「シングルマザーが、家を買うなんて無理でしょ。」と諦めていませんか。
諦める必要はありません。
シングルマザーでも家を買うことは、「できます。」
具体的に「家を買う方法」を説明していきましょう。
Contents
予算を考える
家を買うと決めても、「新築一戸建て」「中古一戸建て」「新築マンション」「中古マンション」
最近では「リノベーション済中古物件」など、選択肢がたくさんあります。
家の場所によっても、予算は様々です。
まずは、自分が払える金額を考えましょう。

住宅ローン
最初にすることは、住宅ローンで借りられる金額を調べ、
いくらまでの住宅なら買えるか考えましょう。
「住宅ローン」をネットで調べると、様々な銀行の「計算シミュレーション」が出ます。
そこに「年収」や「月々の支払」の数字を入れれば、借りられるだいたいの金額が分かります。
「シングルマザーでも、ローンの審査は通るの?」
「はい、通ります。」
正社員で、継続的にローンをしっかり払えるなら、
「シングルマザー」だからという理由で断られることは少ないです。
特に、長年同じ職場で働き、収入が安定している人は通りやすいです。
「やっぱり正社員じゃないと無理だよね。」
「全て無理ではありません。」
多くの銀行は、正社員でないとローンが組めないです。
しかし「フラット35」なら、派遣社員でもパートでもローンを組むことができます。
「フラット35」は住宅金融支援機構という独立行政法人が支援するローンなので、
「申し込み時70歳未満で日本国籍を持っている」人なら、ローンを組むことができます。
諸費用も忘れずに
家を買う時は、家を買うお金以外にもたくさんのお金がかかります。
「不動産所得税」「仲介手数料」「住宅ローンを借りるための費用」「所有権の移転登記などにかかる費用」など。
購入する家の代金の5~8%が、諸費用として現金で必要になってきます。
予算を考えるときは、この「諸費用」も忘れないでください。
家を探す

「家探し」より「住宅会社探し」
「予算」が決まれば、いよいよ「家探し」です。
しっかり、たくさんの家を見てください。
しかし、ここで「シングルマザー」だからこそ、大切にするべきポイントがあります。
それは「素晴らしい家を探す」より「自分に合う住宅会社を探す」ことなんです。
「シングルマザー」は家を購入する人たちの割合で言えば、少数派です。
なので、「シングルマザー」に関する情報がまるでない住宅会社。
「シングルマザー」だから受けられる支援を、全く知らない住宅会社など。
話をしてるだけで、腹が立つ住宅会社も多いです。
もちろん、そんな住宅会社だけではありません。
「シングルマザー」の応対に慣れている。
もしくは、「お客様の立場で、しっかり考えてくれる」住宅会社を探しましょう。
大きな買い物です。
妥協せず、自分に合う住宅会社を見つけましょう。
譲れない条件は変わる
「家探し」のポイントは、自分の条件をしっかり把握することです。
自分が絶対に譲れない条件。
反対に「これはいいや」と諦める条件。
家を見に行く前に考えることも大切ですが、実際にたくさんの家を見ると、変わってくることもよくあります。
人と話すことでも、譲れない条件は変わっていきます。
焦らず、色々な人の意見を聞いて、5年後、10年後、20年後を考えた家探しをしてください。
そして、「早く決めないと、他の人の物になっちゃいますよ」の言葉は無視してください。
もし、他の人の物になったとしても、それは自分と縁がなかった家なのです。
大きな買い物です。
しっかり頭が痛くなるほど考えても、考えるすぎることはありません。
後悔のない家探し、頑張ってください。
中古物件をお勧めする理由
「予算を考えると中古しかないかなあ」と思っている人。
私は声を大にして言いたいです。
「中古しかではなく、中古を買ったほうがいいです」と。
今からその理由を説明していきます。

新築でも1日住めば中古です
よく不動産関係者が言う言葉に、こんな言葉があります。
「新築物件の価値は、住んだ瞬間10パーセント下がる」
大きな買い物の10%ですよ。
そのお金が、1日で無くなってしまうんです。
もちろん、新築は気持ちがいいです。
けれど、いずれは汚れていく家。
もったいないとは思いませんか。
中古物件をお薦めする理由
新築物件で安い理由は、そんなに多くはありません。
安いには、それなりの理由があり、
資産価値として、そんなにお得な物件はありません。
しかし、中古物件の安い理由は、書ききれないほどあります。
特に注目したいのは「このまま住みたいけれど、住めない理由ができた」というものです。
- 実家に帰ることになり、もうこの土地に戻ってくることがなくなった。
- 主人が亡くなり、子どもと暮らすことになった。
- 新築をローンで買ったが、ローンの支払いができなくなった。など。
「まだ住みたい」けれど無理だから売る。
このような物件は、資産価値としてお得な物件が多いです。
自分の譲れない条件に「新築」がないのなら、
ぜひ、中古物件も視野に入れて探してください。
家を売るとき
今は「シングルマザー」ですが、10年後も「シングルマザー」でしょうか。
既婚の人より、生活が一変する可能性が高い「シングルマザー」。
再婚により、「購入した家を売ること」も十分に考えられます。
その時に、もし新築なら購入金額より、かなり低く売ることになるでしょう。
「資産価値は、住んだ瞬間、10%なくなってしまう」ことが多いです。
しかし、中古なら購入金額と同じとは言いませんが、新築より損は少ないです。
中古物件の恐怖
もちろん、中古物件はいいことだらけではありません。
古すぎる家は、「耐震不備」「シロアリ」「修理費がかさむ」など
デメリットがたくさんあります。
特に昭和56年6月よりも、前に建てられた家は「新耐震基準」に達してない家も多いです。
また、比較的新しい家でも「再建築不可」の家は、資産価値がぐっと下がります。
(再建築不可=再建築する時、同じような大きさで家を建てられない)
「なぜ安いのか?」を、しっかり把握するようにしましょう。
一戸建てでなく「中古マンション」の場合は、「購入する家」だけを見てはいけません。
マンションの価値に大きく影響する「管理体制」もしっかりチェックしてください。
「駐車場」「駐輪場」「ゴミ置き場」が汚い場合は、「管理体制」に問題大です。
また、マンションならではの「修繕積立金」「管理費」など
マンションによって必要なものが違います。
しっかり確認し、前の住居者が支払っていないなど、問題がないかも確かめましょう。

自分が納得するまで、絶対に買わない
家を購入することで、一番大切なことは焦らないことです。
家を購入することで、これからの人生も大きく変わっていきます。
「これを逃すと、もうこれ以上の物件はない」と言われ、即決なんて絶対にいけません。
しっかり納得したうえで、「自分にとって一番いい家」を購入しましょう。
色々な家を見、専門家の話を聞き、購入者の体験談を読んだりして、
しっかり目を養ってからでも、全く遅すぎることはありません。
消費税が5パーセントから8パーセントになった時、
たくさんの方が増税前に新築物件を購入しました。
しかし、本当にお得だったのでしょうか。
実は、増税直後は新築物件の売れ行きが下がり、かなり値引きした物件も出ました。
それを購入した人の中には、お得になった人もいたのです。
焦る必要はありません。
それよりもしっかり「家を買う」知識を養いましょう。
家探しは自分探し

家を購入することは、思ったより大変なことが多いです。
しかし、現在の自分の暮らしの見直しをしたり、子どもとの5年後、10年後、20年後を考え、ライフプランを考えたり、得ることも大変多いです。
しっかり知識を蓄え、自分にとって素晴らしい家を購入してください。