梅雨のシーズンは子供とお出かけができず、洗濯物もなかなか乾かないなど憂鬱になってしまいます。
梅雨明けすれば本格的な夏がやってくるため、早くも梅雨明けが待ち遠しい人も多いのではないでしょうか。
そこで気になるのが、梅雨明けが平年に比べてどうなるのかということです。
昨年の梅雨明け情報をふまえ、2019年の梅雨明けは平年とどのような違いがあるのか、気象庁の公開している「梅雨入りと梅雨明け(確定値)」を用いて予想していきましょう。
Contents
- 1 平年とは何か
- 2 梅雨明けの時期はどうやって決まる?
- 3 2019年の梅雨明けはどうなる? 地方別の予想
- 3.1 東北地方北部(青森県、秋田県、岩手県)
- 3.2 東北地方南部(山形県、宮城県、福島県)
- 3.3 北陸地方(新潟県、富山県、石川県、福井県)
- 3.4 関東甲信地方(東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県)
- 3.5 東海地方(静岡県、岐阜県、三重県、愛知県)
- 3.6 近畿地方(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)
- 3.7 中国地方(鳥取県、島根県、岡山県、広島県)
- 3.8 四国地方(香川県、愛媛県、徳島県、高知県)
- 3.9 九州地方北部(山口県、福岡県、大分県、佐賀県、熊本県、長崎県)
- 3.10 九州地方南部(宮崎県、鹿児島県 ※奄美地方除く)
- 3.11 奄美地方
- 3.12 沖縄地方
- 4 2019年の梅雨明けは平年に比べてどう違う?のまとめ
平年とは何か

平年の気象データは今後の梅雨明けを予想するには欠かせません。
では、「平年」とはどういった意味なのでしょうか?
気象庁では、全ての気象データにおいて直近30年間の平均的な数値を「平年(値)」として使用しており、10年ごとに新しいものに更新されていきます。
2019年4月現在は、1981~2010年の平均値が「平年」として使用されています。
ちなみに、現在の平年は2011年5月18日から使用されているので、次回の更新は2年後の2021年になります。
似たような言葉の「例年」と混同しがちですが、天気予報など気象に置いては「平年」という言葉を用いるのが正しい用法です。
梅雨明けの時期はどうやって決まる?

気象状況はその年ごとに異なるため、梅雨明けの時期を正確に判断するのは難しいとされています。
梅雨の時期が終わった9月頃には、気象庁がその年の梅雨明けの時期などを再検討して記録し、ホームページなどで公表します。
そのため、メディアで梅雨明けが宣言されたとしても、後になって違う日にちになっていることも少なくありません。
梅雨明けの時期を正確に予想するためには、再検討が終わって確定した正確なデータを使用する必要があるのです。
2019年の梅雨明けはどうなる? 地方別の予想
続いて、直近5年分(2014年~2018年)の梅雨に関するデータを踏まえながら、2019年の梅雨明け状況がどうなりそうか地方別に予想していきましょう。
なお、北海道には梅雨がないので今回の予想からは除外しています。
東北地方北部(青森県、秋田県、岩手県)

全国で最も遅くに梅雨を迎える東北地方北部は、平年7月28日頃に梅雨明けしています。
2017年度は梅雨明けの時期がはっきりしなかったため、雨が降った日は7月1日~7月31日までを対象としています。
近年の傾向も踏まえると3日ほど早まっていますが、2019年の梅雨明けも概ね平年通りと予想されます。
東北地方南部(山形県、宮城県、福島県)

東北地方南部は平年7月25日頃に梅雨明けしています。
2017年度は梅雨明けの時期がはっきりしなかったため、雨が降った日は6月30日~7月31日までを対象としています。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けの時期も概ね平年通りと予想されます。
北陸地方(新潟県、富山県、石川県、福井県)

北陸地方は平年7月24日頃に梅雨明けしています。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けの時期も概ね平年通りではないでしょうか。
関東甲信地方(東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県)

関東甲信地方は平年7月21日頃に梅雨明けします。
梅雨の期間は年々かなり短くなっています。
近年の傾向も踏まえると梅、2019年の梅雨明けの時期は平年よりも早くなる可能性が高いでしょう。
東海地方(静岡県、岐阜県、三重県、愛知県)

東海地方は平年7月21日頃に梅雨明けします。
2016年には50日以上にもわたる長い梅雨となりましたが、梅雨の期間は年々かなり短くなっています。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けの時期も概ね平年通りかと思われます。
近畿地方(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)

東海地方は平年7月21日頃に梅雨明けします。
平均値を見ると梅雨の期間は年々かなり短くなっていますが、一方で2015年のように梅雨が長期化した年もありました。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは早くなる可能性が高いでしょう。
中国地方(鳥取県、島根県、岡山県、広島県)

中国地方は平年7月21日頃梅雨明けします。
平均値を見ると梅雨の期間は年々短くなっていますが、一方で2015年のように梅雨が長期化した年もありました。
広島県と岡山県は2018年の西日本豪雨被害が最も大きかった地域なので、梅雨の時期には特に注意が必要です。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは早くなる可能性が高いでしょう。
四国地方(香川県、愛媛県、徳島県、高知県)

四国地方は平年7月21日頃梅雨明けします。
梅雨の期間は年々かなり短くなっています。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは早くなる可能性が高いでしょう。
愛媛県は2018年の西日本豪雨被害が最も大きかった地域の1つなので、梅雨に備えて万全の対策を怠らないようにしましょう。
九州地方北部(山口県、福岡県、大分県、佐賀県、熊本県、長崎県)

九州地方北部は平年7月19日頃梅雨明けします。
平均値を見ると梅雨の期間は年々短くなっていますが、期間中は雨が降る日が多く降水量も多い土地柄です。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは概ね平年通りになるかと思われます。
九州地方南部(宮崎県、鹿児島県 ※奄美地方除く)

九州地方南部は平年7月14日頃梅雨明けします。
梅雨の期間中は雨が降る日が多く、降水量もかなり多い土地柄です。
雨の降り方も、近年では局地的になりやすいようです。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは平年通りになるかと思われます。
奄美地方

奄美地方は平年6月29日頃梅雨明けします。
梅雨の期間中、特に6月は雨が降る日が多く降水量もかなり多い土地柄です。
近年の傾向も踏まえると、2019年の梅雨明けは概ね平年通りになるかと思われます。
沖縄地方

他の地域よりも1ヶ月早く梅雨が訪れる沖縄は、平年6月23日頃に梅雨明けします。
梅雨の期間中、特に5月は雨の日が多くなりがちです。
日本の中で唯一の亜熱帯性気候なので、局所的な雨の降り方になりやすい土地柄です。
近年の傾向を踏まえると、梅雨明けの時期はやや早くなる可能性があるでしょう。
2019年の梅雨明けは平年に比べてどう違う?のまとめ

平年値の梅雨明けと実際の梅雨明けの時期は、その年によってかなり差が見られます。
ここ数年にわたって梅雨は期間が短くなり、ゲリラ豪雨のように局地的かつ極端な量の雨の降り方が多くなっています。
こうした事情も踏まえると、2019年も引き続き梅雨明けの時期は、やや早まる地域もあれば概ね平年通りの地域もあります。
お出かけの際には、急な雨に備えて折りたたみ傘やレインコートなどを持ち歩くようにしておけば安心です。
天気予報も忘れずにチェックしておきましょう。