去年の母の日、どんなプレゼントを贈りましたか。
「お花」「お菓子」「センスのいい小物」などたくさんの答えが返ってきそうです。
では、父の日は何を贈りましたか。
途端に答えが低くなりそうな、母の日と比べると存在感が薄い「父の日」。
今回はこの「父の日」の由来や意味を理解し、素敵なプレゼントと一緒に感謝の気持ちを表しましょう。
ちなみに今年(2019年)は「6月16日が父の日」です。
母の日と父の日はどっちが先?父の日の由来とは?
母の日は「5月の第2日曜日」父の日は「6月の第3日曜日」です。
では、「母の日」「父の日」どちらが早く広まったでしょうか。
答えは、意外性がないかもしれませんが「母の日」が先に広まりました。
どちらもアメリカで提唱され、世界へ広まっていきました。
母の日は「アンナ・ジャービス」という女性が、自身の母の死後「母へ感謝の気持ちを伝える機会を設けるべきだ」という活動を興し、それがアメリカに広まりました。
そしてその「母の日」の広まりを知った「ソノラ・スマート・ドット」という女性が、男手ひとつで育ててくれた父を想い「母の日があるなら、父への感謝の気持ちを伝える日もあるべきだ」と考えました。
その考えに賛同した人々によって「父の日」もアメリカに広まっていきました。

どうして父の日は6月なの?
父の日は「6月の第3日曜日」です。
これもアメリカから伝わってきました。
「父の日」を提唱したドット夫人が、自身が通う教会の牧師に頼み、「父の日」を祝う礼拝をしてもらったのが6月のことだったのです。
しかし、「父の日」が6月と決まっているのは、日本、アメリカ、中国、カナダ、イギリス、フランスなどで、全ての国が「6月」ではありません。
イタリア、スペイン、ポルトガルなどでは3月。
韓国は5月。
台湾では8月です。
母の日は「カーネーション」では父の日の花は?
母の日の「真っ赤なカーネーション」は有名ですが、父の日の花はあまり知られていませんね。
答えは「バラ」です。
「父の日」を提唱したドット夫人が、墓前に「白いバラ」を供えたことから、アメリカでは亡くなった父には「白いバラ」を、健在な父には「赤いバラ」を贈ります
「あれ?ポスターやチラシで『黄色のバラ』を見たのだけど?」と思った方。鋭いです。そう日本では「黄色のバラ」が推奨されています。
これは「黄色」の意味として、イギリスでは「身を守るもの」、アメリカでは「愛する人の無事を願うもの」という意味があるのです。
戦時中もアメリカでは、出兵している父の安全を願い「黄色のリボン」を結び、無事を祈っていました。
そのエピソードから、日本の「ファーザーズ・デー委員会」は、「父の日」を日本で定着させるため「黄色のリボン」のキャンペーンを行いました。
その後は「イエローリボン賞」を設け著名人が賞を受け取るニュースがよく流れています。
受賞者には「市川海老蔵」「宮藤官九郎」「野村萬斎」などたくさんの方が受賞されています。
その「ファーザーズ・デー委員会」が「父の日」を定着させるため、日本では「父の日に黄色のバラ」という考えになっていったのです。

プレゼントは何がいい?
今年こそ「父の日」のプレゼントをしようと思うのだけど、本当に黄色のバラって喜んでもらえる?と疑問に思う方も多いでしょう。
確かに、「花をもらって嬉しい男性」は少ないです。
毎年、父の日近くに「もらって嬉しかった父の日のプレゼントランキング」などのランキングに「黄色のバラ」というのが上位にくることはありません。
「じゃあ、何を贈ったらいいの?」と迷う方も多いですよね。
そこで、プレゼント選びのアイディアを紹介していきます。

〇 お父さんのことを考えて
「男性」というのは「無駄」を嫌う傾向があります。
そこで、お父さんが使っている物を考え「実用的」な物を選ぶと失敗しません。
自身ではちょっと高いなと二の足を踏む「日用品」もお薦めです。
〇 お父さんに趣味があるなら
人というのは、「自分のことを理解してもらえる」と感じると、とても大きな喜びになります。
特に「男性」は「自身の趣味を理解してもらえる」と、とてつもない喜びを感じます。
そこで、「趣味の物」や、「その趣味に使える物」を選ぶと、とても喜んでもらえます。
しかし、趣味を知るのはハードルが高いかも?お母さんに聞いてみるのもいいですね
〇 お父さんの好物
単純ですが、お父さんの好物を贈るのもいいですね。
お酒が好きならお酒を。スイーツが好きならスイーツを。
これも普段食しているより、少し高価な物をプレゼントすれば喜んでもらえます。
〇 お父さんの体調を気遣う
お父さんが高齢になってくると、心配なのが体調です。
子供としては元気で長生きしてほしいものです。
そこで、健康グッズをプレゼントするのもいいでしょう。
「親の健康を気遣う」子どもの成長も感じられるかもしれません。
ただし、「年齢の割にとても元気だ」と自慢しているお父さんには注意が必要です。
そんなお父さんには、「若い人も健康の為やっている健康グッズよ」と言葉を添えるのがいいですね。
〇 お父さんに一緒の時間をプレゼント
成人すると、なかなかお父さんと一緒にいる時間ってないですよね。
そこで「旅行」や「食事」に招待して、「一緒の時間」をプレゼントするのも素敵です。
照れてちょっと誘いにくいかもしれませんが、親にとって子供と一緒にいる時間は、どんなプレゼントより嬉しいものです。
〇 ちょっと恥ずかしいけれど感謝の手紙
面と向かっては恥ずかしいことでも、手紙に書けば書ける人もいるでしょう。
小さい頃にもどって手紙をプレゼントするのも素敵です。
手紙のいいところは何度も読み返せるところです。
日ごろなかなか会えない。
毎日顔を合わせるけれど、ちゃんと話す機会は少ない。
そんな子供から「心のこもった手紙」は何度も読み返し、大切な宝物になるでしょう。
どんな高価なものより、親としては嬉しいものです。
〇 兄弟・姉妹がいる人限定
兄弟・姉妹がいる限定にはなるのですが、「兄弟・姉妹と一緒にプレゼントを贈る」のも素敵です。
親としては兄弟・姉妹がずっと仲良くしてほしいという気持ちが強いです。
ただ大人になるとどうしても疎遠になりがちです。
そこで、プレゼントだけではなく、兄弟・姉妹の仲の良さも表せる「兄弟・姉妹と一緒にプレゼントを贈る」は、父親を安心させる素敵なプレゼントになります。
〇 なんでもいい
色々アイディアを並べてきましたが、結局のところお父さんは子供が選んでくれた物はなんでも嬉しいのです。
「ありがとう」のことば1つで嬉しくなっちゃうのです。心配しすぎないで、自分がいいと思った物を贈りましょう。
こんな思いがあってこのプレゼントにしたよとメッセージを贈ると、よりよいプレゼントになります。
感謝の気持ちを伝えよう
お母さんと比べ、小さい頃から一緒に過ごす時間が少なかったお父さん。けれど、子を思う気持ちは同じです。
小さい頃は分からなかった、お父さんの苦労も年をとるからこそ分かるようにもなります。
日ごろは恥ずかしくって「ありがとう」と改まっている機会が少ないです。
しかし「父の日」だからこそ、「父の日」というイベントに乗じて「ありがとう」の気持ちを素直に伝えましょう。
お父さんの笑顔はあなたにとっても素敵なプレセントになることでしょう。