登り始めた時はよいお天気だったのにもかかわらず、突然の雨に見舞われる可能性のあるハイキング。
そうなのです!山の天気は自分が想像しているよりも、はるかに変わりやすいのですよね…
キャンプをしている時に、さぁ!今からBBQだ〜と意気込んでいる最中に急な雷雨に打たれてしまったり…
では、もしハイキングの最中に雨が降ってしまった場合は、どのようなリスクがあるのでしょうか?
また、雨によってハイキングを中止にする場合の判断基準やポイントは?
この記事では、雨の日の山での備えやリスク、延期にしたほうがよい場合など!
雨の日のハイキングについて解説していきますよ。
ぜひ、安全に楽しくハイキングを楽しむために、参考にしていただければと思います。
Contents
ハイキングで雨が降った時のリスク
晴れていても急な雨に降られて閉まった場合や、雨の日のハイキングや登山では、いったいどんなリスクが潜んでいるのでしょうか?
山歩き中、雨にやられてしまった時の思わぬ危険性を頭に入れておきましょう。
身体が濡れたことによる低体温症
雨の日ハイキングや登山で1番心配なのは、雨水で濡れた肌や衣服によって引き起こされる【低体温症】です。
低体温症とは、身体の体温が一定の温度よりも下回った時に発生するさまざまな症状のことをいいます。
例えば、手足の動作が鈍くなったり、皮膚の感覚が麻痺したり、寒気や震えが止まらなくなるなど…
また、さらなる体温低下をまねいた場合には、筋肉の硬直によって寒さを感じなくなってしまったり、錯乱状態や意識を失うことも…
最悪の場合は【死】に至ることもある、リスクのある病気です。
そのため、小雨だからといって油断はせずに、雨が降り出したらすぐに傘をさしたり、レインコートを着て、身体を濡らさないようにしましょう。
雨や雲で視界が悪くなる
雨が降ると視界が悪くなるので、足を踏み外したり転倒するリスクが上がってしまいます。
運が悪ければ、転落してしまう可能性も否めません…
そして、晴れの日では登山道の標識や目印は目に入りやすいのですが、天気の悪い日には道も薄暗くなるので、見落としがちに!
そのため、自分が何処を歩いているのか分かりづらく、遭難してしまう恐れがあります。
雨が降ることを事前に想定して、ライト類は必ず持参しましょうね。
栄養補給不足になりやすい
雨の日のハイキングでは、視界の悪さにくわえて足早に目的地まで行こうとするため、休憩がおろそかになりやすくなります。
そのため、普段なら定期的に挟む休息時間が少なくなり、本来食べるはずだった食品を摂取しなかったことで、栄養補給不足になることも。
しかし、雨のハイキングは思っている以上に体力を消耗するため、充分な食事や栄養補給をとっていなければ、疲労が溜まって思わぬ事故を引き起こす恐れがあります。
リュックの中身が濡れてしまう
長時間雨にさらされていると、リュックに水が浸透してしまい、大事な荷物が濡れてしまう可能性があります。
せっかく準備してきた着替えや栄養補給食品が濡れてダメになってしまうことも…
濡れた衣服をずっと着ていなければならず、低体温症につながるリスクが上がってしまいますし、栄養補給もできなくなる可能性があります。
そうなることを防ぐために、カバン用のレインカバーや防水スプレーを準備していくとよいでしょう。
また、大きめのレインコートをリュックごと着用すると、人もカバンも雨水から守ってくれるため、おすすめです。
ハイキングを雨の日に決行するか否かの判断
ハイキングや登山の計画を立てていたけれど、明日の天気がハッキリせず、日程変更を考える際には、どんな事に注目すればよいのでしょうか?
そんな時には、最近の1週間の天気を確認してみましょう。
ここ1週間の間に大雨の日があったのならば、土砂災害のリスクを考えて中止にしたほうがよいですね
小雨や半日程度の雨予想の時
午後から雨だったり小雨の予報の場合には、どのような判断をすればよいでしょうか?
その場合は、午前中にハイキングが終了するように計画を立てるのが基本です。
小雨程度なら、しっかりとレインコートを着用する、リュックにも防水カバーをかけるなどの対策をすれば大丈夫でしょう。
しかし、足元は晴れの日と比べれば滑りやすくなっているので、丁寧に歩くなど!足元には注意をはらって歩きましょうね!
ハイキングを中止する時の判断のポイント
では、雨が理由でハイキングを中止する場合はどんな時なのでしょうか?
また、当日の朝はよいお天気だった場合は、決行しても問題はない?
そんな疑問に答えていきますよ!
断続的に雨が降っていた場合は中止
前日までの日に断続的に雨の日が続いていた場合は、ハイキングを中止しましょう。
また、ハイキング当日の朝に晴れていたとしても【鉄砲水】の危険があるので延期することをおすすめします。
鉄砲水とは、雨がたくさん降った後の川や沢の急激な増水によって起こる現象。
流木などでせき止められていた天然ダムなどが決壊し、一気に激しく水が流れ出してしまい、大変危険なのです。
また、雨が降った後には土に水分がたくさん含まれているので、土砂災害の危険性も!
そのため、当日の朝が晴天であったとしても、断続的に雨が続いていた場合はハイキングを中止することをおすすめします!
2日前から当日の降水確率が高い場合は中止
天気予報を見て、ハイキング当日から2日前に降水確率が50%前後の場合は中止したほうがよいでしょう。
もし、雨が降らなくても悪天候であることには違いありません!
特に山の天気は変わりやすいため、念の為に延期をすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
雨の日にハイキングをする場合は、低体温症や栄養補給不足になるなど、さまざまなリスクがあることがわかりましたね。
また、ハイキングの当日の朝が晴れていたとしても、前日までにたくさん雨が降っていた場合には、山中に危険がたくさん潜んでいることも!
無理に決行はせずに、自身の安全を考えて中止する勇気を持ちましょう☆
なお、ベストな日にハイキングを決行できるとしても、山の天気は変わりやすいため、防水グッズは備えていくことをおすすめします♪
それでは!ステキな秋山のハイキングを楽しんでくださいね!