お年賀とは?年賀状との違いなど疑問にお答します!

お年賀

お正月はお年賀としてあいさつに行きますが、お年賀と年賀状の違いはあるのでしょうか。お年賀に行くところへは、年賀状を出さなくてもいいのでしょうか。お年賀や年賀状とは何か、どのような違いがあるか、お年賀の相場など様々な疑問についてお答えします。

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お年賀とは?

引用元:https://chigai-allguide.com

年賀は、新年をお祝いすることのことです。お年賀と年賀状とは意味が違いうので、まずお年賀の意味や由来、時期について詳しく知りましょう。

お年賀の意味を知りたい

日ごろ、お世話になっている方へ送る品物のことをお年賀と言います。近くにいる方なら、新年のあいさつも含めて贈答品をもって伺います。お中元やお歳暮も感謝の気持ちを込めて贈りますが、お年賀は新年のお祝いと日ごろの感謝を込めて贈答します。

一般に自宅へもっていく場合は、お茶やコーヒーなどの食品、和菓子や洋菓子、タオルや日用品お酒などが多いですが、勤務先へもっていく場合はタオルなどの日用品を持っていく方が多いです。遠方の方へは送って感謝をつたえます。

お年賀の由来は?

日本では、お正月にはその年の神様である「歳神様」が降りてくると言われてきました。日の出になると、「歳神様」が高い山から降りてくるので、山で見る「初日の出」を「ご来光」としてあがめてきました。「歳神様」に来てもらえるように、正月前には家を掃除して、門松を「歳神様」が間違わないように飾りつけてお迎えします。

鏡餅は、「歳神様」が再び山に戻られる日までいる場所として置きます。鏡開きには「歳神様」が宿った鏡餅を食べることで1年間健康に暮らせると言われています。お正月には「御歳魂(お年玉)」として仏壇や神棚にお供えを互いに持参する習慣がありました。それが、今のお年賀の由来とされています。

歳神様は、いろいろな説がありますが、一つは万物に神様が宿るという神道に属擦るという説で、もう一つは1年の初めに豊作を願うために穀物の神様として祀って来たという説です。豊作を願うために「歳神様」はお正月にくる神様として大切にあがめられてきました。

お年賀を渡す時期はいつ?

お年賀は、一般に目下の者が三が日に目上のものに挨拶を兼ねて贈答品を持っていきますが、三が日過ぎても松の内の間に持っていけばいいとされています。松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までです。贈答品の表書きは「御年賀」と記し、紅白ののしに紅白の蝶結びにして渡します。紙袋に入れる場合は白無地で持っていきます。

挨拶にうかがう場合は、元旦や午前中は避けて、ゆっくりしているお正月は長居をしないように気をつけます。会社の上司や仲人の方などお世話になった方へのお年賀は、仕事としての間柄としてのものを持っていきます。

自宅へ伺う場合は、あらかじめ「御年始に伺わせていただきます」と電話で連絡を入れておいた方がいいでしょう。もし、遠方で行けない場合は、郵送で送ります。贈答品を一旦自宅へ品物を持ち帰り、自宅から発送することが必要です。店舗から直接郵送することはNGです。もし、お歳暮を送ったなら、お年賀は不要だとされています。

両方送ると、相手に気を使わせることになります。お歳暮を贈っても、両親のもとにお正月に訪れるなら、菓子折りなどを持っていくといいでしょう。喪中の家には「お年賀」は持っていきません。お年賀の時期を過ぎてから、寒中見舞いとして訪問します。

一般的に「お年賀」の相場は?

贈答品の相場は、1,000~5,000円程度で両親へは品物でなくお金で渡す場合もあります。両親や友人・知人・仲人には平均して3,000円くらいで、仕事関係の人には5,000円くらいです。予算が高すぎるものは避ける方がいいでしょう。

お年賀として送る物は日用品、食品、お菓子、お酒などですが、相手が喜ぶものがわかれば、それを送ることが一番いいですね。賞味期限の短いものや嫌いな食べ物だと嫌がられる場合があります。分かる場合は相手の好まれるものを送りましょう。

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お年賀と年賀状の違い

引用元:https://doc-moba.net/1426.html

お年賀は、お世話になった方へ贈答品を渡すものですが、年賀状はお正月に挨拶としてはがきを出すものです。一般的に年賀状をだしますが、年賀状の由来や歴史、マナーについてみてみましょう。

年賀状とは?

年賀状は年始の挨拶として出されています。元旦に挨拶に行けない相手に対して年賀状をだします。お年賀は贈答品を原則は持参して渡しますが、遠方は送る場合もあります。一方、年賀状とはお正月のひとつの行事として出すはがきのことで、お世話になっている人に感謝・希望の気持ちを伝えたり、現状を伝えたりして挨拶の意を表するためにだします。普段会えない人の様子は、年賀状で知ることができます。

年賀状で、「明けましておめでとう」の「明けまして」は「新しい年になっておめでとう」と言う意味です。新年を迎える喜びだけでなく、知っている人との絆や人への感謝の思いをつづります。現在は、携帯のSNSの発達で、年賀状をださずにSNSのみで新年の挨拶を済ませる人も増えてきました。

現在は年賀状をパソコンで作る印刷技術も発達して、自宅で印刷する人が増えています。さらに年賀状を製作できるアプリの登場により、スマホで写真撮影をしてそれにコメントやスタンプなどを加えて、オリジナルの年賀状を作製でできます。

年賀状の歴史を知ろう

奈良時代から新年のあいさつをしていましたが、江戸時代になると、簡易書留が飛脚が全国を配達するようになり、文書を使って年始挨拶がなされるようになりました。明治時代に入ると、交通網や通信が発達して郵便事業がさかんになったため、1873年には年賀はがきが発行されるようになりました。それから、はがきで年賀状を送るようになり、1887年以降、年賀状の挨拶が一般化しました。

当時、1月1日に消印を押してもらうために12月26日~28日あたりに出せば、1月1日の消印を押して配達されるようになりました。1938年に年賀状切手の取り扱いが中止され、太平洋戦争が勃発した1941年には年賀郵便が廃止になりました。

終戦になリ、消息がわからなくなった人同士がお互いに活気を出すために、1948年に年賀はがきと年賀切手の取り扱いが再開され、その後、お年玉付き年賀はがきやくじ付き年賀切手も発売されるようになりました。1905年には1億枚でしたが、その後34億枚まで発売枚数が増えて国民のお正月行事の一つとなりました。ちなみにお年玉付き年賀はがきの発売は1949年ですが、その時の特賞はミシンでした。

年賀状のマナーとは?

年賀状の書き方は、表書きには宛先の住所・氏名を書きます。宛名には個人では「様」、弁護士や医師、学校の先生などには「先生」、会社や団体には「御中」などを入れます。差出人住所・氏名は表でも裏でもどちらでも構いません。

裏の書き方は、一番左に「明けましておめでとう」や「謹賀新年」といった賀詞、次に挨拶やお世話になったことへの感謝の気持ちの言葉を書きます。「明けましておめでとうございます」や横書きの「A Happy New Year」はNGなので気をつけましょう。

「 Happy New Year」が正しい書き方です。また、目上の人に対しては「謹賀新年」や「恭賀新年」で、「迎春」や「寿」、「賀正」は目下の人への言葉です。次に、「あなたにとって今年1年がハッピーな年でありますように」といった幸運や健康、繁栄を祈る言葉を書きます。最後に年号と日付を入れます。「一月一日元旦」「平成○○年一月元旦」はNGです。「平成○○年元旦」が正しいです。既成のはがきははいっている場合が多いので入れる必要がありません。

裏に差出人の住所・氏名を入れる場合は最後に書きます。普通の郵便はがきや私製はがきを使う場合は、切手の下に赤で「年賀」の文字を入れます。年賀状に使っていけない漢字は、「去」「弱」「戻」「朽」「倒」「敗」「負」「崩」「別」「離」「往」「流」「浅」「疎」「消」などです。印刷したものでも、一言添えるだけで心がこもった年賀状になります。

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最後に

引用元:https://minnano-20.com/1133.html/

お年賀は平安時代から始まった挨拶の習慣が根付いたもので、3が日か松の内の間にお世話になった親や仲人、会社の上司、取引先、友人などに贈答品を持って挨拶にいくことです。年賀状はお正月に届くように年賀と書いたはがきでお正月前に友人やお世話になった人へはがきを出す一般的な習慣です。忙しいお正月なので、お年賀の挨拶は相手に連絡してからお伺いしましょう。