みなさんは実際に蛍を見たことがありますか?
蛍を見に行ったけど見れなかった・・・という方もいるかもしれません。
そんな方は、条件の良いときをばっちり狙って蛍を見に行きましょう!
蛍を見に行くのにいいときは、雨上がり!!
今回は、蛍についての知識や蛍をみるならなぜ雨上がりがいいのか、その理由について詳しくご紹介します!
Contents
蛍についての基礎知識
蛍の種類
蛍の分類は昆虫です。
世界には蛍の仲間が約2000種類いて、その中で日本に生息している蛍は約40種類。
さらにその中でも、日本で鑑賞できる蛍は、ゲンジホタル・ヘイケホタルが代表的な種類になります。
オスよりもメスのほうが大きいです。
蛍が出す光は、熱をもちません。
また、蛍と言えば「光る」と思いがちですが、すべての蛍が光るわけではありません。
ゲンジボタルやヘイケボタルといった限られた種類の蛍だけが、一生を通して光るのです。
ゲンジボタル
引用元:https://www.honda.co.jp/outdoor/knowledge/adventure/picture-book/genjibotaru/
ゲンジボタルは、体長12~18mmほど。
ヘイケボタルよりも大きいです。
幼虫は清流に住んでいて、カワニナ(巻貝の一種)を捕食します。
生息地は、本州・四国・九州です。
ヘイケボタル
引用元:https://kids.yahoo.co.jp/zukan/animal/kind/insect/0043.html
ヘイケボタルは、体長7~10mmほど。
幼虫は河川よりも水田・沼などで見かけます。
ゲンジボタルよりもいろんなものを捕食します。
ゲンジボタルよりも発光する感覚が短いです。
生息地は、日本列島全域です。
ゲンジボタルとヘイケボタルの見分け方
ゲンジボタルとヘイケボタルを見分ける方法は、
- 体長のちがい
- 胸の模様のちがい
に注目することです。
さきほども書いたように、ゲンジボタルよりもヘイケボタルのほうが小さいです。
そして、胸の模様ですが、ゲンジボタルは黒い十字線が入っているのに対し、ヘイケボタルは直線です。
蛍を見つけた時には、ぜひ種類も考えてみてください。
蛍の鑑賞時期
ゲンジボタルは5~7月、ヘイケボタルは6~8月が主な鑑賞時期となります。
それ以外に見つけたらとってもレア。
ホタルが光る仕組み
蛍が持っているルシフェリンという発光物質とルシフェラーゼという酵素、そして体の中の酸素が反応して発光する仕組みになっています。
ホタルが光るのはなぜ?
ホタルが光を放つ理由は、主に求愛行動をするためです。
メスが弱い光を放っていると、それに対しオスが強い光を放ち、光でプロポーズします。
飛び回っているのはほとんどがオスで、メスは草や木の葉にじっととまっています。
蛍をみるなら雨あがりがいい理由
ホタルがみられる条件
ホタルをよくみられる条件として、
- 月明かりがなくて曇っている
- 蒸し暑い
- 風がない
- 夜7時~9時ごろ
が挙げられます。
蛍は雨の日にはあまり見られない
ホタルを見に行こうと思ったけれど、その日があいにくの雨となってしまうこともありますよね。
雨の日には蛍は見られないのでしょうか。
結論から言うと、見ることは難しいでしょう。
雨が降っている場合には、蛍は雨から身を守ろうと葉のうしろ等に隠れてしまいます。
自分の身が第一ということで、求愛行動をするために光っていたホタルも、その際に光ることをやめてしまうのです。
雨から身を守る行動をとる点は人間と同じですね。
蛍をみるなら雨が降ったあとに!
雨が降っているときには蛍をほぼ見ることができなくなりますが、雨あがりは蛍にとって最高のロケーションとなります!
雨から身を守っていたホタルも雨あがりには出てきます。
雨あがりは蒸し暑いです。
そして、少しまだ曇っていることが多いと思います。
これらの状況は、夜に見に行くのは前提として、蛍がみられる条件にぴったりだと思いませんか?
ということで、蛍を見に行くのは夜の雨あがりがいいんです!
ぜひ覚えておきましょう。
ホタルの鑑賞マナー
蛍を見に行くときには、鑑賞マナーをしっかり守るようにしましょう。
カメラのフラッシュは禁止です。
蛍は強い光を嫌います。
写真に写らなくても絶対に使用してはいけません。
そもそもフラッシュを使用すれば蛍が余計に写らなくなります。
フラッシュを使用してしまった場合、蛍が光らなくなる上、蛍に害を及ぼします。
蛍の撮影はもちろん不可能ではないのですが、いろいろと面倒だったり難しい面があります。
スマホでぱっと手軽に写真を撮りたいという方は、夜景モードを試してみてダメであれば、記録に残すのはあきらめましょう。
撮れなくても思い出にはなりますからね。
懐中電灯で道を照らすのもいけません。
ただ、道が暗いと思うので、お子様と一緒に行かれる際には特に目を離さないようにするなど気を付けてくださいね。
蛍のいるところで車のライトをつけて走ってはいけません。
ハザードランプの点灯もNGです。
とにかく、蛍のいる場所で光るものを出すのはやめましょう。
蛍の鑑賞時のみのマナーではありませんが、ゴミを必ず持ち帰りましょう。
蛍は綺麗な場所にしか生息することができないため、最悪の場合蛍が絶滅することだって考えられます。
蛍は希少な生き物です。
蛍が光っている姿はきれいですが、蛍を採って帰ってはいけません。
蛍が生きられるのはわずか7~10日ほど。
みんなで蛍を大事にしましょう。
蛍の鑑賞イベント2019
一足早く2019年の蛍の鑑賞イベントをご紹介します。
第71回 信州辰野ほたる祭り
日時:2019年6月15日(土)~6月23日(日)
場所:長野県辰野駅周辺・ほたる童謡公園
入場料は、ホタル保護育成協力金として500円が必要になります。(中学生以下は無料)
多い年で10,000匹以上のゲンジボタルが乱舞するそうです。
なばなの里 ホタルまつり
開催期間:2019年5月下旬~2019年7月上旬
料金:1,600円(金券つき)
場所:三重県桑名市(名古屋から車で約30分)
お子様連れでも安全に蛍鑑賞ができます。
お手洗い・お食事処もあります。
修善寺温泉 ほたるの夕べ
開催期間:2019年5月25日(土)~6月9日(日)
料金:入場無料
場所:静岡県伊豆市 修善寺温泉・赤蛙公園
修善寺温泉駐車場隣接のため、車で立ち寄るのも便利な立地です。
公園のビオトープで幻想的なゲンジボタルを眺めることができますよ。
鯉艸郷 ホタル観察会2019
開催期間:2019年7月20・21日、27・28日。(土日の開催)
料金:大人300円・こども200円
電話にて予約が必要です。
場所:青森県 十和田市
豊田ホタル祭り
開催日時:
2019年6月1日(土) 14時30分〜
2019年6月8日(土) 14時30分〜
場所:
山口県下関市
ラピール丸和豊田店駐車場
下関市商工会豊田町支所
道の駅「蛍街道西ノ市」近辺
出店が並んだり、ステージショーが行われたり、ホタル鑑賞バスも運行されるようです。
蛍を鑑賞するための川下り「ホタル舟」も運航されます。
まだ公表されてないイベントや上記のイベントもさらに詳しい情報が公開されると思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
蛍を見に行きたいなら雨あがりを狙いましょう!
ぜひ少し蛍の知識も予習していくとよいですね。
友達と行っても家族で行っても素敵な思い出になること間違いなし。
鑑賞マナーはしっかり守り、これからも蛍がちゃんと生息できて、いろんな方が蛍を見られる環境を保っていきましょう!