
飢巧奠と日本の棚機について知りたい!
七夕には、飢巧奠といって、織姫さんのように、女性がお裁縫が上手になりますように・・・お祈りする行事があります。
お庭の祭壇に仕事道具である針をお供えしたと言われています。
日本では、七夕の突起に、お裁縫だけでなく、お習字や、踊りのお稽古、ピアノなど習い事の上達をお願いするようになりました。
また、七夕は、秋の方策をお願いする儀式です。
棚機(たなばた)=七夕となります。
この頃は、今みたいに食べ物の収穫が豊かではなかったので、みんながお腹が空いてしまうことが多かったことがよくありました。
そこで、神様に織姫さんのように、織物してお供えをし、誰もお腹が空いても食べられないことがないようにお祈りしたのです。
神様にお供えする織物を織るのに選ばれた女性のことを、「棚機女(たなばたつめ)」と呼ぶので、棚機(たなばた)と呼ばれていました。
もともとは、七夕は、「しちせき」と読み方が違っていたのですが、現在の七夕(たなばた)という読み方に変わったのは、この、「棚機女(たなばたつめ)」がきっかけになっているんですよ。
まとめ
- 短冊の竹は笹の葉を飾る場合、ぐんぐん伸びて、神様の目印になりそうです。
- 七夕は、織姫と彦星がお仕事することをやめてから、織姫のお父さんであるお空の神様によって離れ離れになりましたが、お仕事をまた頑張れるならと、年に1回、かささぎの助けを借りて会うことが許されました。
- 七夕には、北海道地方で、”ろうそくもらい”という行事があり、子どもがろうそくとお菓子を近所にもらいに行きます。
- ろうそくもらいの歌は怖いけれど、のちに優しい言葉に書き変えられました。
- 七夕には飢巧奠と棚機(たなばた)という行事があり、織姫が織って仕事をしていたように、物事の上達を願っています。
- 棚機には秋の豊作を願い、織姫のように神様に織物を織る女性を、「棚機女(たなばたつめ)」といわれています。
- 元々、「しちせき」と呼ばれていた七夕が現在の「たなばた」の読み方に変わったのは、棚機が関係しています。