祝日ではありませんが、8月15日前後に「お盆休み」として連休になる企業も多いですよね?
お休みを利用して観光旅行に出かける方もいらっしゃると思いますが、お墓参りをし、ご親戚やご実家まわりをする方もいらっしゃると思います。
そこで気になるのが、ご親族のお宅に伺う際に持って行く「お供え」です。
今回は「お盆のお供え」についてご紹介させていただきます。
是非、ご参考にしてくださいね。
Contents
お盆について

それでは先ず、お盆について簡単にご説明させていただきます。
お盆とは、ご先祖様を供養する大切な行事で、期間中はご先祖様の霊が家に帰ってくると考えられています。
その帰ってきた午先祖様をおもてなす伝統行事が「お盆」です。
お墓とお仏壇があるご家庭の場合は
- 盆棚、盆飾りを用意
- お墓の掃除
- 迎え火(ご先祖様が道に迷わないように炊きます)
- 期間中はお供えものを欠かさないようにする
- 送り火(ご先祖様が無事に帰れるようと炊きます)
- 盆棚、盆飾り、お供え物を下げる
このようなスケジュールになります。
その昔は7月15日の前後4日間で行われていましたが、現在は毎年8月13日から15日(または16日)で行う地域が多いのです。
え?お盆っての時期って全国一緒じゃないの?
https://twitter.com/sakuyaoi/status/1119435624811913217
北海道、東京、神奈川、静岡、岐阜、石川、熊本、沖縄などの一部の地域では、7月15日前後、8月初旬、8月下旬など、実はお盆期間はさまざまなのです。
結婚すると、ご親戚も増えますよね?
もしかしたら、お盆の時期が異なる場合もあるかもしれませんので、調べておくことをおすすめします。
天ぷらまんじゅうを知っていますか?
天ぷらまんじゅうはその名の通り、お饅頭に衣をつけて油で揚げた食べ物です。
信州全域、岐阜、福島、東京の一部では、古くからお盆に食べられているそうです。
https://twitter.com/garigari3gousya/status/897759266626457600
お盆の習慣は地域によってさまざまな個性があり、個性的だけどその地域では当たり前の風習はいろいろあります。
今回の場合は、お盆期間中におまんじゅうを食べる地域ですので、お供えとして用意する品物候補の中からおまんじゅうは外したほうがいいですね。
このように、地域について知っていればお供え選びにも役立つ場合があるのです。
それでは、ここからは「お供え」についてお話をさせていただきます。
お盆のお供え[のしの書き方]
お盆にご親戚やご実家に行こうと決めたら、次に決めるのはスケジュールとお供えの品物ですね。
お供え物はご先祖様(故人)をおもてなし、そのご家族をいたわる気持ちを表すものです。
喜ばれるお供え物には、どんなものがあるでしょうか?
どんなものがいいのか、金額はどのくらいのものがいいのかなど、悩んでしまいますよね。
ご先祖様にもご家族にも喜んでもらえるような品物で、あまり他の方々と重ならないもがいいかななどなど、迷いだすとキリがありません。
「ネットの口コミを見て購入しよう」と思っても、全国的にお供えものが売れ出すシーズンになりますと、おススメの商品がインターネット上で倍増していたりしますので、選ぶのはとても大変です。
そのため、前もって「購入するジャンル」「おおよその金額」を決めておくことをおススメします。
金額はどのくらいがいい?
高ければいいという訳ではありません。
あまり高価なものですと、喜んでもらうどころか逆に気を使わせてしまいます。
金額は、3,000円から5,000円くらいのものがベストです。
どんなものを選べばいいの?
お菓子やフルーツが定番です。
定番ではありますが、ジャンルが幅広いですよね?
他の方と重なる可能性もそれほど高くありませんので、定番から選ぶことをおススメします。
重要なポイントは「日持ちするもの」を選ぶということです。
先方がいつ開封するのかわかりませんし、万が一他の方と品物が重なってしまったとしても、日持ちするものなら安心ですね。
そして、後で分け合う場合などを考えて、小分けができるものをおすすめします。
冷蔵保存などのものは絶対にダメ?
日持ちしないものや、冷蔵保存の品物を選んだ場合は先方に伝えましょう。
お仏壇へのお供え物は、長期その場に置かれる場合が多いので、なるべく当日消費や冷蔵保存などの品物は避けたほうがいいのですが、故人が生前大好物だったなどの理由でどうしても持って行きたい場合もありますよね。
ダメになってしまっては勿体ないので、忘れに伝えるようにしましょう。
品物が決まったら、お次はのしですね。
お盆に使用するのし(掛け紙)
お盆にしようするものは「のし」や「のし紙」ではなく「掛け紙」です。
簡単にごご説明いたしますと
- 「のし」と「のし紙」
慶事で使用するもので、のしは水引の右少し上にあるものです。
長寿をもたらす食べ物とされているアワビを干した「のしアワビ」がモチーフとなった縁起物で、のしの付いた紙のことを「のし紙」といいます。
- 「掛け紙」
弔事で使用するもので、水引のみが印刷されてる紙です。
結び切りの水引のものを使用しましょう。
黒と白の水引を使用する場合が多いですが、関西など、地域によっては黄色と白の場合もあります。
「結び切り」は一度結ぶとほどけないため、弔事が繰り返し起こらないようにとの気持ちを表した結び方です。
墨の色は?
葬儀の際などは「うす墨」を使用するのが良いと言われていますが、お盆は普通の墨を使いましょう。
※うす墨は、悲しみの涙で墨が薄まったという意味合いで使用するものです。
うす墨を使用するのは49日までが一般的です。
表書きについて
表書きは「御供」「御供物」「御仏前」がいいでしょう。
自分の名前はフルネームで書きます。
表書きよりも少し小さく書くのがマナーです。
連盟の場合はどうしたらいいの?
立場や五十音順で右から記入します。
あまりにも人数が多い場合は代表者の名前だけを書き「○○一同」と書くのがベストです。
品物ではなくお金の場合は?
お金の場合も同じく、3,000円から5000円が多いです。
表書きは「御供物料」か「御仏前」と書きましょう。
連盟の場合は立場や五十音順に右から記入し、人数が多い場合は袋の中に内訳や名前を記入した目録を入れるとわかりやすくていいと思います。
お墓へのお供えについて

お墓参りの際「せっかくお墓に行くのだから、お墓にもお供え物を」と思う方もいらっしゃるかと思います。
お線香だけではなく、お花やおはぎや個人が好きだったものなどをお供えする場合はマナーがあります。
- お花をお供えする前に、お寺のルールをしっかりチェック!
最近は、ボウフラ対策のため「生花禁止」のお寺も増えているのをご存知ですか?
「造花よりも生花」と言われていた時代もありましたが、時とともに変わりつつあります。
お寺独自のルールなどがある場合は、お寺のわかりやすい場所に表記してあるはずですので、是非ご確認をお願いします。
- 食べ物などは墓石に直接置かない、そして持ち帰る
食べ物を直接墓石に置くことを避けるため、半紙や紙皿などをご用意下さい。
そして、お参りした後はそこで食べるか、持ち帰り、そこに残すのはやめましょう。
理由は鳥や動物が食べ散らかしてしまったりするとお墓を汚してしまい、その後始末が大変だからです。
タバコなど、袋に入ったものならそのまま置いて帰宅しても大丈夫なのではと思うかもしれませんが、雨が降っしまった場合、やはりお墓を汚す原因となってしまいますので持ち帰りましょう。

お盆のお供えについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。今回はお盆のお供えについてお話をさせていただきました。
「お盆」は、子どもたちにも受け繋がれていってほしい日本の伝統文化のひとつです。
是非ご家族揃って行っていただきたいなと思います。